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佐藤(敬)
委員 今も
大臣から
お話がありました。やればできると思うのです。これは四月分だけの問題じゃないのですよ、例えば
生活保護費を見ますと。初めから年間の単位で払うことになっているのです。その中の四月だけの問題なんです。だから、四月で多少そごがあっても、年間としてこれを精算すれば私は何の差し支えもないと思いますよ。
今の
議会の
審議の過程を見なさい。今ようやくあそこへ行っているでしょう。
国会の延長の問題で、実際いくとしばらくがたがたして、もう会期末になってくるとかなり混乱が起きると思いますよ。そして、連休が終わって五月に入ってしまう。五月に入ってどのぐらいかかるか。これは衆議院だってこのとおりですから、
参議院だってかなりこれはごたごたすると思うのです。これは
地方にとっては大変な問題で、いまだかつてないような不利益処分なんだ。だから、かなりもめることも確かなんです。そうしているうちに五月分も今の四月分と同じようで、今度六月分も同じような状態になりかねない。いつまでも次から次とつるしておいて何の手当てもやらない。こんなばかげた話はないと思うのです。やるべきだと思うのです。
特に問題は、この
一括削減法案というものは、
地方自治団体がいまだかつてないような総力を挙げて、保守革新も問わず大反対している、なぜ反対するか、これはこの間も申し上げたとおりです。
地方にとってはこんなばかげた
法律はない。
仕事を残しておいてピンはねすれば、その分だけ経費がかかるに決まっているんだ。金を召し上げるならば
仕事もやめてくれ、そうすればこれは何とかやれる。しかし、
仕事を残しておいて、やれといっておいて、そしてピンはねだけするというのは何事だ。こんなばかばかしい
法律があるかということで大反対しているのだ。
地方に対しては大変な不利益な問題です。あなた方は
地方に大損をかけているのですよ。国が
地方より貧乏だから我慢してくれと、力の関係で泣き寝入りしているだけなんだ。それを、なおかつこれが通らないから自分たちが勝手にやれ、これは
地方にとっては泣き面にハチ、暴力団が善良な市民をぶん殴るようなものだ。こんな情け容赦のないことってないですよ。これは必ず何とかしてやるべきだ。やればできる。それをあなた方、これを
人質にとって
審議を促進しようとするからやらないだけだ。
厚生省にも聞いてみたり、いろいろなことであちこち聞いてみた。厚生省からもあなた方に、何とか七割の
方法でもいいから支給する
方法がないかといって現実に働きかけがある。しかし、あなた方はやらない。さっきも言ったとおり、
地方は踏んだりけったり、泣き面にハチなんだ。多少一割カットしてあれするならば、
金繰りの面か何かかにかでやってやるというそのぐらいのことがなければ、不信感がますます出てくるじゃないか。
あなた方がこれをなぜ通さないかと言ったら、これを何とかすれば
地方と国の不信感がますます大きくなるからやられませんというのです。冗談じゃないですよ。これを切ったことの方が、もっと大きな
地方に不信感を醸成させたことなんですよ。やればできるのです。
人質にとらないで、そのぐらいのことをやってやらなければかわいそうじゃないか。どうです。
大臣でもいいし、事務当局でもいいし、やればできるでしょう。