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安倍国務大臣 ただいま議題となりました
米州投資公社を設立する
協定の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
この
協定は、米州開発銀行の場で検討が進められ、
昭和五十九年十一月十九日にワシントンで開催された
関係国の会合において作成されたもので、
昭和六十年十二月三十一日まで
署名のために開放されております。
この
協定は、中南米地域の経済開発を促進するため、米州開発銀行の活動を補足し、
民間の中小企業を支援する
米州投資公社を設立することを
目的としており、同公社の設立、その
目的、資本、業務、組織及び運営等について規定しております。
我が国がこの
協定を
締結することにより公社に加盟することは、開発途上国に対する経済協力に関し、国際社会において重要な役割を果たさんとする
我が国の外交政策に合致するものであり、また、
我が国と中南米諸国との友好
関係を促進する見地からも重要な意義を有するものであります。
よって、ここに、この
協定の
締結について御
承認を求める次第であります。
次に、女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する
条約の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
この
条約は、男女平等に関する基本的かつ包括的な
条約として
昭和五十四年十二月十八日に第三十四回国連総会において採択されたものであり、
我が国は、
昭和五十五年七月十七日にこの
条約に
署名いたしました。
政治的、経済的、社会的、文化的、市民的その他のあらゆる分野における女子に対する差別を撤廃し男女平等を実現するというこの
条約の
目的とするところは、
我が国の憲法の
精神にかなうものであり、この
条約を
締結することは、男女平等の実現に関する
我が国の積極的
姿勢を改めて内外に示すこととなるのみならず、男女平等の実現のための
国際協力に積極的に貢献するとの見地からも有意義であると考えられます。
よって、ここに、この
条約の
締結について御
承認を求める次第であります。
次に、
万国郵便連合憲章の第三
追加議定書の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
万国郵便連合は、世界で最も古い歴史を有する国際機関の
一つであり、
我が国も、明治十年に加盟して以来積極的に連合の活動に参加し、郵便の分野における
国際協力のために努力しております。
万国郵便連合憲章は、連合の基本文書でありますが、第三
追加議定書は、この憲章について連合の組織及び運営の効率化の観点から、所要の改正を施すことを
目的とするものであります。
この
議定書を
締結することは、
我が国が連合の一員として今後とも連合における活動を続けるために必要であると考えられます。
よって、ここに、この
議定書の
締結について御
承認を求める次第であります。
次に、
万国郵便連合一般規則及び
万国郵便条約の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
万国郵便連合一般規則は憲章の適用及び連合の運営について定め、
万国郵便条約は国際郵便業務に適用する共通の規則と通常郵便業務に関する規定とを内容とするものであり、すべての連合の加盟国について
締結が
義務づけられております。
この一般規則及び
条約は、国際郵便業務における最近の事情を考慮して、万国郵便連合の運営及び業務に関する事項について所要の変更と補足を施した上で現行の一般規則及び
条約を更新するものであります。
この一般規則及び
条約を
締結することは、
我が国が連合の一員として今後とも連合における活動を続けるため、また、
我が国と他の
締約国との間の各種郵便業務の円滑な運営の継続を図るために必要であると考えられます。
よって、ここに、この一般規則及び
条約の
締結について御
承認を求める次第であります。
次に、
小包郵便物に関する
約定の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
小包郵便物に関する
約定は、
締約国の間における
小包郵便物の交換を規律することを
目的としております。この
約定は、小包郵便業務に関する最近の事情を考慮して、その内容に所要の変更と補足を施した上で現行の
約定を更新するものであります。この
約定を
締結することは、
我が国と他の
締約国との間の小包郵便業務の円滑な運営を引き続き行っていくために必要であると考えられます。
よって、ここに、この
約定の
締結について御
承認を求める次第であります。
次に、
郵便為替及び
郵便旅行小為替に関する
約定の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
郵便為替及び
郵便旅行小為替に関する
約定は、送金の制度としての
郵便為替業務等を規律することを
目的としております。この
約定は、
郵便為替業務に関する最近の事情を考慮して、その内容に所要の変更と補足を施した上で現行の
約定を更新するものであります。この
約定を
締結することは、
我が国と他の
締約国との間の
郵便為替業務の円滑な運営を引き続き行っていくために必要であると考えられます。
よって、ここに、この
約定の
締結について御
承認を求める次第であります。
最後に、
郵便小切手業務に関する
約定の
締結について
承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。
郵便小切手業務に関する
約定は、郵便振替口座を利用して行う送金の制度である
郵便小切手業務を規律することを
目的としております。この
約定は、
郵便小切手業務に関する最近の事情を考慮して、その内容に所要の変更と補足を施した上で現行の
約定を更新するものであります。この
約定を
締結することは、
我が国と他の
締約国との間の
郵便小切手業務の円滑な運営を引き続き行っていくために必要であると考えられます。
よって、ここに、この
約定の
締結について御
承認を求める次第であります。
以上七件につき、何とぞ、御審議の上、速やかに御
承認あらんことを希望いたします。