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安武洋子君 私、山崎と言い間違えました。ごめんなさい。正確には株式会社山菱商事でございます。
この山崎武三郎の会という
政治団体、これは名前のとおりに
衆議院議員の山崎武三郎氏の
政治団体でございます。一方株式会社ジャシック、それから株式会社山菱商事、この両社はいずれもサラ金会社でございます。これはサラ金会社の株式会社レイクの子会社なんです。この両社とも株式会社レイクと同じ住所でございますし、また役員が重複しているということを見ましても、この両社が株式会社レイクの子会社であるということは明白でございます。
ちなみにレイクの住所でございますが、私はここに登記謄本を持ってきております。レイクの住所でございますが、大阪市東区淡路町二丁目二十番地でございます。そして株式会社山菱商事、この住所もまた同じく大阪市東区淡路町二丁目二十番地でございます。それからジャシック、この本社の住所もまた大阪市東区淡路町二丁目二十番地でございます。
それからさらに、この山菱商事の代表取締役、これを見てみますと、浜田武雄氏、この方はレイクの代表取締役でございますし、それから取締役に谷口龍彦さん、それから監査役に大島直義さん、こういう方な
どもおられますが、これもレイクの方を見てみますと、レイクの役員を兼ねておられます。レイクの取締役谷口龍彦さん、監査役大島直義さんということで登記をされております。一方、ジャシックの場合でございます。これも取締役の浜田淑正さん、この方はレイクの取締役でもございます。しかもこのレイクといいますのは五十九年四月三日に合併をしておりますね。ジャシックがレイクに合併をしている。こういうことでございますので、レイクの子会社ということはこれはもう明白なことでございます。
こういう事実に立って
考えますときに、これは非常に重大なことではなかろうかというふうに思うわけです。ちょうどこの
政治献金が行われておりました時期でございますけれ
ども、これはサラ金問題が非常に問題になりまして全国的にも被害が広まりました。社会的な問題になりまして、各党が
立法提案を行っているというふうなことで大変論議がされていた時期でございます。
昭和五十三年三月二十三日には全国庶民金融業協会連合会で法制対策小
委員会が設置をされております。それから
昭和五十三年十二月二十二日には私
ども共産党が
議員立法を提案いたしております。それから続いて五十四年の五月二十二日には社会党の方で提案をなさっておりますし、また五十四年の五月二十九日、これは自民党、公明党、この両党が提案をされているわけです。そして五十八年の四月二十八日に
国会でこの法案が成立をいたしまして、五十八年の十一月一日に法が施行されております。しかも山崎
議員は自民党の政務
調査会の財政部会のサラ金対策小
委員会の
委員でございます。そして山崎氏は大蔵政務次官を歴任して、当時は
衆議院の大蔵
委員でございます。五十五年から五十六年にかけまして大蔵
委員会の理事という重責についておられます。
山崎氏は、ここに私は日本金融
新聞というのを持ってきておりますが、サラ金業界の業界紙でございますけれ
ども、
昭和五十六年四月一日付の記事が載っておりますが、この中にこの年の二月十七日に自民党の本部で開かれました全金連臨時総会、ここに
国会報告を兼ねてごあいさつに出ておられます。その後で全金連の丸山会長といろいろ話をされているんですね。そのやりとりがこの
新聞にも載っております。
丸山会長「三月から四月にかけて全金連は全国の協会を挙げて各党に陳情しますので…」
山崎代議士「三~四月なんてトンデモナイ。今(二月)からやらないと。そういうことだから法案が遅れるのだ。ともかく法案の中身をできるだけ多くの
議員に理解してもらわないと、この法案はあがりませんよ。死にもの狂いで…」
丸山会長「わかりました」
こうして全金連の波状的な与野党陳情攻勢は、二月二十五日から始まった。
こういうふうに報道されまして、これ御覧いただきましたらおわかりのように、ここに写真も載っております。この写真は「「陳情が三~四月なんてトンデモナイ。二月からでないと! 中身を一人でも多くの
議員に理解してもらわないと、法案はあがりませんよ。死にもの狂いで!」とハッパをかける山崎武三郎代議士。㊨丸山会長(二月十七日全金連臨時総会)」、こういうふうに写真に注釈もついてございます。
こういうふうな一連の経過を見ましても、とりわけ山崎
議員の場合職務権限があって、そしてなおかつサラ金法成立の陳情を受けておられる、そしてまたハッパもかけておられるわけですね。やはりサラ金法成立の陳情を受けて、そして請託があったと疑われても仕方がないという事実が次々とあるわけでございます。私は山崎氏に対するサラ金業者からの当該献金というのは単なる
政治献金ではない、まさにわいろと見るべきではないかというふうに思うわけでございます。
以上の私の
指摘は捜査の端緒となり得るというふうに思いますけれ
ども、
検察当局においても
調査をお願いしたい、こう思いますが、いかがでございましょうか。