○山中(末)
委員 それでは、あわせてそのときに出ておりました、これも古くて新しい問題ですけれ
ども、厚生省の方も
説明しておられましたけれ
ども、超過
負担の問題がありますね。大分あります。それらの問題もあわせて審査の対象にしていただきたい。これは
要望を申し上げておきます。
ことしの場合は、
地方六
団体等から昨年非常に強い
要望が出ておりましたね、あれが、今日までの段階で後からお聞きするいろいろな
措置を講ぜられるということで一応やむを得ないなということになったのかもわかりませんけれ
ども、しかし、そのときに主張していました
問題点、四項目か五項目ございます。これは私も何回も読みましたけれ
ども、その主張というのは基本的に正しいと思います。そういうものも、今年度で話がついたんだから来年度はまた別だということでなしに、引き続いて
要望に対して沿っていただけるように御尽力賜りたい、できるだけ沿っていただきたい、このように
要望をいたすわけなんです。
さて、撤回する意思がないということでありますので本論に入らせていただきますが、これは内容は、
補助金の廃止、つまり
交付税で
措置する、あるいはまた
補助金を
交付金化する、また
補助金の
臨時特例法の
措置を恒久化していくんだ、また先ほど議論になっていました
補助率の引き下げについては、
交付税、
地方債等で
措置をして、物によってはその元利償還もしていくんだ、こういう
措置をされているのですが、その中でひとつお聞かせいただきたいのは、これは政府の方から出ている
資料なんですが、この
補助金、
負担金等の「引下げ
措置の対象となる
地方公共団体に対し、その事務・
事業の執行及び
財政運営に支障を生ずることのないよう
財政金融上の
措置を講ずるものとする。」ということが明記されておりますね。これを一つの裏づけとしてこの制度というものは考え出されてきた、私はそう思っているわけですが、果たしてそれはその趣旨どおりにいくのかどうか、ちょっと心配しておるんです。
と申しますのは、余りいい例ではないのですけれ
ども、一例を挙げますと、私の方に最近
地方議会の決議として政府へ出された意見書の写しが来たんです。あるいはもう
大臣のお手元に行っているかもわかりませんけれ
ども、四月二日に私のところへ来ました。これは写してございますが、「国民健康保険に対する適切な
財政措置を求める意見書」ということでして、その中に、「制度改革に伴う国保税の
負担増とはならないとの国の言明にもかかわらず、国保の
財政は急激に悪化し、深刻な事態にたち至っている。」と書かれているわけです。私もまだそれ以上
調査していませんけれ
ども、
地方議会がそういうことを決議して、法に基づく意見書として出してくるくらいの状況ですから、これはやはり一方のものじゃないんじゃないかと思います。それと先ほど
質問した内容と同じことと違いますかと言ったら
大蔵大臣に失礼かもわかりませんけれ
ども、そういう心配が実はあるわけです。
それで
お尋ねをしたいのですが、まず
補助金の廃止、これはこの
説明の中で、
地方が自主的に行うことにつき
要望の強いものの
補助金を廃止して一般財源に移す、こういう書き方ですね。「義務教育費のうち教職員の旅費及び
教材費の
補助の一般財源化」あるいはまた「児童相談所等の相談、指導等運営費の
補助の一般財源化」、こういうものを本当に
地方が自主的に
要望したのかどうか、これは率直な疑問を持っているのです。果たしてあったのでしょうか。これがまず第一点です。
それから第二点は、
補助金の
交付金化という問題で、これは七
法律。これによって国費の削減効果はないということを明記されておりますけれ
ども、これの
説明の中にアンダーラインを引っ張って「ひもつき
補助から定額
交付へ。」こう書いてあるのです。ひもつき
補助というのは一体何なのか、これが第二点目なんです。
それから第三点目は、臨時の
措置の恒久化は別としまして、
高率補助の引き下げを
交付税と
地方債で賄って先ほど申し上げたような裏づけをするということでございますが、そのときに、
交付金の特例
措置として一千億を
交付税会計にお入れになっています。
一般会計から一千億
交付税会計へ出して、そして
一般会計の中で
措置をしなければならない
補助金の切り下げ等が行われている。その一千億を
交付税会計に出すんなら、
一般会計の中でその一千億を使って、例えば非常に大きな問題になっておりますところの生活保護とか
教材費、それから教職員旅費ですか、そういうものをなぜ
措置されなかったのか、私不思議でたまりません。無理にややっこしいことをしているのではないかというような
感じがします。
それからもう一つは、生活保護費の査定の後だったと思うのですが、
大臣がおっしゃっているのを聞いたような気がします。いわゆる生活保護費の国の
負担分、これは十分の八でございますね。これを一割カットすると十分の七になる。そうですね。それが十分の七になったときの
お話だと思いますが、計数が七・二、非常にわかりにくいような、ややっこしいような、そういう
意味の話をされていまして、本当は七・二なんだけれ
ども、七に計数
整理をしたんだというふうにおっしゃったことを聞いたような
感じがするのです。今でもそういうふうにお思いでございますか。ほかにも何かおっしゃったんじゃないかと私は思うのですが、それだけが
印象に残ったのです。三分の二というのは今たくさんありますね。これは十分の六・六七でしょう。四分の三は十分の七・五でしょう。そういうのがある。何で生活保護費だけ七・二だったらややっこしいのか、ちょっと疑問を
感じました。ちょっとこの辺で
質問をやめて答弁をいただきたいと思います。