○対馬
孝且君 大臣から明快なお答えが出ましたので、ひとつぜひそういう方向で、今
通産大臣からございました
内容を具体的に検討していただきたい。私は何も、すぐこれはできるとは思いませんけれ
ども、現実にその切り羽——今赤平と南大夕張でやっておりますけれ
ども、それを山に全部展開をしていくと、そういう方向、特に急傾斜の空知四山の
対策にもなるんです。
なぜ私がこれを出すかというと、空知四山の、先ほどの悪い山に対する
対策の一環にもなると、そういう意味で、ぜひ私は今
大臣からお答えございましたのでこれの実現を期してもらいたい、こういうことを申し上げておきます。
それでは、そういうお答えが出ましたので、次の問題で周辺鉱区開発の問題を、これも当
委員会で私はしばしばしゃべってきたことです。これは二つの性格があります。基本
調査、
日本の炭鉱の絶対量
調査というのは
通産省は十億トンと言うし我々は四十億トンと、こう言っているわけだ。これは理論炭量と実収炭量の違いございますけれ
ども、私は何回も言うけれ
ども、これは、
日本の現在の炭量の十億トンという
通産省の数字というのは、これはドイツのソフレミンという地質学者が
日本の
調査をして以来、科学的
調査を全然行っていません。ただ、推定として十億トンある。我々は、学者、経験者の、地層の分布、つまり夕張來炭層、美唄來炭層、新登川來炭層、空知炭田、石狩炭田あるいは筑豊炭田あるいは釧路炭田と、今
日本の全分布を出して、その地層を見て大体出した数字が我々は約四十億トンある、こう言っているわけです。だから、これを掘っていけば、仮に千万ずつ掘っても四百年あることになるんですけれ
ども、それは別にして、とにかく私が言いたいのは、去年は十八億円だね。たしか私の記憶では十八億円、ボーリング、基本
調査につけていただきました。これは私は大事にしないと、おととし私西ドイツヘ行って西ドイツの炭鉱に私自身も二回入っていますけれ
ども、やっぱり同じ自由主義国の西ドイツは非常にこれは炭量
調査をよくやっていますね、はっきり言って。言うなれば、専門的に国が集中的な一社、あそこは一社経営ですけれ
どもやっていますけれ
どもね、私は非常にあれが参考になったんだけれ
ども、何回もここで言っているのだけれ
ども、なかなか
政府はやり切らぬのだが、せめて当面五カ年計画なら五カ年計画を立てて、そして石狩炭田なら石狩炭田の分布に対して基本
調査を完了する、あるいはそれから五カ年計画を立てて天北炭田の振興開発の基礎
調査を完了する、次の五年間は釧路炭田を基礎
調査をして完了する。これは西ドイツは全部やっているんですよ。私は何回も提案したのはそれを言っているわけなんですよ。ようやく去年十八億これつきましたからね、それなりに了としてるんだけれ
ども。私はここら
あたりもう少し年次計画を立てて、西ドイツ方式のような計画的な、
日本の国内資源はこれよりないんですから、一体何年あって何ぼあるんだ、理論炭量は何ぼで、実収炭量は何ばだ、それに向かって計画生産をどう立てるべきだと、
大臣、こういうふうに持っていった方が炭鉱労働者も希望を持つし、地域社会も守れるし、また
日本の国内資源としても展望が立つのではないか、こう私考えるわけですよ。だから決して追及しようとか、そんなみみっちい考え方、私はございません。むしろ
日本の国内資源を誤らないためにもそういう基本
調査をぜひひとつプランを立ててもらいたい、当面これは基本
調査ですから。
それから、私は第二の問題としては、私の山自身が、美唄ですけれ
ども、もう閉山して二十年になります、当時あんた八十万トンとったのですから。閉山して二十年になるのですけれ
ども、何で閉山したかといったら、端的な話が当時の採算合理性に合わなかった。今閉山した山を調べてみますと、ほとんど当時の生産コストに合わなくて閉山しておるのです、私の山だってそういうことですから。カロリーが低くて、当時四千五百カロリーを割ってしまった。とても油とは太刀打ちならぬ、こう言って閉山したわけですから。だから私は周辺鉱区の開発だってまだ掘れば相当あります、これははっきり言って。現に閉山した夕張新炭鉱、この間も、磯部教授に言わせれば、あそこは三千五百トン以下ではないと彼言っていたでしょう。実収炭量としては三千五百万トンまだあの炭鉱はある、こうはっきり言っているのだから、当初の推定では五千万トンもあった山だ、こう言っているわけですからね。だからそういう点を合わせますと、周辺鉱区の特に私がここで強調したいことは、幌内がやっぱりこれは将来の炭量としては石炭部長も知っているとおり、非常に厳しいあえて私はこういう言葉を使うのだけれ
ども、将来暗たんとしたものであるとは思えません、私自身も合していますけれ
ども。そうすると旧住友奔別、弥生あるいは朝日炭鉱のあった円盤の沢、ああいう周辺の鉱区のやっぱりボーリングをおろしていただいて、その周辺開発を、閉山した山の、休眠鉱区とも言っておりますけれ
ども、それをもう一回開発計画にのせる。こうしていけば幌内炭鉱が仮に後三十年あるとしても、延命すれば五十年も六十年も延びていく、こういうことになるわけですから、ぜひ私はこの基本
調査と周辺鉱区の開発、ボーリング
調査をぜひやってもらいたい。この点いかがでしょうか。