○
野呂田委員 今
長官がおっしゃられたようなことはこれからもひとつ意欲的にやっていただきたいと思いますが、私は、
需要拡大という
観点から見れば、角度を変えればもっといっぱいあると思うのです。
例えばスイスとかオーストリアに見られるように、道路の案内板なんというものはほとんどが丸太であります。ああいうもので美しい屋外広告をつくってくれれば
建設省では道路占用を意欲的に
許可をしてもいい、こういうことを言っております。また、幼稚園や
保育園や小学校なんというものはむしろ
木造の校舎で、廊下なんかは子供にとっては
木造の廊下の方がずっと骨や体育の発達のためにいいという医学的な実験結果もあります。なぜそういうものを、たかだか二階や三階建ての建物を鉄筋コンクリートにしなければいけないかということを、文部省や何かとよく相談してみる必要があるのじゃないか。あるいは、
木材業者が首をつる寸前だと言って議会で決議をしている地方議員の宿舎なんかを、
木造でやらないで鉄筋でつくっている県がたくさんあるわけですね。議会でそういう決議をするぐらいならば、自分たちが泊まる宿舎ぐらいは
木造でつくったらどうか。五階も十階も建てるわけじゃありませんから、せいぜい二階か三階なんですから、そういうこともあるだろう。あるいは、営林署も含めてでありますが、林野庁や営林局をやれとは必ずしも言いませんが、出先の営林署や事務所なんというものは、まず陶から始めよで、なぜ
木造でやらないのか。ほとんどが鉄筋で、最近若干出てきましたけれども、それも申しわけ程度にやっているだけですね。以下、農林省関係の出先機関を見ても同じことが言えるし、国や地方
公共団体の出先機関で何も高層にしなくてもいいようなところは
木造でいいじゃないか、こういうふうに考えないと、言葉だけでは
需要は
拡大しないと私は思うのです。
そこで、林野庁自体は営林署のようなものはできるとしても、大部分が各省の所管にわたる問題ですから、本当に
木材不況というものを打開しようとするならば、ここで林野庁が音頭をとって、各省に
木材需要拡大の各省連絡
会議のようなものを設置して真剣に取り組んでいただきたい、私はこう思うのでありますが、この点について、きょうは大臣のかわりに政務次官が出ておられますから、政務次官の所見をひとつ伺っておきたいと思うのです。