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小林(進)
委員 この
理事の任期は三年ですよ。これを逃がせば三年間冷や飯を食うのだ。ところが、この九カ国の中で
理事が三名出るのだから三国に
一つだ。先ほど言ったように、
出資額が一番大きいのが五つですから、この五つの中から三名
理事が出るということになれば、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、
日本の中から三名選ぶということになる。これから運動すれば、
理事をとれる余地は十分あると私は見ている。これがいわゆる政治であり、
外務官僚等が真剣に取り組まなくてはならぬ問題だ。
また、時間も来ましたから私は続けて言うけれ
ども、この十三名の
理事の中から四名の
委員が出てくる。
アメリカは、それも一議席はもう確保している。
域外からは
一つですよ。三名出られた
域外の
理事の中から、また一名の
委員が出てくる。この
委員も、
日本は執念を燃やしてやればとれます。
理事の中の四人が
委員と称して、これは執行
機関で、大体大まかなことを全部、仕事をしていくんだ。これは重要なポストですよ。
外務大臣、あなたはどうも人間が優し過ぎていかぬけれ
ども、こういうところはしゃにむにとるという迫力……。
その
委員の下に、
理事の下に今度は社長というのが出てくる。これは総務でもなければ
理事でもない、これは別個に任命する。社長ぐらいはとらなくちや、これは
アメリカもねらっているでしょうけれ
ども。
アメリカは
理事も固定、
委員も固定。
アメリカだけは全部一議席を特権的に持っているという、この規定は非常に危険です。だから、その下の職員を統制していく社長ぐらいは
日本がとってしかるべきだ。
私は、時間がないから言いますけれ
ども、
理事の
一つをとること、
委員を
一つとること、その職員を統制していく社長も
日本が立候補してとること。これは、私は速
記録に残しておきます。条件として必ずとどめておきます。
それから、事のついでに私は言っておくんだが、大蔵省にお伺いするけれ
ども、
米州地方における
メキシコ、
ブラジル、こういう国々を含めて、彼らのしょっているいわゆる借金、負債の総額は幾らか、それに対して、
日本のこれらの主だった国々に対する債権国としての貸付金の総額は幾らか。こういうことも、この
協定の
審議の上においては重大な問題ですから、どうぞひとつお聞かせください。
米州地方は、世界で一番借金の多い国です。