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角屋委員 この
機会に、これは当然近くなされると思うのでありますけれ
ども、パブロフ大使がやめられて、新しくアブラシモフ駐日
ソ連大使が
日本においでになっておるわけでありますが、まだ信任状の認証手続を終わってないわけであります。恐らくこれは天皇陛下の日程の御都合等も
考えながら日程を詰めておる、今月末までには実現するのではないかというふうにも観測をいたしておるわけでありますが、我々日ソ議連のような
立場で新しく就任されたアブラシモフ大使と懇談をしたいと言いましても、やはり
外交辞令として正式に
日本大使としてきちっと決まるということでないと日程が組みにくいということもございまして、この辺のところは今大体どういうことになっておるのかということについても、次の御
答弁の
機会にお答えを願いたいと思います。
日ソ関係については、グロムイコ訪日を含めて、これから安倍さんとしても本格的に
東西対立の緩和、デタントの空気の醸成といった
立場からも積極的に取り組んでもらいたいと思いますし、私
どもも、こういった国益に基づいて必要な点については超党派的に
協力する姿勢ももちろん持っていかなければならぬ。これは朝鮮民主主義人民共和国に我が党の石橋
委員長が行って、懸案でありました民間漁業協定の中断問題というものについて
話し合いをつけて、そしてこれが
再開されることになる。
安倍外務大臣からも石橋
委員長に謝意を表されたようでありますけれ
ども、そういった
外交問題は、基本的に与野党で、場合によっては意見の食い違いを来すという問題は民主国家の常として当然ありますけれ
ども、しかし同時に、
我が国の国益から見て必要な
外交の
展開については、
政府は
政府の
外交権限に基づいて、我々は議員
外交、民間
外交を通じて場合によってはそれをバックアップするということも当然あっていいと私は思うのであります。
この際、難航しております日ソ漁業
交渉の問題についても少しくお尋ねをいたしたいと思います。
去年、私は、櫻内さんと
一緒に行ったときに、山村前農林
大臣が訪ソされる前でありましたから、
ソ連のクドリャフツェフ漁業次官と約二時間にわたって、日ソの協定の改定問題あるいは日ソ漁業
交渉に関する基本問題ということについて、いろいろ
日本側の
立場をお
話し合いをし、懇談を重ねたことがございます。同時に、
辞任されましたパブロフ大使に対しても、櫻内会長とともに約二時間、日ソ漁業
交渉の問題について
日本側の
立場を
説明したりいたしました。
第一ラウンドは一応
解決したわけでありますが、サケ・マスを含む第二ラウンドの
交渉というのは、やはり相当難航しておるというふうに観測をいたしております。これは、
国連海洋法の第六十六条、遡河性資源の問題の
ソ連側の解釈と
日本側の解釈という問題がやはり対立点の一つだと思うのでありますが、日ソの当面の漁業
交渉がどういうふうに進んでいるのか、これはサケ・マスの漁期を迎える前に
話し合いをきちっと決めて、
関係漁業者に影響を与えないように最大限の
努力をしなければならぬ問題であります。
やはり私は、日ソの漁業
交渉という問題は、漁業者だけの問題でなしに、いわゆる北洋の
関係あるいは太平洋、
日本海の
ソ連、
日本にかかわる海が平和の海として存在するためには、日ソ間の漁業が
平和裏に操業が継続されていくということも非常に重要なファクターでありますし、日ソのある
意味における平和のきずなということも言えようかと思うわけでありますが、日ソ漁業
交渉の当面の経過と問題、これからの展望ということについて御
答弁を願いたい。