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田並委員 私としては理解のできる十分な回答ではございません。
ターミナルの概要を見ても、地形的に見ても、葛西、足立、板橋、京浜、主要なそれぞれの路線に結合した大変適地にそれぞれ
ターミナルがつくられており、そのことによって、先ほど申し上げましたように、
交通混雑の解消あるいは貨物輸送の合理化、これらが一定の目的を達している場所に配置をされているわけですね。どう考えてみても、
西南部の方が抜けていることだけは事実であります。したがって、
物流の観点をよく考えてみても、ここのところにぜひとも必要だし、これをつくることによって、先ほど言ったように、
交通混雑の解消なりあるいは国民生活の向上なり安定なりというものが図られるのではないだろうか、このように思いますので、これについては、ぜひひとつ
運輸省の方としても、その必要性を認めて、早急にこれらの対応をするべきであろうということを申し上げて、この項の
質問を終わるわけであります。
次に、先ほど申し上げましたように、
臨調の最終
答申が五十八年の三月に出されて、それを受けて
政府で
行革に関する当面の
実施方針を五十九年の一月に出しました。
臨調最終
答申によりますと、「
特殊法人等の
整理合理化」の中の「
運輸省関係法人」で方針が示されているわけでありますが、日タの
関係は、この
臨調最終
答申によれば、「
東京都
西南部の
ターミナルの
整備終了後、」というのが一つの条件であり、もう一つは「
会社の経理的基盤を確立した上で、」この二つの条件がそろったところで「
政府保有の株式を順次放出し、自立化の原則に従い
民間法人化又は第三セクター化する。」こういう指摘がされているわけであります。
臨調答申が出される
経過の中で
運輸省が当然
意見を求められていると思うのですね。
臨調が勝手に物事をつくったってなかなか理解できないところがあるわけでありますから、やはり
運輸省のエキスパート、
物流の専門家が行って、この日タの
関係についてはこういう
答申を出してもらった、こういうふうに私は感ずるわけであります。それで条件未
整備のまま民営移行を早めた理由ですね、どうも少し数をきちっとそろえなくちゃならない、数合わせをしなくちゃならないというような
感じで日タがまずやり玉に上がったのじゃないだろうか、こんな
感じもするわけであります。
その辺の事情について、先ほどの
局長の
答弁では、
西南部の方はまだ構想段階でまだまだ実施
計画にまでは至っておらない、その必要性は認めながらもまだ着手する時期にまで来ておらない、こういうお話でございます。私どもは
臨調答申をそのままうのみにするわけにはまいりませんが、少なくもいろいろな部面でよく守ってきた
政府が、早めたのだからいいじゃないかと開き直るのかどうかは別として、とにかく
臨調最終
答申ではかなり慎重にこの日タの
関係については
答申として出しておりますが、
運輸省としてはなぜ今の段階で早めなければならなかったのか、条件が未
整備のままやるということについては、今後の
ターミナルの
公共性あるいは
物流の合理化に果たしてプラスになる結果になるのかどうか、そのことの疑問がありますので、ひとつお聞かせを願いたいと思います。