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竹田四郎君 これは
提案者にもお聞きしたいし、
農水省、
大蔵省にもお聞きしたいんです。
再編奨励補助金ということでありますけれ
ども、私は主に都市的な
立場で物を見ているわけでありますが、
政府の
政策によって
米作からほかのものに
転作する、よってその
補助金として、五十三年から毎年二千六百億から三千六百億、ことし五十八年度もさらに
補正によって三千四百五十億近く出すことになっているんですけれ
ども、都市の
労働者の
立場から見てみますと、アルミがだめになるとか、何々がだめになるということで、国の
産業構造の
転換等によりまして
会社がつぶれていく、あるいは昨年の
北炭の三井の
工場ですか、あのような形で
工場が閉鎖になっていってしまう場合も、せいぜい
退職金プラス雇用保険、
失業保険ですか、これを長い人で一年間くらいもらう、
あとはほかのところへ何とか就職するわけですが、そのときの
収入というのは、もとの
会社に勤めているよりもずっと低くなるわけですね。しかし、その際、国が
補助金をくれるかというと、
補助金を恐らく出す例というのはないと思うんですね。
そうしてみますと、どうもいつまでもこういうことが続けられるということは、そちらの方から見ますと、
農政の
過剰保護といいますか、そういう感じがないわけでもないと思うんですよね。確かに、それじゃ
米作をやめてほかの
転作をやったら
米作と同じような
収入があるかというと、これは今のところなかなか難しいと思うんですが、しかしいつまでもこれをやられていたんじゃ、
農政は一体何をやっているんだと。少しずつは
金額も下がっていく、あんまり一遍にぼんと変えるわけにもいくまいでしょうから、
激変緩和措置はある程度やらなくちゃならぬと思うんですが、だんだん
金額が少なくなっていくならいいんですが、どうもだんだん
金額が多くなっていくということでは、
農政に対する
国民の
信頼といいますか、そういうようなものを失っていくんじゃないか。
それで、
消費者米価は毎年のように上がっていく。しかも
勤労者の方とすれば、ここ見られるように
税金もあんまり安くならない、給料も上がっていかない、こういう中でこっちだけがふえていく。一体こういうことをいつまで続けていくのか、いつまでやったらこういうことがなくなっていくのかね。それは私はそう簡単だとは思いませんけれ
ども、そういうものを私
どもは得たい。そういうものもあれば、なるほど、ここまでやっているのか、それじゃ、ある一定の年限だけは大変な金はかかるけれ
ども、これはしようがないということになるわけですが、
農水省は、その辺はどういうふうにお考えなんですか。