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浦井委員 いや、根負けするのですけれ
ども、それならそれはひとつ、職訓校に積極的に入って、そして勉強ができるようにということで十分に注意をして運営をしていただきたい。あなた方の好き空言葉で言えば弾力性を持ってやりたいということでございますから、そこは我々も見ておきたい、これからの経過を観察していきたい、監視していきたいと思うわけであります。
そこで次に
指導員の問題、これももう出ました。他の
委員からもたくさん出ましたけれ
ども、これは県立校でありますけれ
ども、
技術革新が非常に速いので早う棺おけに入りたいというのが我々の年代の
技術員の実感だそうです。これは団立は違いますよ。団立は違いますけれ
ども、県なんかに行きますとそういうことなんです。
それで数字を挙げますと、
職業訓練大学校というようなことを強調されますけれ
ども、それの
指導員の研修はどのようになっているのですか。
指導員数が六千七百四十六人で、長期
指導員研修が定員五十名で平均二百五名、これを全部やると三十三年に一回しか長期
指導員研修が回ってこぬ。それから短期
指導員研修というのが一カ月で、これが定員八十人で年間実績が九百九十一ですから六・八年に一回しか回ってこぬというような格好で、もう
技術革新のテンポに追いつかぬわけなんですよ。だから、これは定員をふやして
指導員の研修を頻繁にやる、研修に行っている間も残りのメンバーでカバーできるという体制を早くつくっていただきたいということをひとつ要望しておきたいと思います。それが第一点。
それから第二点は、職訓校で申し上げますと、
訓練基準の問題があるのです。細かい問題ですけれ
ども、私ここに写真を持ってきたのです。
雇用促進事業団立のところで、これは尼崎ですけれ
ども、きょうも来ておられますが、こういう写真があるのですよ。この建物は古いのですが、鉄骨の耐用年数が来ておらぬので鉄骨を取り外す、壊すわけにいかぬ。壊して新しく建て増した方がよいのだけれ
ども、その鉄骨を壊すわけにいかぬので、その鉄骨をよけて小さな窓にしなければならぬ、その方が費用が高くかかるという
状況があるわけなんですよ。だからその辺で、やはり古臭い
訓練基準というものをこれこそ弾力性を持って今回
改正すべきではないか。これは国会マターと違いますから、それは
一つ要望をしておきたいと思います。
それからもう
一つ、そういう点で
訓練基準を細分化し過ぎて実情に合わないという声をよく聞くわけですから、それからもう
一つは、食堂とか厚生福利施設あるいは空調設備なんかを完備して多目的実習場を措置すべきではないかという意見があるわけなんですよ。だから、そういうことを要求しておきたいと思います。
それからもう
一つは、時間が三十九分までですから全部言うてしまいますけれ
ども、
養成訓練が、これは本来都道府県立にこの間の
改正でなっておるわけなんですが、神戸なんか行ってみますと、県訓校で機械科と自動車整備科の専修課程が廃止されるというようなことでありまして、全国的に見ても、五十七年二百四十一回あったのが五十九年百六十一回に減っておるわけですよ。だから、やはり中卒の方が全国で十一万人おられるわけですし、その人たちのためを考えても
養成訓練というのを、やはりせっかく都道府県立はそこに
一つ目的があるのだということになっていますから、実情に合ったやり方をすべきだと思います。
それからもう
一つ、たくさん言いますけれ
ども、今度は神戸の問題といいますかゴム靴でないケミカル
産業、これが業界が小さいために
訓練校の中に、デザイン科の中にケミカルの専門の部門を置いてくれぬかという要望があるのですが、そういうことができないものなのかどうなのか、その辺を最後に
お答えを聞いて私の質問を終わりたいと思いますが、私
ども共産党としては、先ほどから質問申し上げておるように、
一つは補助金の交付金化の問題、これは臨調行革に沿ったものであるということと、それからこの
法案が下手に悪用されるとこの前の論議からいろいろ意見が出ておるように、
公共職訓そのものが縮小されていって、
民間委託が非常に多くなって本当に国が
職業訓練に責任を持たないようになるのではないかという点で反対だということをはっきりと申し上げて、
お答えを聞いて終わりたいと思います。