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秋山政府委員 国有林野
事業の
一環としまして、
木材収入の確保をより一層高めるということは非常に大事なことであるわけでございます。
木材需要をめぐる情勢というものは大変厳しい情勢下でございますが、
国有林には大変多くの種類の
木材が
生産されますし、また全国的に販売組織を持っているわけでございまして、新たな視点に立った積極的な販売
事業を推進していくということが大事だと思うわけでございます。
そこで、私
ども今度の経営
改善との絡みにおきまして、特に前垂れ精神に徹底して積極的な企業努力をしていかなければならぬというふうなまず
基本的姿勢に立ちまして、需要される方々に対しまして広範な
木材情報の提供、それから
国有林材によりますところのモデル住宅の展示というふうに、具体的にそういうものをつくりまして積極的なPR活動を行いたいと思っております。
それから、広範な需要者を
対象としまして広域的な販売網を広げていく。とかく従来は
地域地域の需要圏の中で売り払うという形をとっておりましたが、秋田杉あるいは青森ヒバ材というようなのは東京
市場あるいは名古屋
市場、大阪
市場、さらには九州
市場というふうに広く長所を生かした形で売りさばいていくということが
収入の増加につながるわけでございますので、そういうふうな販売の組織網の
拡大による販売をしてまいろうと思っております。
それから、
長期協定に基づく予約的な販売もしてまいろうと思っております。特に間伐のようなものにつきましては、一定量を計画的に販売していくことによって初めてこれが売りさばけますので、そういう意味での
長期協定に基づく予約販売をしてまいろう。
それから、同じ秋田杉を採材するに当たりましても、やはり需要に見合った形で三メーターの採材をする場合、三メーター六十の場合、四メーターの場合と、いろいろとそういうふうなニーズに合った形できめ細かい採材をしながら、場合によりましては葉枯らし乾燥と申しますか、要するに乾燥を自然に早くさせ良質材をつくるとか、そういうふうな創意工夫をしながら
生産販売をしていくというようなこともぼつぼつ地について積極的にやり始めておりますので、これを積極的に取り組んでいこうと思っております。
それから、従来
国有林の場合には
木材を丸太で
生産するという段階までやっておりますが、さらに
国有林材のよさを一般に理解していただくためには、流通業、建築業という民間の方々の活力をうまく生かしまして木造住宅の
開発普及に積極的に取り組んでまいりたい、そんなことも実は
考えておりまして、
国有林材の供給ネットワークモデル
事業というようなことで、今私が細かく申し上げましたような形で、ジャパン・ウッド・ライフというような、横文字でまことにきざでございますが、ニーズに合った
国有林材でこれを供給する。その場合には
木材業、大工、工務店の方々、住宅企画センターの方々、こういう方々が入りまして知恵を絞りましてそういうふうなニーズに合った木造住宅を供給する。さらに、アフターケアという問題も大事でございますので、そういうことも含めたネットワークシステム等もこれから具体化しながら
国有林材のPRをし、かつまた
収入の確保に努力してまいりたい、かように
考えておるところでございます。
なお、販売別の処分につきましては業務部長から説明させます。