○瀬崎説明員
先生御
指摘のとおり、このセミナーの開催の案内がございましたときに、管理当局の
出席者ということでございましたので、
日本で管理当局に指定されております通産省にお諮りしたわけでございますが、この動植物の専門家がたまたま別の国際
会議に出張している期間でございましたので、
日本としては出席できないということを事務当局に通報したわけでございます。その後事務当局から、
日本は非常に重要な国なのでやはりぜひ
参加してほしいということでございましたので、クアラルンプールで開催されたということもございまして、マレーシアの大使館員を出席せしめたわけでございます。
会合は全部で十二回ございまして、十二回の会合のうち四回出ております。それで、最後の会合で決議案が採択されたわけでございますが、その決議案が採択される二時間前に大使館員が事務局に電話をかけまして、決議案等何か文書を採択するのかという照会をしたところ、先方は、そういうことは一切ないんだ、これは専門家の会合で、
技術的な問題を
意見交換をする場であるということを言いまして、たまたま当該大使館員が別途の用事がございまして行かなかったわけでございます。
ところが、ふたをあけてみますと、
日本を非難するような決議案が出ていたわけでございまして、もちろん私
どもといたしましては、
条約で求められております輸出許可書にかわりまして原産地証明を代行せしめていたというような点については、非難されても仕方がないという面がございまして、これは今回
改正したわけでございますが、非難をされる国から照会したにもかかわらず、事実として
会議の主催者が、そういうことは一切ないんだと、弁明の機会を一切与えずにやったということについての手続的な点につきましては、私
どもとしては、国際
会議の事務当局のやり方としてはいささか異常ではないかということで、その後先方に注意をしたわけでございます。
それから、決議の内容でございますが、
日本が
条約を十分に遵守していないという点について遺憾の意を表するとともに、第五回の
締約国会議までに何らかの措置をとるように求める、もし措置がとられないときには、どういう措置をとるかについて検討しようという内容でございました。今回、四月二十二日の
会議に際しましては、
日本がとった措置を十分説明して各国の理解を得るとともに、また今後
日本として何をすべきかということにつきまして、事務当局あるいは各国の
意見を聞いてまいりたいと考えております。