○藤原房雄君 食管法からいいますと、
食糧庁としましては、
政府米というのは安定的に確保しておかなければ、
消費者が買いに行ったら、
政府米はございませんでしたということでは、これは食管法にもとることになります。
国民の嗜好というものも今どんどん変わりつつある。また、長く置いた米ならいざ知らず、三類ぐらいでも新しい米ですとそれなりのまた味もあるだろうと思います。そしてまた、
小売屋さんがいろいろなところでこれをブレンドするのにまた安いお米を使うということも言われております。こういうことからいうと、うまい米志向ということが言われて
自主流通米が今まで
一つの大きいウエートを占め、クローズアップされてきたのですけれども、そういう施策だけではどうも立ち行かなくなってきたような感じがします。北海道、青森というところで三類の米が減少するという現象が起きかねないというか、こんなことも私は耳にするわけですけれども、こういうことからいうと、全体のバランスというのはなかなかこれは難しいことになるなという感じもしておるのです。
こういう全体の日本型食生活とかいろいろなことが言われて、そういう方向にどれだけ進みつつあるかわかりませんけれども、そういう中にあって、やはりおいしい米、おいしい米というのは何も
自主流通米だけではなくて、
政府米についても最近はだんだん
需要というものはふえつつある。こういうこと等を勘案しまして、食管法にもとることのない
需給バランスといいますか、こういうものを
食糧庁できちっとかじ取りをしていただきませんと、これはお米屋さんに行きましたら何らかの
不足を来したというようなことがあったり、また、今回のような加工用とは言いながら、実際こういう
不足を来して韓国から輸入をしなきゃならぬというこういう
事態を起こすとか、こういうことで安全性や安定性ということの上においてバランスを欠くことのないような、今回いろいろなことがありましたが、こういうことを教訓として、是が非でもこれはひとつ御
検討いただき、そしてまた、誤りのない施策を組み立てていただきたい。
ことしも、きのうですかおとといですか、長期予報を見ますと決していい天候が続くようではございません。私も東北各県を回りますと、やや天候がよくなったということで田植えのおくれは取り戻されたようでありますけれども、しかしこれは、七月にまた寒い日があるとか、八月がどうとかいろいろ言われております。決して楽観できるような状況じゃありませんし、また、どんなに技術が進んだといいましても、それをカバーする技術というものは大変なことだろうと思います。そういうこと等を考えあわせまして、是が非でも、
国民に安定的な
供給を約束しております
食糧庁が二度と再びこういう不安を抱かせないような施策、それは先ほど来申し上げておりますように、締めに締めた減反政策ということについて是が非でもこれはもっと余裕のある稲作のできるような方向で御
検討いただき、
消費者には安心して
供給のできるような体制をつくっていただきたい。このことを
一つ最後にお聞きしまして、私の
質問を終わりたいと思います。