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峯山昭範君 大阪の
国際空港、今さらこんなことを言うたって始まらないし、時期的にも遅いから私は余り言うつもりはないんですが、
環境対策という面で考えまして大阪の
中心街から四十キロ、やっぱり距離が遠過ぎる。僕も実は
空港問題について相当研究して、とにかく大阪湾のヘドロの堆積状態から全部調べまして、航路から何から調べて、今のところでは遠過ぎるからもうちょっと真ん中の方へ持ってこい、そういう資料をつくった。場合によったら私案を発表しようというところまでいったことがあるんです。
もちろん、
局長がおっしゃるように、
環境対策も十分考えた。しかし、これは決まっちゃったからしようがないですが、よそのいろんな
空港、大阪の地下鉄とかアクセスの問題から考えても、これはアクセスの問題を相当ちゃんとしないとえらいことになってしまう、そういう考えがあるわけです。したがって、私としては、本当はこれは願望として、要するに今の泉州沖からもう少しあと五キロでも十キロでも大阪寄りの方へ移せなかったかということがあるわけです。これは答弁要りません。こんなことを言っていると、また大臣に怒られそうですから、おまえ、そんなこと言うているとまたおくれるぞと。それじゃ困りますのでね。しかし大臣、やっぱり願望としてはあるんですよ。それはもういいです。
ですから、
局長、諸外国のいろんな例を見ても、四十キロをオーバーする
空港もあります。ありますけれども、それはよほどのところですね。ですから、そういうような
意味では、もう少し
交通網とかそういう問題も整備して、それでもう少し近いところに
空港をつくる。そういうような
意味では、僕はそうした方がいいのじゃないかなという気持ちがあるんです。僕は、鹿児島ですから、鹿児島
空港もようわかっています。昔は鴨池にあって、それが今の
空港できたわけですから、鹿児島県はあれで大分もうけたわけです、等価交換をやって。あれも調べた、物すごく資料も。金丸さんの知事の
時代ですからよう知っています。しかし、
空港というのは、そういうような
意味で、そういうことが私
たちの考えの中に多少はあったということだけ頭の片隅に置いておいてもらえば結構です。
そこで、その問題は別にしまして、いよいよ
空港の
建設が始まるわけでありますが、これも何回も言い尽くされている問題でありましょう。
国際交流の足となる重要な
意義を有する第一種
空港の
建設というのは、これは安全性、公共性の面からいいましても当然国の
責任で
建設されるものである、そういうふうに私
たちは認識をいたしておりますし、そうじゃないかと思っております。ところが、実際、今回の場合は、
関西国際空港の
建設主体が、国、それから
地方公共団体、そして民間の三者出資による株式会社方式を採用することになったわけでございますが、
運輸省は昨年の半ばにはこういう考えではなかったわけです。もうちょっと違う考え方で
説明をしておられましたですね。ですから、そういうような
意味も含めまして、今回のこういう方式になった理由、経緯等を御
説明願いたいと思います。