○田中(淳)政府委員
東京のみならず
日本の大都市では、先生御指摘のような放射
道路が先行しまして環状
道路がおくれているというのが現状でございます。
具体的に
東京で言いますと、御指摘の環状七号線、環状八号線、それからその外側に
東京外郭環状線、さらにまた外側に、これは半径四十ないし五十キロになりますけれ
ども、昭和六十年度から首都圏中央道というのを設けまして予算要求させていただいたわけでございますが、環状七号線は大体今度の五カ年
計画、すなわち六十二年ごろには概成すると思います。それから環状八号線は御
案内のように羽田のところが残っておりまして、本当にごくわずかでございますが、そのために環八を使って羽田空港へ行けないというふうなことで、これも鋭意
東京都と打ち合わせまして、これは
東京都の
事業でございますので……。
それから一番大事な、一番大規模な交通を処理できます、先生御指摘の半径十五キロないし五十キロの
東京外郭環状でございますが、これは現在関越自動車道がことしの秋には開通するわけでございまして、そうなりますと、それを迎え撃ちます首都
高速道路公団の
道路が全然
予定されておりません、超長期的には
予定されておりますが。そうなりますと、現在でも谷原の交差点の交通渋滞が問題になっておりまして、さらにひどい状態になる。そのためには
東京外郭環状の練馬の都市
計画決定、これは
東京都のところでございますけれ
ども、
東京都練馬区から、時計回りと同じ
方向でございまして常磐道まで、埼玉県側は都市
計画決定が終わっておりますが、これを
変更しなければいけません。この埼玉県側の都市
計画決定の
変更は大した問題ではないと思っておりますけれ
ども、現在既に
東京外郭環状の用地買収も進んでおりまして、問題は
東京都内の練馬でございまして、今
東京都の鈴木知事さん、そのほか区長さんその他者さん方に鋭意努力願っておりまして、近々中に都市
計画決定の手続をとり、都市
計画決定をしたい。そうなりますと、外環の関越からずっと時計と同じ
方向に新大宮バイパス、東北道、常磐道までのいわゆる外環の自動車専用部を
日本道路公団の
高速道路でやるということになろうかと思います。平面部は一部、
先ほど申しましたように埼玉県内は着工しております。
以上でございます。