○梶原
敬義君 私は
民間の企業で仕事をしたことがありますから、そのときによく社長や上から怒られるときには、結果が間違っておれば経過がこうこうこうでありましたからと言いわけするな、これは、
見通しが甘かった、主体性がありませんでした、やっぱりこういうような形から出直すようにしないと、今
食糧庁長官の
お話を聞いておって、私はうんざりしたんですが、やっぱり
国民に対して申しわけで済むことと済まぬことがあると思うんですね。
次に、最後ですが、米はもっとジャンジャンつくるように、減反なんかせぬで、必要というなら農林省は主体性を持ってやったらどうかと思うんです。それで米の
消費ももっと拡大をして、今
アメリカ人はむしろ米を食おうか、あるいは
日本の食べ方を見習ったらどうかなんという、逆にそういう
状況なんで、もう少し米の
消費の拡大にも農林省ももっと力を入れるべきではないか、もし余ればですよ。いざというときに、やっぱり
食糧が入らないときは米でいかなければならぬのだから。米を一たん減反をして段々畑やなんかでススキが生えましたらもう永久にだめです。そういうところが非常に多いんです。だからそうさせないように、一体どうするか。やっぱり米をつくれ、余ったら食べようじゃないか。
横にそれますが、昔、戦国
時代に合戦をやるときには、みんな焼き米を持っていったりあるいは玄米を持っていって、物すごく頑張っているんですよ、いろいろ読みますと。大分前に読んだ本で、厚木工場の女性のチームを何人がずつで玄米を食べるチームと白米を食べるチームで能率を測定したらしいんですね。そうしたら白米を食べたチームというのは能率が二、三日でぐっと落ちて、やっぱり玄米を食べたチームというのは半徹夜みたいにしても能率が落ちてないんですね。そうしますと、白い米ばかり食べるんじゃなくて子供のためにはもう少し胚芽が残って黒いのを、学校給食や何かでいろいろ言うんなら、親が心配するならパンよりそういう子供のためにもいい、あるいは親が食べてもいい、そういう食べ方を
考えて、何でもかんでも真っ白にして、これは白書といいまして、塩と砂糖と白米と、この白いやつは人間のカルシウムを食ってもう悪いんだそうですね。中国へ行きましたら朝おかゆが出ますよね。もっと
日本でも朝くたびれているときは、あちこちで、ホテルや何かでもおかゆを出すとか、もう少し米を
政策的に
考えて、
アメリカが
日本にパンを食わせあるいは牛肉をどんどん食わせるような、
基本的に向こうは食う物が余っているから
政策的にずっとやってきた経緯があるじゃないですか。
日本もやっぱりそういう
方向で、いや余ってしょうがないというならそこら辺
考えたらどうですか。いずれにしても、冒頭から
議論しましたように、
日本は
食糧もあるいは木材も
輸入していつまでもいけますよなんていうことになるかどうかというのは非常に危惧されると思うんですね。そういう点ではやっぱり
日本でできる米は米でもっと食えるように需要も広まるように、非常に米の需要も落ち込んでいますから、そういうことに埋没せず、もっと打って出るように、
食糧の
安全保障あるいは
国民生活を守る立場でもう少し
考えられぬのですかね。そう思います。どうでしょうか。最後に所見を聞いて終わります。