○大出
委員 後藤田さんが地上から何かあるのが当たり前だとおっしゃるんだから、シュルツ国務
長官が間違えるのもこれはまた無理もないですね。シュルツさんが口を滑らせた一件がありまして、これも裏をとってみましたが、そのとおりでございました。「サハリンの地上管制局の電波も
日本側が受信できることをまずうっかり明らかにしたのはシュルツ米国務
長官である。一日夜の記者会見で、ソ連の管制官が墜落現場へ向かうよう救難機に指示した。」こういうふうに、例の油が流れているところから始まったんです。そう言った。そこにいたホワイトハウスのスピークス報道官「何しろロシア語から
日本語、そして英語と翻訳したので発表がおくれた。」こう言っている。記者の方は、あったよ。さあ、油が流れて大騒ぎになったから、地上のソビエトの管制基地から救難機に対して命令が行った、指示が行った。救難機、すぐ向かえと指示した。それをしゃべった。それを
日本語から英語に直して、ロシア語から
日本語、英語だから、こういうふうにスピークスさんが言った。あなた方、いろいろこうおっしゃるけれども、なければおかしいのです。
この際申し上げておきますが、私は九月の十九日に
質問するときに、懸命に夜回りをやっておられた記者の皆さん、仲のいい方は、私、長い年月防衛などもやっておりますからたくさんおられます。私のところへ来まして、大出さん、
質問するんだな、大出さん、やはりあったよ。何があったと言ったら、地上からの交信記録はある、だけれどもアメリカが出してはいけないと言うのだから出せないんだ、うっかりこんなことを言うと首になるからと冗談話が出て、書かぬでくれよ。どうする。どうするといって、私、その問題を取り上げるとあの十九日の
質問がちょん切れてしまいますから、やめましたがね。私はその後二、三の方に会って聞いてみた、当時の方に同じことを。それは
後藤田さんが、あるのは当然だと言う。これはあなたも今ここで認めておられるのですね。上からこうあるのだから、地上のもある、だからそう言ったというだけなんだ。これはひとつ出していただきたいわけであります。
さて、時間の関係がございますから、次に移らしていただきたいのであります。この資料をお配りいただきたいのですが……。資料を配っていただいている間に一問だけ
質問いたしますが、録音テープを公開願いたいのですよ。理由を申し上げます。九月の十七日に、ホワイトハウスで行われた大統領と議会指導者の協議の席上公開されたテープ、つまり
日本から行ったテープ、これもここで一遍口にしておかなければいけませんが、ウクサ協定という協定がありまして、秘密協定。ただ単に、防衛庁の制服の方は、情報がひとり歩きしたとおっしゃっている、アメリカが勝手に発表したと言っているけれども、勝手にひとり歩きしたのじゃない。秘密協定がある。皆さん、御存じでしょう。パズルパレスという有名な、最近やたら触れている、まあ私がきょうの表題に書いてあるような国際的な情報システムがあります。そういうアメリカの内幕等を細かに書いておいでになる、この中に出てくる。そのことを解説している方もおいでになります。つまり、主権は
日本にある。
日本のものなんです、これは。何で黙って向こうへ行っちゃって、向こうが勝手に発表するのですか。我々何も聞いていない。そんなばかな話はないでしょう。
だから言いたいのだが、ホワイトハウスで議会指導者協議の席上公開された
日本のテープ、ソ連パイロットが少なくとも二回「RC135」と呼んでいたことを、ジム・ライト下院議員さん、下院民主党院内総務の方が記者団に話した。さあ、記者はスピークス報道官のところへ飛んでいった。スピークスさん、副報道官。そうしたらスピークスさん、それを否定した。ところが、記者団の鋭い追及に明確に答えられず、かわって、そこでNSA、国家安全保障局、NSAのシムズ補佐官がRC135が近くを飛行していたことを認めた。ソ連がKAL機をRC135と誤認した可能性があることを示唆した。これが、その後で大統領も認めざるを得なくなった。
指摘したのはオガルコフさんが最初であります。この録音テープ、聞かしてくださいよ。大体、
日本がとった――
日本国民が払って防衛庁があるのですよ。そうでしょう。それをこっちは知らないのに、向こうで勝手にホワイトハウスで発表する。これは幾ら選挙を
考えた大統領か知らぬけれども、東部のゴールデンアワーの時間に、国民に見せる一般のテレビで字幕をつけて放映をする。ここで大統領は演説をする。国民が聞いている。今度は
