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安永英雄君 だれがそういう、大体、基準をつけたの。業者テストというのは、業者が問題をつくり、業者が採点をする、これが業者テストでしょう。それが、一般の日々の学習
指導に役立たせるという目的であれば業者テストではない、
進学指導に使ったときに初めて業者テストだと、こういう使い分けはどういうところから出てくるかね。私は、それはあえてもう言わない、あなたのところ、学力テスト、かつて
文部省がやった学力テスト、あれと同じ論法だよ。いつまであんな古くさい論法を使うんだよ。
文部省も実態
調査に出かけたと言う。私は二回行った。阿久根に。二回。鹿児島県じゅう駆けめぐってきた。
全国もう回ってきた。この問題について
調査をしてきた。あなたが言うような、阿久根の、業者テストではないテストだということは言えない。
教育長も校長も、専務の
先生方にも会ってきた。
学校全部回ってきた。
教育長いわく、これは、あなたが言うように、
全国のレベルを知るために必要だから私はやりましたと言う。そして、とんちんかんなことを言うんですがね。あなたのところも調べなさいよ、これは。
教育委員会には、その結果は全部報告は必要ないということでございますと。阿久根の市の
教育委員会には、年に一回やる、この金まで出したデータの結果というものは
教育委員会にはない。何のためにやっとんのか、
教育委員会は。
指導要領の何とかかんとかと、こう言ってみたり、
教育課程の管理権が自分のところにあるんだとか、あなたのところ
指導しておるけれども、そういった
教育長、さすがに県の
教育委員会から
指導を受けて、あなたの趣旨を言えば、これは言い逃れができるということで、絶対に
高校入試には使っていません、こう言う。年に一回、どのくらいのレベルか
調査をしたんです、こう言う。あなたの言うとおりだ。さて、今度は各
学校の校長、特に問題のあった、処分を受けた阿久根中学、ここの校長さんと会った、まず。校長さんは、大いに、どこの
高等学校に入れるか、
進学指導に、これはもう唯一のものでございます、私のところの
学校の
先生方は、これが
日本図書
文化協会から点数、偏差値が返ってきたら、それを持って各家庭まで行って、あなたのところの
子供はこうだから、この
高等学校に行きなさい−これが私どもの仕事です、大いに活用さしていただいておると。教師に至っては全部ですよ。自分の担当しておる
子供の親と打ち合わせ、家庭まで出向いていって、この
日本図書
文化協会の私は現物も見てきました。これは持って帰ると問題がありますので、私はそっと見てきましたが、はっきり偏差値が書いてある。これを抱えて私どもは家庭に回るんです、こう言っておる。そうすると、これは阿久根で行われたものは明らかに業者テスト、
文部省が
指導しておる業者テストじゃありませんか、はっきり言って。鹿児島県全部でしょう。そうでないと、こんな通達三回も出すはずはないじゃないか。
全国で、みんな、隠れみのだよ、あなたのところの
指導がそうなっているから。
全国でほとんどのところが業者テストをやっている。そして、その業者テストは、その中で性格が分かれておって、
入試問題についてこれを使っておると、いや、もうこれはいけませんという通達どおりに、厳重に、やってはいけない。
学校の中の学習
指導に役立たせるというのであれば業者テストではありません、やりなさい。ここをあなたのところは知って−報告書は、全部その
方向で報告書があなたのところへ来るんだろうが。
指導に使っております、
指導に使っております——ところが、現に、今さっきの報告なり、今、
教育の問題で一番問題になっておるのは、あなたのところの
指導どおりに行っておったら、
全国で輪切りにして偏差値にやっているという弊害が出るはずはない、そうでしょうが。ほとんどの全部の、全県、四十七都道府県の大半が、もう四十何県が業者テストを使っておる。そして、あなたのところの通達を見て、厳重な通達が来ている。しかし、現にどこもここもやっておるからと。これは鹿児島でも阿久根だけじゃないよ、一〇〇%近くは同じテストを鹿児島県じゅう使っておる。鹿児島県の
