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森田(景)
分科員 今長官からお答えいただきましたけれ
ども、この手賀沼は千葉県では印旛沼とあわせまして二つの大きな
湖沼でございます。歴史も古い沼でございまして、どうしてもこの自然を立派に残していきたいというのが
地元の我々の要望でございます。千葉県としましても、長官もこの間
知事にお会いなさいまして要望も
状況もお聞きになられましたから御存じと思いますが、一生懸命浄化
対策に取り組んでおりまして、
昭和四十年代のようなきれいな沼にしよう、こういう
事業を進めているわけでございます。ここではホテイアオイといった水生植物もたくさん植栽いたしまして、燐とか
窒素とか、こういったものを除去する
努力も重ねているわけでございますが、なかなか思うようにいきません。その
原因は、今長官おっしゃいましたように、手賀沼に入ります川が、大堀川と大津川という大きな川がございますが、これが全部今汚染されておりまして、汚い水ばかりが入ってまいりますから、幾ら頑張ってもきれいになりません。そのために北千葉導水路、今長官のお話ありましたような導水路を今建設省で
計画して建設も進めているところでございますが、これが完成しますと、利根川の水、全部ではありませんが、この導水路を流れる水のうち毎秒十トン手賀沼に放流する、こういうことでございますから早く建設してほしいということを要望するのですが、建設省は建設省の
計画がありますので、なかなか思うようにいかないわけでございます。
そのほかにヘドロのしゅんせつ、これは大変お金のかかる仕事でございますし、また捨て場等の問題もありまして、やはり国の大きな援助がないと、
地元の千葉県や柏市あるいは沼南町、我孫子市といったところでは到底実現ができる
内容ではございません。あるいは手賀沼流域下水道、これはもう本管の方は供用を開始しておりますが、これに付随した公共下水道の促進とか、あるいは生活雑排水緊急モデル
事業の導入とか、あるいは
窒素、燐除去の技術開発の促進とか、それから先ほど長官おっしゃいました
湖沼法の早期制定、こういういろいろな問題が考えられ、全部早く足並みをそろえて実現できるようにというのが
地元の大きな願望でございます。長官今おっしゃいましたけれ
ども、
実施官庁ではないというこの辺のところが私は非常に弱みであろうと思うのです。しかし、長官のお立場でどうかひとつこういった、特に
環境庁長官は御出身が建設省ということでございまして、建設省の仕事が大変大きなウエートがかかっておりますから、そういう点、早期の完成ということに向けて格段の
推進方をお願いしておきたいと思います。
時間の
関係がございますので、手賀沼のことはもっと申し上げたいと思いますが、この辺で一応終わらせていただきます。
次は、自衛隊下総基地についてでございます。この下総基地のことにつきまして
環境庁長官に質問するというのは少し筋が違うのではないか、こう思われるかと思いますが、実は
分科会の性格上、私、こちらの
分科会で質問することになっておりますので、
関連しまして
環境庁長官にも大変
関係がおありだろう、こう思いますので、あえて質問いたします。
御存じのとおり、航空機
騒音の基地
公害をめぐりまして訴訟が今日までたくさん行われてまいりました。これらはいずれも航空機
騒音によって生活と健康が破壊され、被害は受忍限度を超えているということが争点となっていることは
環境庁長官もよく御承知のことだと思います。この航空機
騒音、これはやはり
騒音公害に該当している、こういうふうに私も理解しているわけでございますが、特に
公害対策基本法第一条それから第四条、これについて長官はどう考えていらっしゃるのか、お尋ねしておきたいと思います。