国連の安保
理事会で発表する。これもソビエト語、英語の字幕。そこまでやっていて、何で、
日本の
国会議員がひとつこのテープをと言ったら、あなた方拒否するのですか。そんなばかなことはないでしょう。納得のしようがないですよ、これは。いいですか。だから、どうせあなた方は満足な
答弁なさらぬだろうけれども、念を押しておきます。出していただきたい。
さて、今差し上げたこの資料をごらんをいただきたいのであります。
今差し上げました資料でございますけれども、この横文字のごとく書かれておるのがございます。これはソビエトのローマ字タイプ、ローマ字表記のものでございます。ロシア語じゃない、ローマ字表記のもの。やかましく原文出せと言ったら、柳田さんは原文があると書いているのだけれども、そうしたらこれを持ってきたのですね。これを持ってこられた。ところが、実は私も困りまして、大学でソビエト語を講義をなさっておいでになる学者グループに御相談をしたら、これはロシア語じゃないよと言う。ローマ字表記だ。それから、ロシア語を日常使っておいでになるグループに相談をいろいろな方がされた。そうしたら、そちらの方も、これはローマ字表記だ、ロシア語じゃない、こう言う。さあ困りまして、こんなものをぽんと出されたって解析のしようがありませんから、大学でソビエト語を専門に講じておいでになる有名な方々、また日常ソビエト語をお使いにならざるを得ない御職業の方々にお願いして、申し上げずにそれぞれ解析をしていただいた。それが、もう一組差し上げているこれでございます。御説明をいたします。
これは、私の能力でこれをもう一遍組み直して、皆さんにこれ以上おわかりやすいようにと思ったのですけれども、残念ながらそれだけの能力がございません。したがって、二つのグループでお出しいただいたもの、参考になるものは二つ並べて書いてありますが、ほとんど両方の方の解析の結果は間違っておりません。ほとんど一緒でございます。確信を持っておる次第でございます。
そこで第一ページ。時間がもったいのうございますから、第一ページは右の一番上に注がございます。赤い線が引っぱって「注」、ここのところだけ申し上げておきます。二時間五十六分五十八秒の交信の
最大の問題点は、二時三十八分ごろサハリンのソ連レーダーが捕捉をした、そして二時四十五分にスクランブルがかかった。さて、その直後――二時四十二分です。二時三十八分ごろ、サハリンのソ連レーダーがとらえたのですね、そして二時四十二分にスクランブルをした。この交信録と、今いただいている防衛庁から出ているのとは、ここに上がったところからと見て、十五分間カットされていますね。なぜカットしたのですか。実はここでは申し上げませんが、非常に大きな問題がございます。これはどうしてもお出しをいただきたいという
意味でここに書いたわけであります。ほかのことはいろいろありますが、時間がありませんから御説明いたしません。それだけは御説明いたしておきます。
二枚目、下に④という、四ページになっておりますもの、これを申し上げます。805と左側に大きい字で書いてあります。これは飛行機のナンバーであります。この805がKALを撃ち落とした飛行機でございます。「ア ポーニャル アナー スミガールコイ イジョート ス ミガールコイ イジョート」こうなっているのですが、これは一体どういうことかといいますと、ここに書いてありますが、単語の訳をつけまして、下に「それは閃光式信号灯をつけて進んでいる、閃光式信号灯をつけて」、こう訳す。防衛庁さんはこれを航法灯とお訳しになった。
ところが、さてこの原語を解析していただきましたら、下に大きい字で解説をしておりますが、上の①のところの、これは彼とか、受け方でございますからいいのでありますが、②のところ、「
日本政府訳中の「航法灯」(名詞)と「点滅して」(動詞)が原文にはない。」ないのです。航法灯というのを航空灯というふうにお書きになっている新聞も当時たくさんございます。ところが、ここに大きな問題が実はある。航空灯という、左舷灯、右舷灯とずっとあるのですが、それを点滅するというのは、国際民間航空協定で恭順の意をあらわすことになっている。恭順の意をあらわしているのに何で撃ち落としたのかと、こういうふうになる誤解を大変に与える。根本的な間違い。自白という後ろの航空灯がございます。前の方に二つずつ、赤赤、赤とグリーンが二つ、こうあります。実は学者さんに調べていただきましたら、この言葉の中には、航法灯ということは全くない、ストロボライトである、こうなんです。ストロボライトはこうなっていますから、きらきらしているのは当たり前だ。そうすると、恭順の
