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小林(進)
委員 この問題だけで時間がかかっていますけれども、これで幕を引くわけにまいりません。同時に、私はこの前も言った。こういうふうに歴然たることがその前日に繰り返されて、出てきてもらっては困ると言われたら、その部下の
局長諸君は次の日には一人か二人でよろしい。我我のいただいておる
政務次官はこういうわけで出席できない、残念ながら、外国のお客さんは九人いるか十人いるか、事情はこういうことです、それで大臣も出席されないのでありますから、私は外務省を代表して、外国のお客さんには申しわけないけれども事情説明に参りました、どうかお許しをいただきたい、僕はそれでよかったと思う。私はそれが正しい姿勢であると思う。それをやらないで、のほほんとして
政務次官を皆で、我々の俗な
言葉で言えば、一人を殺してしまったような形でのうのうと部下職員が行ってプレーをしているなんというようなことは、だれが
考えても了承できない。
同時に、私は、この問題に関する限りは何も
個人的に
関係はないが、森山ユミコ女史の主張は終始一貫理論が通っている。(「眞弓さん」と呼ぶ者あり)眞弓さんか。私は御主人とは、
昭和二十四年当選の同期生で仲よくおつき合いいたしますけれども、御夫人の方とはそう仲よくおつき合いもしていませんものですから、時には名前なんかも間違ったりしますけれども、そこら辺はひとつ御了承いただきまして、少しくらい違っても、ああ彼女のことを言っているんだなということで御了承いただきたいのでございますけれども、私は、この主張は大変正しいと思う。こんなことで一歩も二歩も退歩してもらったら、何のために私どもはここで汗水垂らして
男女の不平等の問題を論じているのか。何もここでこんなことを論じるほどの価値もない。これは単なる弁論大会だ。お互いに
言葉のやりとりをしているだけの問題だ。しかも、国会における
委員会は、しゃべったことは実行してくれ、実行しますという、行動を裏づけした理論のやりとりが国会の論争なんです。その裏づけをすべき行動を目の前に、こんな
差別が転がっておる。
しかも、この
委員会において、一番責任を負うべき
行政のナンバーツーだ。その人がこんな侮辱を受けた、
差別を受けているのを、のほほんと行動も起こさなければ、モーションも行わぬ、アクションもない。ただこれを素通りさせて、そのままここで議論を重ねていくなんということは、我我
委員の名においてできません。だから、私は繰り返して言うように、森山主張は正しいから、大臣がどっちの方に軍配を上げるか。これは
政務次官と外務官僚との対立てすよ。このまま、一緒にやります、外務官僚の斉藤何がしの答弁も正しいということで、森山さんは従来の予定どおり
ナイロビにでもいらっしゃるということならば、あなたの軍配は完全に
政務次官を見殺しにしたという結果になりますよ。あなた、ならないと思ったって、結論はそうなりますよ。
しかも、彼女は
世界の衆目の中だ。
日本の
ゴルフ場で締め出しを食った、それほどの
差別を受けて、今
世界の関心の的になっているときに団長になってよく行く。その後へまた、
婦人の
差別撤廃を黄色い声で叫んだ
日本の国
会議員方がのこのについてきたなんといったら、ついていく者もついていく者だ、こういうことになって、国会を挙げての潮笑を受ける結果になる。私は、決して事を扇動的に言っているのではない。物の道理を言っているのですから。
外務大臣、こういうことをきちっと処置をしていただかなければ、この
条約の
批准も兼ねて私どもは了承することができません。はっきり言っておきます。きょうのところは、まずあなたに問題を投げかけたままで、あなたと私の友情
関係に基づいて、それ以上攻めていくとあなたの立場も苦しくなりますから、物事を八分目にとめておきますから、今晩帰ってひとつじっくり
考えて、一番よい決断を出していただくように強調いたしまして、次の問題に移ります。
男女差別の問題、お聞きしますけれども、
女性解放を妨げている要因は一体何か。今、頭のいい方々が、やれ
教育の問題、雇用の問題、生理の問題から産休の問題、私が言いたいことを全部やってしまった。だから、私はそこにはもう触れません。私がお聞きしたいのは、そういう
差別をつくった要因は一体何か。いかがでございましょう。