○山原
委員 長官がそういうふうにおっしゃることは一面当然だと思うわけでございますが、例えばレーガン大統領のスターウォーズ
計画を
発表した演説が行われたのが一九八三年三月二十三日でございますけれ
ども、その同日、ランパーソン中将・空軍エネルギー兵器担当補佐官、この人が上院軍事
委員会で、エックス線レーザーとしばしば呼ばれているシステムは実際には核兵器、第三世代の核兵器である、したがって核兵器が関係するすべての制限に該当するだろうという言明をいたしております。それからさらに、SDI本部長、これは最高責任者でありますエイブラハムソン氏でありますが、これが昨年五月九日に下院の歳出
委員会におきましてやはり同じ趣旨の説明をいたしておりまして、これら
アメリカ側の諸関係の人々の発言を見ますと、SDIがやはり核兵器体系であることは明確であるというふうに私は
考えるわけでございます。
これに
研究参加を要請されて、それに理解を示し、あるいは協力していくということになりますと、これはまさに宇宙開発の非核・非軍事を決めました
国会の決議、さらには長官は外務
委員長もされておりましたから外務関係のことはおわかりと思いますが、同じく
昭和四十四年に
日本国と米国との宇宙開発協力の交換公文がございまして、それを見ますと、通信衛星などの開発に関し、米国より「
日本国に移転された技術又は機器は、平和目的のためにのみ使用されることを確保すること。」と取り決めております。これは日米両国
政府の取り決めてございますから、
アメリカ側もこれに従わなければならぬわけですね。したがって、これには
アメリカから移転されて
日本へ来た機器については平和利用しなければならぬ、こう言っているわけです。ところが、今度
日本側から協力するものについては、
アメリカ側はこれをいわゆる軍事兵器としてのSDIに使うということは、交換公文の趣旨からいっても非常に矛盾している。むしろ
日本に対する乱暴な押しつけではないかというふうに思われるわけでございますが、その辺について何か御
見解がございましたら伺っておきたいのです。