意思を示して、航空灯を点滅さして、スクランブル機の意に従いますよと言っていると解釈できかねない防衛庁訳というのは、明らかに意図的である。
なぜならば、原語にその
意味が全くない。点滅しているという
意味もない。何のことはない。これも実は取材記者の方は白けということで書いておられます、白けた。航法灯と言うから、それは何だと言ったら、メーカーや何かが最初答えぬで、メーカーや何かがこういうのを使っているんだと言うので、
日本航空だのなんだのに聞いてみたら、そんなものはうちは使っていないと言うので、外信部に頼んでその原語をやっと聞いて、もとの言葉は何ですかと聞いて、それを分析してくれと頼んだら、何のことはない、ストロボライトのことだ。点滅という
意味は全くない。これと同じなんだ。こういうことをなさるんじゃ、本当にソ連パイロットがそう言ったかどうかを含めて、これは録音テープの検証が必要なんです。ストロボライトというのは衝突防止灯ですよ。これをつけたって消したって恭順の意にはならない。はっきりしているじゃないですか。ICAOで決まっている。これが次の問題でございます。
次に⑥というページに参ります。六ページ、805が出てまいります。一番上の方に805と大きく書いてありますが、これも大変な問題でございまして、私は憤慨をしておるところでございますが、六ページ、⑥というページを見ていただきたいのでございますが。805という数字が左の上にございます。ここに「参考」という字がありまして、二つのグループのものがここに書いてあるのでございますが、「アー ツェーリ ナ ザプロス ニェ アトベチャーエト」、この「ザプロス」という言葉が中心的な言葉でございますが、何とこれは、防衛庁はIFFに応答しない、こういうふうに訳しておられる。IFFに応答しない。敵味方識別装置に応答しない、こう訳しておられる。ところが、全くべらぼうな違いでございますけれども、この解説の1にございますように、「ザプロスはバプロス(
質問)に対して「公的な
質問」の
意味で、「IFF(敵味方識別装置、システムイ・アパズナバーニャ)」の
意味は全くない。バプロスは普通使用される「
質問」。」これに対して、公的
質問がザプロス。
そこで、さて、この「ザプロス」という言葉をICAOの報告は何と訳しているかというのを念のために見ましたら、「ザ・コール」、右の上の方に注を下につけて書いてありますように、「ザ・コール」であります。これは一般的に何か調べてみましたが、百二十一・五メガヘルツの国際航空協定に基づく緊急周波数でございます。これはソビエト側は百二十一・五メガヘルツで呼びかけたと言っている。防衛庁はIFFに応答しないとこう言った。IFFはさっき申し上げたように局限されている。山と言ったら川と答えるようにできている。ところが「ザ・コール」、百二十一・五メガヘルツの呼びかけというのは、民間機でICAOに加盟している飛行機ならば、全部応答ができるようになっているわけです。もしそれに。応答しないというのなら、ここに問題が
一つ残ります。
だが、しかし、いずれにしても先ほどの「スミガールコイ」衝突防止灯、ストロボライトであっても、これは私は、地上からの通信もテープも、それからまたロシア語原文も出していただきたい。理由は、オガルコフさんがうそを言っているからですよ。なぜならば、サハリン上空もカムチャッカの上空も無灯火で飛んでいるという。
衝突防止灯がついておったって、これは無灯火じゃない、断じてない。出していただいて黒白はつけなければ、亡くなった皆さんにこれは相済まぬという気が私はする。出していただきたいのであります。
次に参ります。八ページの三時十七分三十四秒、上から三番目であります。飛行機ナンバー163であります。ディェプタート、これはソ連の地上基地名であります。「ディェプタートが問いかけている、目標は認められるか否かと」、こういう訳になります。単語の
意味は下に
一つずつ書いてあります。「ディェプタートが問いかけている、目標は認められるか否かと」。
さて、ディェプタートに関する通信をアメリカで――これは日米共同なんですよ。
