○伊藤(茂)
委員 私が申し上げたかったのは、とにかく監理官、いつも答弁でえらくすき間のない精密な御解釈を述べておられますけれ
ども、要するに
会社の経営なり
たばこ産業の将来としては精力的に研究開発、新分野ということも考えなくちゃならぬ、それに障害のあることではないというふうに法制局が解釈を述べられ、皆さん方もそう対応なさるという趣旨にとらえておきたいと思います。法制局、もう結構ですから、ありがとうございました。
六番目の、中期的な要素として消費動向、消費の展望について二点お伺いをしたいのです。
公社の皆さんも、
たばこはこれからがっくり減るだろうというようなお答えはしにくいだろうと思いますけれ
ども、大体世間の常識からいって今国内の消費は三千億本少々、これが急激に伸びるということもないだろうし、ほぼ同じレベルでの移行の道をたどっていく、あるいは場合によっては低下するかもしれない。最近の
日本における喫煙率の状態あるいは国際的な喫煙率の変動などからいっても、特にこの数年間は大分顕著に低下があらわれているわけでありまして、そういうふうな状態ではないだろうと思うわけでありますが、その中でできるだけ有害性のない
たばことか安心できる
たばこの開発という部面にもっと精力的な御努力があってもいいのではないだろうか。
これは嗜好品の問題でありますから、吸わない方がいいと言っても、嗜好品で私は吸いたいという人もあるでしょうし、それから節度のある喫煙もしなくてはならぬというのも今日の状態だと思います。私なんかは年じゅうぷかぷか吸って恐縮しているんですが、
たばこを吸ったおかげでのどを悪くしたとか肺を悪くしたとか、肺がんになったということもございませんので、禁煙をする決意も固めないで吸ってはいるのですが、当
委員会のさまざまの
議論を通じて自粛自戒、どう考えたらいいのかということを思いながら伺っています。これは個人差もあると思いますから一概には言えないと思いますが、いろいろな意味での開発が必要ではないか。
たばこが人類の歴史にとってない方がいいというふうにお考えの運動もさんざんぱらいろいろとあるわけでありますけれ
ども、五世紀、六世紀続いてまいりまして、これから後何世紀続くかわかりませんが、人類と
たばこのつき合いが現実にあるうちは、安心して吸える安い
たばこを安定して供給するということが、新
会社としてもパブリックな使命ということであろうと思います。
この間、研究所に参りましたときにも、超マイルドといいますか、現在のニコチン、タールの含有率の低い部分よりもさらに一けた低い試作品を拝見いたしまして、ちょっと試させていただきましたし、また、
たばこに火をつけて吸っていても、吸い口でない、燃えている方から煙が半分以下とか、ほとんど出ないという
たばこの試作品なんかも試さしていただきました。いわゆるパッシブスモーキングというものに対する
一つの対応としても意味があるんじゃないだろうか。吸わない人あるいは吸うべきでないという人から見ればせせこましい話かもしれませんけれ
ども、現実に吸っている人がたくさんいる中では問題があると思います。
それから、総裁も御
承知のように、この間、中南海という
たばこに非常に関心があって、皆さん方もお試しになったと思います。私
どももいただいて試してみたわけでありますが、この
たばこをカートンでいただきましたのでこのカートンの箱を見ましたら、この品物はたんを除き、せきを鎮め、安全である新型。
たばこは有害でありますなんて表示に書いてありませんね。時制、安全、たんを除き、せきをとめるということが書いてございます。この
たばこを
大臣はまだお吸いになっていませんか。一箱ございますから、どうぞお試しください。私も吸ってみましたが、非常にマイルドな、表示のせいじゃないけれ
ども何となく安心感があるような
感じがするわけであります。これは中国でも市販されているようではないようでありますから、どのようなあれかわかりませんが、
専売公社の研究所の方でも手に入れて分析を一応なさって、分析の上に立って、漢方薬のエキスか何か入った試作品もおつくりになったということで、これも試させていただきましたが、そっちの方がずっとうまかったです、まだ試作の
段階ですから。
私は、そんなことを考えますと、
たばこは健康に有害であるというのを切りかえて、せきを取ります、たんを除きますという表示に変えたようなものをつくればいいじゃないかということ。余りドラスチックにやりなさいという言い方ではありませんけれ
ども、例えばこういうものが出ている。何か幻の
たばこなんて話があったので、こんなものを手に入れるようになったのですが、手に入れてみれば、なかなかおもしろいアイデアだということもあるというわけであります。そういうことも含めて、分析結果も研究をなさっているようでありますから、できたらお伺いしたいと思いますが、安心できる
たばこをつくる、従来の低ニコチン、低タールを
競争でもうちょっと低くするとかということがこのところずっと続きましたね。
日本ではチャコールも含めてそういう開発がされてきたというわけでありますが、もう
一つ画期的開発努力があってもいいんじゃないだろうかという気もいたします。
たばこを吸う者の一人として特にそう思いますが、いかがでございましょう。