○上西
委員 今は亡き佐藤元総理が、かつて沖縄の復帰なくして
日本の戦後は終わらない、こういう名キャッチフレーズで御活躍なさったことを私記憶しておりますが、少なくとも社会保障
制度あるいは公的
年金制度でこの兵役期間の取り扱いの解決を見ずして
年金統合法とかなんとかということは、とてもじゃないが
議論すること自体おこがましいのではないか。二十一世紀のビジョンとかいろいろなことを言われますけれども、まず現実に数百万人いる、言うならば戦争の犠牲者、こういった方々を
年金制度の中でも救済していく、このことは現実に与えられた私たちの任務ではないでしょうか。そうした意味合いで、大臣の今のお答えどおりの御活躍、御健闘を心から御期待申し上げておきたいと思います。
農林
年金の最後のところで、ちょっと実物を出してお示ししますが、これは重度心身障害者日常生活用具の給付
事業の一端を担う、視覚障害一級、二級の方が交付を受けられる視覚障害者用時計であります。マイクを通してみます。この時計は、このボタンを押しますと時々刻々視覚障害者の方に伝わるのであります。このように置いておけばいいわけですね。もう
一つ、行動する方はこれでいいのです。これは厚生省がやっている
制度であります。
ところが、これを案外知らないから、私、昨年選挙直前の三カ月間、私の居住する鹿屋市だけでこの時計を三十一個もらってあげました。その中に農協勤務の幹部職員のお姉さんがいたのであります。農林
年金加入の方は、姉にこういう時計をもらってくださって大変ありがとうと私に感謝の言葉を申し述べられ、そしてそのお姉さん、私よりも若うございますが、その方からも涙ながらに電話をいただきました。
ところが、「農林
年金」を私何冊か見たり、あるいは後から御質問しますけれども、
農業者
年金の「のうねん」などを見ますと、そういうことが一言半句ないのです。そして編集後記あるいは中には、これは
一つのプライドがあって結構だと思うのでありますが、この「農林
年金」の編集に携わっている者は
年金制度に詳しい、こういう言葉なども散見されます。それなりに見識あることで結構だと思うのでありますが、私が申し上げたいのは、そうした農林
年金の長期の給付の問題だけではなく、せっかく
日本政府が設けている社会保障や福祉の
制度についてもこうした雑誌などを通じて広く知らしめていくことをぜひ怠りなくやっていただきたい。そして、知らないために、無知なるがゆえに結果的に損をしている、そうした方々が少なくとも農林
年金の被保険者、加入者の中からはゼロになっていく、こういうことをぜひ実現をしていただきたいというお願いを私は心から申し上げまして、また、本日をもって
局長の職を去り、改めて要職におつきになる佐野
局長に、そのことを含めてぜひ後任の方にしっかりと引き継ぎをされますことを心から祈念をし、農林
年金に関する質問をここで終わり、以下、
農業者
年金の方に入らせていただきたいと思います。
農業者
年金についてお尋ねをいたします。
まず第一は、何といっても保険料の大変な増高であります。本年四月から、トータルで月額一万二千七百五十円でございましょう。こんな金は、他の厚生
年金だったらざっと二十四、五万の標準報酬の方になっていきますね、労使折半ですから。現実に
農業の方々が大変な目に遭っているのに、この保険料が年々ウナギ登りに上っていく。もちろんあしきは
国民年金の保険料のアップもありますが、農年の方のアップ率を含めて大変なんです。これらについてはいかがお考えなのか、まずこのことからお尋ねしていきたいと思います。