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対馬孝且君 理事長さん、
工学センター計画というものは地域
住民にも示したわけでしょう、もう既に。その後変更しましたと、これは
動燃の判断としては他の関係もございましてというような、そんな安易なものじゃないんじゃないですか。
これは、少なくともここに出てくる、今から具体的に質問しますが、つまり放射性の
ガラス固化体というものの
安全性は一体どうなのかということから出発して、その
貯蔵が一時的には、私もお聞きしておりますけれども、先ほど
局長が言ったように三十年から五十年、最終
処分というのは何万年である、こういうことでしょう。つまり一時
貯蔵だけでも三十年、五十年の年数を要する。しかもそれが最終
処分というのは何万年の話である。こういう話からいって、このものを示したときに、いや、これは
動燃の範疇の中における
計画としてお出ししましたなんて、あなた、これは単なるその辺の建築工事や文化センターつくるのとわけが違うんですよ。しかも、地域
住民が受け取る場合には、この
計画そのものをすっきり受け取るわけですから。
しかも、あなた先ほど言ったように、七千本という
計画をいきなり二千本に改訂してみたり、それから何か先ほど言った
ガラス固化体に含まれる
希少金属の再生産をして、その中には白金金属があたかも商業化、実用化するようなことを書いてみたり、それがばっとなくなっている。これなくなったでしょう。間違いありませんね、これは。削除してますね。間違いありませんね。
だから、こういうこと自体が私はどうも
工学センターそのもの自身が、
基本的には国の方針に従って
動燃というのは
事業を進捗していく、これは
法律的にそううたってあるんだけれども、こういうもの自体は私はまことにずさんじゃないかと思うんですよ。少なくとも現地では将来の何百年、何万年の
安全性を
基本に今議論しているときに、何かたった二カ月たたぬうちにこういうものがどんどん変わっていく。何が一体信憑性があるんですか。私はこれ非常に不可解に思いますね。
その中で、私はそれじゃ具体的にお伺いしたいと思うんですよ。現在何が一番問題かといえば、
ガラス固化体の脆化試験というのは、私の調べによりますとたった一年ちょっとですね。五十七年の十二月、これはデータがうそであれば別ですが、
科学技術庁から出した
資料ですから私持っています。そこで、この問題点を僕は率直に申し上げたいと思うんですよ。
ガラス固化体の脆化試験がまだたった一年しかたっていない。
被曝問題では
規制が非常に甘かったという
アメリカでさえ、私ちょっと申し上げましたが、
アメリカでは少なくとも千年間です。千年以上
廃棄物容器内に閉じ込められていなければならない。これは
アメリカ原子力規制委員会の基準であります。
アメリカは千年、
廃棄物の容器内に閉じ込めておかなければならない。ガラスも、
キャニスターも、千年どころか、私が
科学者に聞いたら、数十年で破損したりあるいは溶融したりすることがないとは全く実証されていない。
つまり、脆化の原因としては、アルファ線だけでなくて、べータ線、ガンマ線、水素、酸素、酸化ナトリウム、熱、外側からの
地下水と、それに溶存している物質等が存在をする。これらの幾つかの複合作用、相乗作用が進行するものと考えられる。したがって、アルファ線という単一の因子のみの強さを変えて、例えば五十倍の線源を添加して、五十年分の経年の変化をたった一年間で、五十年のものを一年間で実験をしたからこれは大丈夫であると、
安全性があるんだとおっしゃるなら、このデータを出してください。後ほどで結構ですから、この一切のデータをひとつ出してください。この種の一年間の実験では、水素、熱、炭素ガス等はあくまでも一年分しか作用していないからであります。
しかも、今あなた方がおっしゃっているこの
工学センターに出てくる
ガラス固化体というのは、
キャニスターというのは、つまり四十三センチでしょう。今の実験はその実際の十分の一だと言うんだ、
科学者に言わせれば。たった十分の一をもって、
ガラス固化体の一年有余の
検討でこれは
安全性があると、こういう結論というのは、まさに
人間無視、非科学的なやり方である。あなた方が
科学技術庁の方針で
動燃がやっておるというなら、科学を解明するのでなくて、非科学的
事業を行っていると、このように私は断言をいたします、はっきり申し上げて。こういう問題については、少なくともこの認識はどのようにお考えになっておるのか、第一点。
それから第二点を私申し上げます。
ガラス固化体の直径が、今も私申し上げましたが、実際は四十三センチより細いもので試験しても必要なデータにはならないというんだ、
科学者に言わせれば。いわゆる
ガラス固化体、
キャニスターと、こういうわけでありますが、この表面の温度が室温、空気冷却で
一定に保たれた場合でも、ガラス
中心部の温度というのは相当太い方が高くなる、相当な高温度になる。これまた
科学者の実際の検証としてこれは明らかになっている、こう言っています。これが第二の問題です。
第三の問題として私が聞きたいのは、実際に三十年も五十年もの間に脆化が進んで、ガラスも
キャニスターも破損しやすくなったり、仮に一時
貯蔵庫が地震とか冷却系の停止があった場合にどうなるのか、停電した場合にどうなるのか。こうなりますと、ファンやポンプ、コンプレッサー、こういうものが仮に停止したとするならば大変な事態が起こる。恐ろしい事態が起きてくる。さらに
地下処分場に移送して千メーターの深部にまで落とすというわけですから、移動する時点で破損する可能性も大きくなり、このような過程で破損した場合にはどのように
処理をするかということが問題であります。一本の
キャニスターの放射能の半減期、つまり放射能が衰える半減の時期というのは長半減期のもので、広島型の原爆の四十発分の
死の灰を含んでいると、こういうふうにこの有名な
科学者は分析をしています。これはどうなんですか、今の問題として。これが第三の問題です。この点まずお伺いします。