学校を回ってみなさいよ。鹿児島県の
先生というのは、それを抱えていって、何
高等学校、おまえは何
高等学校と、まさに今、
教育の荒廃の根源と言われておる、この業者テスト、偏差値
教育を助長しているのは、あなたのところじゃないか。私は、その罪天に沖すと思うんだよ。表向きはこんな通達出して、やってはいけません。やってはいけません。
一つも怖くない。三回もやったところで同じことだ。四回目は選挙中に、まあ私はあれだけれども、あわてまくって、何か知らぬけれども、次官通牒の強いやつを出した、こう言っておる。受けた方はそうじゃないんだよ。業者テストを使って、現にとにかく鹿児島だってどこだって、
全国これを使っているからこそ
教育の弊害があって、あなたのところの言うようなことで業者テストを使っておったら、輪切りなんというようなことは起こってくるはずはないじゃないか。本当ですよ、これは。ここのところを押さなきゃ、あなた。ここのところをとにかく
指導しなきゃ、
文部省は。この前も
調査に行ったと言うけれども、我々二回も行って、いろいろ走り回ったのに、あなたのところも何か二人かなんか行ったというけれども、県庁の中に座り込んでおって何がわかるかね。
文部省にもらった報告書というの、それだけでいいかね。それには全部学習
指導に役立たせるようにしてテストをしましたという報告しかこない。現実はやっておる。やっておるからこそ、
全国これだけの
教育の荒廃が起こっている。業者テストなんというのは、あなたが言うとおり、予算は市が出している。そして、もう次の
高校にも
進学しない、就職するというのも一緒にやって、そして、いやいやながらやっておる、それも入れなきゃ順番ができぬものだから。私は、あんなものには用はないと。登校拒否やら、暴力行為やら、校内暴力なんというのは、ここから起こっているんだろうが。それをとめるための通達じゃないか。その通達に裏がある。どう
考えたところで、年に一回どのくらいのレベルかというのをとらせるのに、それだけの必要があるかね。
文部省が進めるほどのことがあるかね。業者テストを使って、弊害こそあれ。私は、本当に腹の底から、あれだよ、この前も文部
大臣にも申し上げたけれども、今度の
教育改革そのものについても、反省しなきゃならないのは、行政、これの過ちというのはたくさん山ほどある、これを改革しない限りはだめなんだ。これは
一つのサンプルですよ。とにかく
文部省、口を開けば輪切り、偏差値
教育絶対いかぬ。これが原因です。張本人なんだと言っておるけれども、ごまかせるような形で
全国、現にやっている。あなたのところの
指導どおりにいったとしたら、入学
試験に使わないんだから、
全国の偏差値でこう
指導をしていく、そのことはないはず。一校もないはず。文部
大臣、どうですか。ここに私は落とし穴があると。何回こんな紙切れ各県に厳重にやったところで同じですよ、これ。私は言わせませんよ。二回も行って、とにかく必死になって鹿児島走り回って、全員の
先生に聞いてきたんだから。校長さんにも聞いてきたんだから。今さっき言い忘れたけれども、ここの校長は松本校長、教頭さんにも池田
教育長にも会ってきた。とにかく時間がありませんが、こういうことで実際に今の
教育の改革というのができますか。ましてや、これについて職務命令を出している。処分をするなんて言語道断ですよ。もう少し時間があれば、それでは現場の、その業者テストにかわるものはどういうふうに
考え、どんなことをやっておるかということも申し上げたい。むしろ、文部
大臣から褒めてもらわなきゃならぬ人間が処分をされるとは何事ですか、これは直接
文部省のあれではないけれども。私は、間違いない報告の——もう少し出せと言えばデータ幾らでも出しますけれども、文部
大臣の、私は、この職務命令を出させ、処分をするということは、これはもう間違いだというふうに私は思うが、文部
大臣としてはどう思いますか。