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1984-03-30 第101回国会 参議院 本会議 第9号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
五十九年三月三十日(金曜日) 午後二時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第九号
—————————————
昭和
五十九年三月三十日 午後一時本
会議
—————————————
第一
昭和
五十九年度
一般会計暫定予算
第二
昭和
五十九年度
特別会計暫定予算
第三
昭和
五十九年度
政府関係機関暫定予算
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
国家公務員等
の
任命
に関する件 以下
議事日程
のとおり
—————
・
—————
木村睦男
1
○
議長
(
木村睦男
君) これより
会議
を開きます。 この際、
国家公務員等
の
任命
に関する件についてお諮りいたします。
内閣
から、
人事官
に
内海倫
君を
任命
することについて、本院の同意を求めてまいりました。
内閣申し出
のとおり、これに同意することに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
木村睦男
2
○
議長
(
木村睦男
君)
過半数
と認めます。 よって、これに同意することに決しました。
—————
・
—————
木村睦男
3
○
議長
(
木村睦男
君)
日程
第一
昭和
五十九年度
一般会計暫定予算
日程
第二
昭和
五十九年度
特別会計暫定予算
日程
第三
昭和
五十九年度
政府関係機関暫定予算
以上三案を一括して
議題
といたします。 まず、
委員長
の報告を求めます。
予算委員長西村尚治
君。
━━━━━━━━━━━━━
〔
西村尚治
君登壇、
拍手
〕
西村尚治
4
○
西村尚治
君 ただいま
議題
となりました
昭和
五十九年度
暫定予算
三案の
予算委員会
における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 今回の
暫定予算
は、
昭和
五十九年度
予算
の
年度内成立
が困難な事情にありますので、
国政運用
に支障を来さないよう、四月一日から同十一日までの
期間
について編成されたものであります。
暫定予算
の編成は、本
予算成立
までの
応急措置
であることにかんがみ、
歳出
につきましては、
暫定期間
中における
人件費
、
事務費等
の
経常経費
のほか、
既定施策費
については
行政運営上必要最小限度
の額にとどめ、
新規施策
の
経費
は原則として計上しないこととし、教育及び
社会政策
上の配慮から特に
措置
することが適当と認められるものに限って計上することにしております。また、
公共事業費
は
直轄災害復旧事業費
のほか
直轄
の
維持修繕費
について、
暫定予算期間
中の
所要額
にとどめております。
歳入
につきましては、税収及び
税外収入
の
暫定予算期間
中の
収入見込み額
を計上しております。 以上の結果、
一般会計暫定予算
の規模は、
歳入総額
二百八十六億円、
歳出総額
三兆三百九十七億円となっており、三兆百十一億円の
歳出超過
となりますが、
国庫
の
資金繰り
につきましては、必要に応じ
大蔵省証券
を発行することができることといたしております。 なお、
特別会計
及び
政府関係機関
の
暫定予算
につきましても、
一般会計
の例に準じて編成されております。 これら
暫定予算
三案は、三月二十八日
国会
に
提出
され、昨二十九日衆議院からの送付を待って、本日
大蔵大臣
から説明を聴取した後、
質疑
を行いました。 以下、
質疑
の概要を簡単に申し上げます。
暫定予算
に関する
質疑
として、「過去何回かの
予算空白
では、
監獄法
に基づいて支給される被
収容者作業賞与金
が
職員互助会
による立てかえ
払い等
で行われており許されない。これらは
暫定予算提出
を
政府
が回避しようとするためであるが、五十九年度
暫定予算提出
を機に今後
予算
の
空白
を生じさせない決意を聞きたい。また、
暫定予算計上
の各
経費
が四月一日から十一日までとなっているのに、
地方交付税交付金
だけは四月の
概算交付金額
を計上したのはなぜか。
暫定期間
の
収支差額
三兆百十一億円に比べ五兆六千億円の
大蔵省証券
の
発行限度額
は過大ではないか、仮に五十八年度分を含めた
限度額
なら二重
議決
になるのではないか」との
質疑
があり、これに対して
中曽根総理大臣
並びに
関係
各
大臣
より、「
予算審議
の
日程
上、
暫定予算提出
となったことは遺憾であるが、
予算
の
空白
を生じさせてはならないと考えている。
予算
の
空白
という
事態
は、
財政法
上
予想外
の異例の
事態
であるが、
国政運営上
は何らかの
措置
を講じ支払わねばならないし、支払うことが国民の利益にもなるため、正当な方法ではないが、やむを得ず緊急避難的に行ったものである。
暫定予算
の
提出
は、一方で参議院の
予算審議権
を尊重しつつ、他方、
予算
の
空白
なしの
成立
を強く期待するとの
政府
の立場から、その調和をどうするかを判断して決めることにしている。
歳出予算総額
三兆三百九十七億円の六割余が
地方交付税交付金
で、法律上は四月中の支払いとなっているが、従来四月上旬に交付しており、今回もそれを踏襲している。さらにまた、
大蔵省証券
の
発行限度額
は、
暫定予算期間
中生ずる約三兆円の
歳出超過額
に対する
国庫資金繰り
と、五十八年度末に見込まれる二兆五千億円余の
大蔵省証券残高
を勘案して決めたものである。
国会
による
大蔵省証券
の
発行限度
に対する授権は、
発行ベース
ではなく、
残高ベース
であり、
国庫資金繰り
の実態にも即しており、二重
議決
にはならない。」との答弁がありました。
質疑
は、このほか
広範多岐
にわたって行われましたが、その詳細は
会議録
によって御承知願いたいと存じます。
質疑
を終局し、直ちに
採決
に入り、
採決
の結果、
昭和
五十九年度
暫定予算
三案は、いずれも多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。(
拍手
)
—————————————
木村睦男
5
○
議長
(
木村睦男
君) これより三案を一括して
採決
いたします。 三案に
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
木村睦男
6
○
議長
(
木村睦男
君)
過半数
と認めます。 よって、三案は可決されました。(
拍手
) 本日はこれにて散会いたします。 午後二時九分散会
—————
・
—————