○藤原
委員 わかりました。今問題点についての
お話がございましたが、
改善をするように希望をいたしておきます。
それから、今も
お話がございましたけれ
ども、これからの時代というのはどちらかというと量から質への時代になってくるんじゃないかと思うのですね。私は、新進気鋭の新
長官、大変すばらしいと思っておりますけれ
ども、そういう点では新時代に合う、そういう
体制の改革と申しますか、そういうものもひとつ
長官時代にお考えをいただいたらよいというように思うのですね。やはり通信にしても情報にいたしましても近代
兵器にいたしましても、日進月歩に物すごく進んでまいるわけですね。そうしますと、今までのような
陸上の兵隊が数の上で必要かどうかということも再論議をしなければならぬ時期が来ると私は思うのですね。人そのものが少なくてもよい、それだけのものができる状態というものが実際はできてくるのではないかというように考えるわけでございまして、そういう量から質への転換の時代がまさに訪れてくるのではないか、そういう転換をしなければならぬのではないかというのが
一つであります。
もう
一つは、今いみじくも人事
局長さんですか
お話がございましたが、自衛官の高齢化の問題がございまして、終身雇用制をとっておられるわけですが、これは軍隊の経験者の方ならどなたも知っておるのですが、やはり五十歳を過ぎて本当の戦闘に役に立つかどうか。――これはもちろん戦争がないことが前提でございますが、
自衛隊が存在し、国の最低の備えをするという建前で申し上げておるわけでありまして、そういう
意味からいえば、やはりある一定の年齢のときに他の会社に移ったりいろいろすることができるような状態も、今のように非常に社会が流動的でございますと、
多様化されておる社会では一生かかって
自衛隊にいなければならぬということはないのではないか、こういうようにも考えるわけであります。
例えばイギリスとかドイツあたりでは十年とか十五年の中間の任用制をとっておるとか、そんなようなことを考えれば、これは新しい制度の改革の中で少なくとも選択的な任用制とか契約的な任用制、そういったようなものもあわせ
検討をされてしかるべきではないか。例えば二十歳ぐらいで入って二十年で四十歳、四十歳になりますと中小企業やどこかで働いても今の年ですと二十年くらい働けますからある
程度使いものになると思いますけれ
ども、五十歳とか五十五歳で再就職ということになりますと、実際軍隊で、これは警察でも同じですけれ
ども、物すごく訓練をして一生かけてやっていますと、もうその年代になりますと体そのものが衰えてしまうのですね。普通で、民間で働いているのと違いまして、軍隊で
教育訓練を受けながらそれをやっていきますと、自由時間というものがありませんから、やはり人間はある
程度自由時間を与えながらやると長生きをしますし、精力も保つことができますが、そういう訓練なりいろいろしていますと、人間には生命力の限界というものがあります、あるいは活力の限界というものがあります、そういうようなことで、この辺のところも私は新しいものとして考える必要があるのではないか。それで、二十歳なら四十で、二十年なら二十年でやめて、そうすると新しい人にどんどん切りかわってまいります。
ではやめた
人たちは予備自衛官、いわゆる後方支援の予備軍として置いておく、これは平和時のことでございまするから、予備自衛官の制度というものを今までよりもより拡充して少なくとも現在の現役と同じくらいの予備軍を用意しておくということになれば、四十歳で予備軍に入りますから、一たん
有事の場合ではこういう
人たちは国のために使える、お願いができるということになるわけでありまして、この辺のことも私は新しい
一つの問題としてお考えをいただきたい。
時間が参りましたので、引き続きちょっとこの予備自衛官の待遇の問題と
関連してひとつお願いをしておきたいと思うのですが、私の仲間の中で退職をして予備自衛官になっている者がおりまして、小さい中小企業に勤めておる。その中小企業に勤めておりまして五日間の訓練が行われる。この訓練のときに会社に言って、断っていくのでありまするけれ
ども、余りいい顔をしないわけですね。大きな企業なら一人や二人抜け出しても会社の仕事には差し支えありませんけれ
ども、零細企業で一人抜けますと支障を来します。したがって、この辺の、企業者というか経営者に対する理解、またそういう点の待遇の
改善の問題等々含めまして、そういう予備自衛官になった
人たちが出やすい状態、そういうものをひとつ特段の
配慮をしていただきたい。
それから、
自分の私見でありまするけれ
ども、今までずっと訓練をして一般のところ、民間の企業に働く、それで果たして五日間ぐらいの訓練で十分かなという感じを受けます。ある
程度体をほぐして直したり訓練をするということになりますと、五日間じゃ少なくて十日ぐらいはどうかなという感じもいたしますが、これはともあれとしてこのような感じを受けておるわけであります。
今何点か申し上げましたけれ
ども、それらの諸点にお答えをいただきまして、そして最後に、大変御苦労かけますけれ
ども防衛庁長官に
隊員の
士気――
長官はお若うございまするから、それぞれ現地に飛ばれての
隊員の
士気を鼓舞するための行動を起こしていただいている
お話も先ほどありましたけれ
ども、どうぞひとつ常にそういう陣頭指揮をされるという、この
気持ちを持ちまして
我が国の
防衛の先頭に立ちます
自衛隊のために御奮闘あらんことを御期待を申し上げまして、最後にそのことを
防衛庁長官から御
答弁をちょうだいいたしまして、また、細かい
質問については各
局長から御
答弁をいただきたいと思います。以上です。