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藤木委員 イネミズゾウムシも含めた
共同防除、そういった体制を強化するというお話でございましたが、その御指導を徹底していただくと申しますか、促進していただくようにお力添えをお願いいたします。
今御説明がございました国のイネミズゾウムシ特別防除事業につきまして、私、幾つかの問題を
指摘したいというふうに思うのです。
一つは、今もおっしゃいましたけれども、
被害の少ないところは
補助対象から除いていらっしゃるわけですね。これでは根本的駆除の立場に立っているとは考えられません。少なくとも発生田、発生
地域を
対象にすることが基本でなければならないと思います。
二つ目に、その
地域にあって防除方法が確立するまでの期間として、かつての三年間を二年にさらに縮められましたけれども、
被害の激甚地などの
実態からいいますと、期間の延長がどうしても必要です。激甚地では、防除方法が確立されていないのに
補助だけ一方的に打ち切られるという実情を訴えているわけでございます。
三つ目に、薬剤
補助単価が実情に全く合っていないということですね。
昭和五十四年に決めた
農水省の
補助単価は、最も安いカルタップ粒剤の二分の一にしか当たりません。兵庫県ではことしカルタップ粒剤以外に五種類の薬剤を使用しておりまして、カルタップの二倍、三倍の価格のものの量が随分多く使われております。
負担が極めて重くなっておりますので、
補助単価の見直しを
検討すべきだというふうに思うわけです。
私は、
農水省がお出しになりましたパンフレット、これも拝見したのですね。これをお出しになっていらっしゃるのが実は五十八年ですから、
基準を決められましてから四年たっているわけですね。このパンフレットを拝見いたしますと、私が先ほど言いました、カルタップ粒剤だけではなくて、箱施用と同時に水田にも繰り返しまくのが大切だ。これはこんなふうに書いております。田植え前の育苗箱施業を実施し、さらに成虫密度の高い
地域では粒剤による水面施用を組み合わせること——水面施用の薬の価格を私、あなたの方の資料で拝見させていただきましたけれども、このカルタップと同等の安い薬はないわけです。ですから、その
補助が二分の一だとおっしゃっているけれども、あなたたちが御指導していることから見ても、これは二分の一にはなってないということを私は
指摘させていただきたいというふうに思います。
以上、三点についての御
見解を伺わせていただきます。
そして、続いて
大臣にお願いをしたいというふうに思うのですけれども、イネミズゾウムシの防除に使われました薬剤は、兵庫県のデータによりまして試算いたしますと、ざっと一億三千万円を超えておりますね。ですから、
全国的に使われた量のお金というのは数十億に上るというふうに考えられます。今行革審だとか大蔵当局の
補助金見直しの強い圧力がかかっていると聞きますし、そのような時期ではございますけれども、イネミズゾウムシの加害が
全国的に広がる一方の今日におきまして、病害虫防除のための予算獲得のためにありったけの力を注いでいただきたい、そのことを強く要望させていただく次第でございます。
そしてさらには、兵庫県の農協七団体からこの七月に国に提出されております要請書、
大臣ごらんになったかと思いますけれども、生産
資材価格の抑制のための行政指導を強化してくれ、このように述べておられるわけです。
農水省は、農用
資材、農機具だとか肥料だとか農薬、こういったものの独占価格の引き下げによって
農家の実質所得の向上に努めるべきだというふうに考えるのですが、その点もあわせて
お答えをいただきたいと思います。