日本に半分責任がありますよ。アメリカで公表したものにはカルナヴァールに対する通信だと書いてある。特定している、基地を。「ディェプタートが問いかけている、目標は認められるか否かと」、これしかない。何でこの通信がカルナヴァールに対する通信だとわかるのですか。わかりようがないでしょう、地上からの交信がなければ。ディェプタートという基地の名前が出ているけれども、ディエプタートが問いかけてきている、目標は認められるか否かと言ったら、この通信は、先はディェプタートでなくてカルナヴァールである。こんなことはわかりませんですよ。
もう
一つ、その下に163機で三時十八分九秒がございますが、ここで「カルナヴァールには認められない」というのがございます。ここでカルナヴァールが出てまいりますが、この基地の特定は、アメリカ軍の特定はどうなっているかというと、ディェプタートなんです。カルナヴァールと話しているのじゃないのです。これは。カルナヴァールに認められないと言っているやつの発信先が、交信も何もないのに何でディェプタートとわかるのです。こんな不思議な魔術みたいなことはない。つまり地上からの交信があるからであります。
次に参ります。九ページ。これは大変重大な問題でございます。
途中で、アメリカ側も
日本側もそうでございましょうが、訂正をした。下に訂正文がございます。「充分時間はある。」下に片仮名で書いてありますが、「ア ヴレーミャ ニェ ヴイジョート」、これがここに書いてある露文でございますけれども、これが間違っていたから「アニー メニャーニェ ビージャト」、こういうふうに訂正をする。訂正するとどういう
日本文になるかというと、「充分時間はある。」こうなっているのを、「彼らは当方を見ていない。」と修正する、こう言う。不思議な話であります。
このときに、同時修正したのがオガルコフ氏の言った曳光弾を含む機関砲、警告発射は百二十発、四回にわたってやった、こういうことなんです。これに対して合わしている。警告発射というけれども、彼らは当方を見ていないのだから警告したに当たらないと防衛庁は言って、公的見解は取り消さないとこう言う。うまくできていますよ。さっきの取材記者の方は、防衛庁さん、お見事とあきれている。
ところが、専門家のお話を聞きますと、ソビエト語で言うと、この「ヴ」という
発言、「ヴレーミャ」の「ヴ」という
発言、これは非常に強い
発言だ。そして「アニー メニャー」これは非常に低い
発言だ。素人でもない限り、こんなにべらぼうに、強い
発言とこんなに小さい出足の
発言と聞き違えるなんということは金輪際ない、明らかに作為があるとおっしゃる。しかも、この注に、一番下に書いてありますように、日の出前のほとんど真っ暗やみの場面、レーガンさんは、月がこうこうと照っていて気がつかずに悠々と飛んでいるのを撃ち落とした、こう言うけれども、満月の十二分の一だった。夜明け前になって月はない。真っ暗だ。当方を見るも見ないもないでしょう。作為がございます。
次に参ります。十ページ。ここで機関砲を連射した。これは非常に問題がございます。
もう時間の関係がありますから多くは言いませんが、「聴取不能」というところに、機関砲を連射したというのを入れると言う。私は防衛庁に、「聴取不能」というのはどうなっていたんだと聞いたら、説明にお見えになって、当方はあくまでも聴取不能ですと言う。さっきの十分時間があるというのを、相手は当方を見ていない、これはどうなんだと言ったら、いや、そんなことは全然ありませんと言う。私が印刷して差し上げている上に、私が当時防衛庁から聞いた答えが書いてあります。見ていただけばわかります。防衛庁とは見解が違うとおっしゃっている。しかし、ここで大きな問題になると私が申し上げましたのは、この訂正文について、「聴取不能」という時間帯で申し上げますと、「聴取不能」というのは三時二十分四十九秒の通信でございます。三時二十分四十九秒の方を
日本文の方で見ていただくとよくわかります。三時二十分四十九秒というのは、湖機の通信は明確に聞き取れて書いてあります。「聴取不能」というのは、163機の通信が聴取不能なんです。この163機の聴取不能だったから「機関砲を連射する。」を入れた。どうなったか。後ろの方をおくれて追っかけていった163が、撃ち落とした805を追い抜いちゃって、後ろの方から警告発射した、そんなことは
考えられないでしょう、
考えられない。163機が発射したことになる、間違いなく。聴取不能はそれしかないのだから。そうするとどういうことになるか。
ソビエトでパイロットの方が記者会見しています。この記者会見の中に、もっと早くわかれば救えた、申しわけない、私が機関砲を四回、百二十発連射した。805のパイロットだ。805です。163じゃない。全くつじつまが合わない。こんなばかけた話は
