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鈴木(良)
政府委員 どういうものを
ゲーム機として
対象とするかということでございますが、私どもは、
遊技機で、
遊技の結果が定量的にあらわれるか、あるいは勝敗が決せられるかというものを
賭博に用いられる可能性があるという形でとらえておるものでございます。今
お話しのように、いろいろな
ゲームの内容がございます。野球、テニス、サッカー、その他いろいろ、
ゲームとしては健全ではないかという
お話もあろうと思いますが、
ゲームとしてはなるほど健全ではございましても、今申しましたように
賭博に利用していく可能性というのは別問題でございまして、この点は分けて考えないといけないと考えております。
現に、実際にあります例といたしましては、現金を入れて現金を出すという、まことに原始的といいますか、本来的な
ギャンブルの使い方もございますけれども、業者の方はだんだん巧妙になりまして、そういう点数が出るあるいは勝敗が出るということをもとにいたしまして、
営業者がそれで
賭博をやっていくという例が非常に多くなっておるわけでございます。そういうようなことから、今申しましたように
ゲームの内容でもって、これは
ゲームの内容が健全だから外すのだということになりますと、まさにそこは、ある
意味ではそういう
賭博をやろうという悪徳な業者のつけ目になるわけでございまして、そこで今申しましたようなものが法の
規制にかからないということになりますと、それを利用して
賭博が行われる可能性というものが非常に高くなると考えております。
要するに、
ゲームというものはもともと機械でございますから、
ゲーム自体が悪さをするはずがないわけでございまして、当然のことながら
ゲーム機を使う、それを運用する
営業者の
姿勢というものが一番問題になるわけでございます。そのときに
営業者がそういう形で
賭博に活用する可能性のある機械というものは、今申しましたような形で実際に
賭博に使われておるという
実態があるわけでございまして、そういうようなことから、
ゲームの内容で分けていくことは不適当ではないか、かように考えておるわけでございます。
賭博ということが出ましたので、蛇足でございますが一言
お話を申しますと、非常に
賭博に使われやすい
ゲーム、例えば花札でもポーカーでも何でもいいのですが、そういうもので
賭博をやられることはもちろん非常に多いわけですが、例えば野球なり何なりという健全な
ゲームをもとにして、それをネタに
賭博をする、いわゆる野球のトトカルチョみたいなものが出てくることは世の中には非常に多いわけでございます。したがいまして、
ゲームそのものが健全であるかないかということ、それが
賭博に使われるか使われないかということは、やや別問題というふうにお考えをいただかないといけないのではないか、かように考えておるところでございます。