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小笠原貞子君 私が申し上げた、有効期間の定めのない協定等の取
扱いに関する協定に基づいて、六カ月現協定を延長するというのも
一つのものであるというふうに理解をいたしました。よろしいですね、今のお
答えで。
それで、そういうことで理解してよろしいということなので次のことなんですけれ
ども、ずっと読んでいってまたこれは大変だなと思ったんです。この「余剰人員対策について」という中にこう書いてあるんですね。二番目の「対策の深度化」というところなんですけれ
ども、「これら
制度の早急な整備及び有効な活用が図られることを前提とし、当面においては、各
労働組合と結んでいる「雇用安定等に関する協約」は存続していきたいと考えている。」と、こういうふうに書いてございます。これをすうっと読んでいけば、ああなるほどなとそう思ったんです。
しかしここに、なかなか意味深長な重大なものが含まれているということに気がついたんです。もともと過剰の余剰人員とおっしゃるそれの対策と、それから雇用安定協約というのは別のものですよね、これは。別の次元のものです。それなのに、ここのところで、この対策について誠意を持って話し合うとおっしゃりながら、この対策が合意されるのが前提と、こういうことを書いてあるんですね。合意されるのが前提であり、そうでなければ雇用安定協約と結びつけて、これでいったら破棄しちゃうぞと脅迫しているような内容なんですね、これをきちっと読んでみると。とりわけ重大なことは、雇用安定協約の中で、機械化、近代化、合理化等の実施に伴って本人の意に反する免職及び降職は行わないという規定があるわけなんですよね。
だから、それが、この対策を前提として、認めなかったら、続けて雇用安定協約というものを破棄するというようなことになってしまったら、これは大変なことになります。この雇用安定協約の中で言われている、近代化、合理化等の実施に伴って本人の意に反する免職、降職は行わないというここのところが、余剰人員という対策の名のもとに、本人の意思にかかわらず免職できるということに読めるわけですよね。これは絶対許されないと私は思うんですよ。
余剰対策と本来の雇用安定協約とは別のものなんだということですよね。だから、その辺のところをきちっと私は押さえなければならないということなんです。だから、それについて
大臣のお考えも聞きたい。余剰対策ということで、雇用安定協約の
労働者の権利が侵されるというようなことがあってはならない。それがここに読み取れるように隠されて書かれているというふうに厳密に読んでいけば考えられるということについて、もう私これで時間がありませんから質問を終わりますから、これについて
大臣のお
答えを聞きたいと思います。
それから、もう
一つ大臣に伺いたい。これは質問通告はしてありませんでした、急にわかったことだから。この前も話題にいたしました釧路駅の過剰人員の問題ね、ここのところでその後どうなっているか聞いたんですわ。そうしたら、余っている人たち、釧路のそばの部屋のところへ、みんなたまり場に入れられているわけですね。それで、教育という名目で説教が行われた。七月の二十五日、主催は釧路鉄道管理局、演題は、明るい職場づくりと安全
関係、こういう名目で教育が行われた。その講師になって来たのがお寺の住職さん、お坊さんなんだと。そこで
組合員の人たちが、一体どういう内容の話を教育という
名前でやってくれるんだと。いや明るい職場づくりと安全
関係だということで、あとは一切わからない。行け、
仕事だから行け、
業務命令だ、問答無用だということで、行けということだけなんですね。そこの同じ職場には釧路駅の過剰人員と、それから隣の東釧路だとか新富士だとかというところの人がいるんだけれ
ども、そのほかのところは
業務命令なんて言ってないんですね。
ところが、この釧路の駅の過員の人たちについては、
業務命令だから行け、行かなければ
業務命令違反だということで、今攻撃されていると。私もこれ急なことですから、こんなことはあり得ない、安全な職場づくりに何でお寺のお坊さんが来なければならないのか。お盆も近いからというのかもしれないけれ
ども、ちょっとこれは、教育ということとどういう
関係があるのか。
そこで私が言いたいのは、
国鉄も一生懸命考える、
労働者も一生懸命考えるという中で再建をしなければならないのに、本当にそのための教育というなら話はわかるけれ
ども、こういうことをやって無理にトラブルを起こして、行かなかったから
業務命令違反だ、処分だというような、そんなトラブルを起こすようなことはやってはならないと思う、今の時期に。これについて具体的に私は申し上げました。お調べをいただいて、こういうことはやめなさいというふうに私は指導してもらいたい。しっかりと再建のために考えているという姿勢を示してもらいたい。このことについて
大臣の御所見も承って、終わりたいと思います。