考えようもないでしょう。だから、805とソ連地上局の交信に出てくる問題、地上からの交信、指示、この後に「攻撃態勢を解除した」というのもあれば「減速した」というのもある。これは大変に問題がある。「充分時間はある。」というのをそのままであるとすれば、十分に、時間があるから、ロックオンを倒して、解除して、警告射撃をしたということになる。ぐあいが悪い。だから「当方を見ていない。」に変える。機関砲を発射した、だけれども当方を見ていないのだから警告しないと一緒だったと言って、公的発表は変えないと防衛庁はおっしゃる。こういうでき過ぎはいけません。
さて次の問題、その次に参ります。十一ページ。
ここで申し上げたいのは、時間がありませんから多くは申し上げませんけれども、ここで申し上げたいのは、どうしても出していただきたい。つまり、無灯火ではなかったということがはっきりしているからであります。オガルコフ氏はサハリン、カムチャッカともに無灯火で航行したと言うが、そんなことはない。ないから、出していただいて明確にしていただきたい。改めて申し上げます。
きょうは遺族の皆さんも傍聴されておるわけでございますけれども、我慢がならぬといういたたまれぬ
気持ちでお見えになったのだと思いますけれども、実は、ここに
一つこういう文集がある。さっき私が申し上げましたが、何と書いてあるかといいますと、「帰らぬ娘を待ちながら」から始まって、涙なしには読めないものがたくさんございます。
ここで、大黒柱の大阪徳之さんという方を亡くした奥様の智子さん、この方の文章の中に強い言葉が
一つあります。
もうすぐ二十一世紀を迎えようとしている。人間の文明も
文化も、ソ連、アメリカという二大国のばかばかしいほどの相互不信とエゴイズムの結果、原始的なまでに凶暴性をあらわにさせられ、私
たち親、兄弟、夫、妻、子供はその犠牲にさせられてしまいました。それはまさにいけにえでしかありません。そうした
状況をつくり出したこの二大国と、それを知りつつ危険を冒したKAL、放置した
日本政府の人命無視的な政治家
たちの思い上がり、
これは私はおもしろくないのですがね。
はっきりと不信の念を表現したいのです。それは、
日本において与野党を問わずすべての政治家に対する不信である、
こうなっているので、私はここは賛成いたしかねるのですけれども、この方の次の項、
夜、娘二人を置いて仕事に出るときは御主人が亡くなりましたから夜仕事にお出になる。
夜、娘二人を置いて仕事に出るときは後ろ髪を引かれる思いで出かけます。娘
たちはそれなりに母親がなぜ働きに出るのかをわかっているようないないような毎日です。でも、二人で食事をし、後片づけをし、布団を敷いて寝ます。仕事の合間を見ておやすみの電話をかけますが、忙しくしているとつい忘れるときがたびたびあります。家に帰ると手紙が置いてあり、お母さん疲れたでしょう、早く寝てくださいと書いてあります。そして、この子供の寝顔を見ながら私も寝ます。夜どんなに遅く帰っても、朝は必ず御飯を食べさせて学校へ送り出します。それからもう一度私は寝ます。毎日これの繰り返しです。
こう結んでおいでになるのです。
私は、さっき、どうも私も群馬県の血を引いているのか任侠の血が騒ぐと申しましたが、どうしても、これは
国会決議が明確にあって、「
国際機関等による事故
調査団の派遣などあらゆる方途により、大韓航空機が領空侵犯をするに至った原因を含め事件の真相究明に努め、可及的速やかに事件の全貌を明らかにすること。」ここにおいでになる皆さんが御賛成なんでございますから、今私が申し上げた
最大のポイント二点、出していただいて、解明したら、私の推理が違っているかもしれないが、それでも結構です。結構だが、地上からの交信、一遍
後藤田さんは当然あると言ったのだから、それからアメリカでは見せちゃっているのだから、見せたものは秘密ではない。出していただきたい。ロシア語の原文、柳田さんは持っていると言うのだから出していただきたい。
三つ。そして大韓機の航跡というものも、四百キロ以上あるレーダーにあれしか映らぬ、物理的に成り立ちません。お出しをいただきたいと申し上げて、これは皆さんも
国会決議のあることでございますから、亡くなられた皆さんに私はかわって申し上げている
気持ちでございますから、御賛同をぜひ賜りたい、こうお願いを申し上げます。
これ以上のことは私はもう言う気はない。