○山原委員 短い時間なので長々弁解されても困るのです。要するに、
検察当局に資料をとられているから返事ができないということでしょう。だから、こっちから言いましょう。ほとんどがシャープWD二四〇〇、一台百六十五万円です。会計法によりますと、百六十万円以上の場合には競争入札をしなければならぬとなっております。なぜしなかったのか、実に不可思議なことですよ。しかも、
一つの
大学で六千万円の機械を
購入するのに随契とは何ですか。こんなことをやっている
ところがどこにありますか。
こういう不可思議なことが、してはならぬことが行われておって、そして、オリエンタルマシンと契約すること、入札行為はしないようにという指示も出しているのです。会計法違反を承知で指示を出しておるわけですが、その場合何%の割引をしているかといいますと、一昨日の
佐藤徳雄議員に対して五ないし八%だとおっしゃったのですね。調べてみると、全部五%です。
ところが、これは法外に高い機械を買わされているわけです。競争入札をした場合は大体何%かおわかりでしょう。一五ないし二〇%引きです。一・五割ないし二割引きなんですよ。それを、オリエンタルマシンの場合は五%の割引です。随分高い買い物をしたものですね。
それで調べてみますと、ある
大学では同じ年に同じ機械をある
ところから買っているんです。それは二〇%、いわゆる二割引きなんですね。そこで、五%引きでオリエンタルマシンの機械を買えと来たものですから、オリエンタルマシンに対して、五%というのは随分高い機械を売りつけるんだなと言って反論をいたしますと、オリエンタルマシンの営業次長、これは茨木滋という人物でございますけれ
ども、そんなことを言っていいんですかと脅迫しているんです。これは
文部省が
留保予算をもって
大学に対する支配をやっているのですよ。そうとしか思われません。
それで、計算をしてみますと、通常、機械を
購入する場合、競争入札をしますと一・五ないし二割引きでしょう。だから、百六十五万円で、今台数がわかっているだけで八十二台ですから一億三千五百二十万円の
購入です。
ところが〇・五割引き、すなわち五%引きにいたしますと一億二千八百五十三万円です。すなわち普通、
大学が
購入する二割引きに比べまして、ここで二千万円という金が浮いているのです。だから、不思議なことには、百七十万円のわいろをもちって今逮捕されているのですけれ
ども、金
そのものは今わかっている分だけ計算しても二千万円浮いているのです。これは一体どこへ使われたのか、どこへ流されたのか。これは私の推理ですけれ
ども、まさか
文部省にバックペイされたのではなかろうとは思いますけれ
ども、さらに調べてみますと、十一月十日に、ある
大学の場合ですが、
大学事務係長が担当者に対してこう言っています。会計監査にかからないよう、調書に残らないようにしてもらいたい、
調査に来ても飛ばせるように、すなわちわからないように操作をしておけということを言っているのです。
そして、本年六月十八日から一週間、
文部省は実地監査を行っております。あの
ワープロ汚職事件が新聞に報道されたのは六月二十日です。まさにその真っ最中に
文部省は現地において実地監査を行っているわけでございますが、その
ワープロ汚職を知っている
段階で、例えばある
大学には
文部省から五名の方が監査に行っています。新井昭夫さん、総務班の給与係長、古沢六郎さん、会計課用度班の方とか、五名くらいの方が現地に監査に行っているわけです。例えばある
大学では、事実を全部明らかにしようと思って書類をそろえておったが、
ワープロの部分だけは全く素通り、そこだけは全然調べないのです。
事件が起こって、大問題になって新聞に出ている、
ワープロ汚職が起こる、しかも五%の割引、おかしいじゃないかという、そこの
ところを調べなければならぬこの監査に行った
人たちが、そこは素通り。私は、この問題は結局、鳥野見氏だけの問題ではなくて、
文部省全体と言っては失礼でございますけれ
ども、
文部省の相当部分の組織がこの
汚職事件に
関係しているのではないかと
考えざるを得ません。これが私の調べた実態です。五%引きの随分高い買い物をして、疑問が起こるのは当然でしょう。しかも、
留保予算というのは、先ほどから出ておりますように四千五百八十五億五千九百万円もあるわけです。三〇・六%も
留保予算がありまして、この使途、この全体像が明らかにならないと、今度の
事態の
解明にはならぬということを私は申し上げまして、この書類一式を本
委員会の全議員の
皆さんに提出をしていただきたい。
大学の
物品購入ですから秘密にすべき何物もないわけですね。しかも、去年の秋から急に十九もの
大学に大規模に
購入が要請されている。異常な、大がかりな、一人の
人間でやれるようなことじゃない。結局、
文部省として何らかの金が必要になったのではないか。去年あの参議院選挙のときに、随分内閣
委員会でも文教
委員会でも
文部省出身の参議院候補者のことが問題になったわけですけれ
ども、疑いたくはないけれ
ども疑わざるを得ない。金の穴ができてそれを何らかで埋めなければならぬ、その任務をこの鳥野見氏が請け負ったのではなかろうかということすら
考えられるわけであります、もちろん本人の腐敗の問題もありますけれ
ども。
しかも、昨日内閣
委員会において、
ワープロの
購入がされたという
大阪大学を除く十八の
大学の名前を発表されたのですね。あなたの方から発表された。そうすると、きょうどういう電話が
学校に行っているかというと、十八
大学の名前を挙げたので、記者が――新聞記者ですね、取材に来るかもしれないが、この場合、知らぬ存ぜぬで押し通してほしい、こういう指示が行っている。これはもう本当に大変な
事態です。これだけの事実を明らかにしておきたいと思いますけれ
ども、今まで
皆さんにいろいろ御答弁されているのを聞きまして、
皆さんも何か隔靴掻痒の感があったと思います。こんなごまかしでこの問題を過ごせると思ったら大間違いですよ。しかも、これは隠ぺいしよう、あるいは覆い隠そうという思想があるのじゃないか。やはり明らかにしていく必要があると思うのです。私はこの
最後の部分については大変重大だと思いますから、どういうことなのか明らかにしていただきたい。