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安永英雄君 確かに今おっしゃったような民主的な、お互いに話し合ってやってくださいということで、これはちょっと今まで
審議会、これは性格が違う
審議会もありますけれ
ども、中教審にしたって、いわゆる行革の
臨調にしたって、こういうことはありませんでしたな。こんなの初めてですよ、あなたの
考え方は。しかし、早く
設置法上げてくれと。まず土俵をつくってくれと。後の話はその人たちに任せるというのは、私はこれは
審議会をつくる意味ないと思うし、法的にもちょっとおかしい、まあ、法的とは言わないけれ
ども。こんな
審議会あっていいだろうかと私は思うんですよ。極めて自由な
審議会だというふうにとれる面もあるけれ
ども、これは他の
審議会とも関連してきますよ。
例えば中教審の問題等につきましても、これは激しい
文部省の注文があったでしょう。後で私は触れてまいりたいと思うんですけれ
ども。免許法の問題あたりはひどいですよ。これは
審議会としての性格は多少違いますけれ
ども、
文部省の方で、この教員の免許制度について諮問をしますので、ひとつ
検討してくださいというのはあるけれ
ども、この後について、おるのは、どういうのかな、私もびっくりしましたよ。教員のいわゆる「諮問
検討事項
審議用試案」というのがもう早速ついておるんです。「「教員の
養成及び免許制度の改善について」の諮問に関し、
審議のための参考資料として一つの具体的試案を示せば、次のとおりである。」。今度出ておる免許法そのままそっくりですよ。違っておるのは「特修」とか「標準」とか、ここのところだけが違って、そのままそっくり
法律案でこのとおりに出しなさいと言わんばかりに答申を出しておいて、これ法制化して今度出ておる。私は後でこれしますけれ
どもね。こういうのが今までの例ですよ。中教審だって、
委員の
皆さん、まず自分のテーマ設定から始めてくださいというふうなことは初めてですよ。私はこういう
審議会というのは初めてで、いかにも政治の権力が入らないようにとか、非常に民主的なことでございますので、早く
設置してくださいという、私は何か差別されておるような気持ちがしまして信用できないという気がします。これは私の感じですよ。
したがって、時間がありませんから、抽象的な何らかの諮問事項は出すということでしたから、それはそれでとどめておきますけれ
ども。
そうですね。ここでひとつ、今さっきちょっと答弁、
大臣されたけれ
ども、文部行政の専権事項とか
文部省固有の
事務だとか言われるけれ
ども、実際は、本当は
文部省の
事務あるいは行政上の
責任というのは、これはもう
教育関係から学芸の問題、文化の問題すべてが私は
文部大臣の所管の
固有の仕事だと思うんです。あえてこの中から私のところでございますといえば、何を
考えているかといえば、これはやっぱり今の
審議会というものを
考えておられるんじゃないか。胸張って
文部省としては、すべてがわしのところの全部の
責任なんだと言うけれ
ども、その中で、先ほど言ったような屋上屋を重ねるような
審議会ができ上がる。そこでは、今の話では、ある
程度まとまってはいきましょうけれ
ども、どういう結論が出るのか、どういうことをやってくださいというのか、わけのわからぬ
審議会が始まってくる6私はそういった
審議会に対して
日本の
教育という問題の全
責任を持っている
文部大臣が、あるいは
文部省が、もろ手を挙げてこの
審議会の
設置に賛成をされる理由がわからない。これは衆議院、参議院通じての
予算委員会等でも、この問題についてはいろいろ
質問をしておる。しかし、あるときは
予算獲得のためにはというふうな。ことを強調された面もある。あるいは
政府全体としてというふうなことを言われる。あるいは国民総がかりというところまできておる。そうすると、これは
文部省というところの仕事というのはどうなんだろうというふうに
考えます。私も、先ほどからしょっちゅう使い分けております、これは
文部省の
固有の仕事なのかと。今から先、
委員会じゃしょっちゅう聞かなければいかぬですよ、これは。
文部大臣と総理
大臣そこに置いておいて、総理
大臣の方の所管と
文部大臣、
文部省固有の仕事については。私はそんな気がしてならぬのですがね。そして聞くところによりますと、
文部省の持っているあの中央
教育審議会、これは何か休ませるそうですな。休眠させるとかなんとかいうふうなことを聞きますけれ
ども、これはもう各方面からいろいろ
質問の角度が違うから、あるときは各省よく保育所と幼稚園の、労働省と
文部省の関係でこれができないと、そんな話ができぬと。例えばということでしょっちゅう出される。労働省と。そういう点を力説されて、どうしてもこういう
審議会づくらなければならぬというふうに強調されるときがあるかと思えば、
教育改革については膨大な金がかかるんだと。その金は
文部省自体じゃなくて、そういった機関に預けておいて、そこから金出してもらうということ、これは
文部省として望ましいというふうな意味の答弁もあったように私は議事録見ました。これはいろいろ
質問の角度とか、その場その場の時間的な問題等もあって、それぞれのところを力説されたんだろうと思うんですけれ
ども、もう事ここに来れば、もろ手を挙げて賛成して、これは一日も早く上げてくれ、これはいいんだというのをもう少し整理して、きょうは
文部大臣の方から、これをどうしてもつくらなければならない
文部省としての
立場というものを明示していただきたい。