○
奥野(一)
委員 ちょっと今
お答えを聞いた中でまだ釈然としない面があるのですが、三十二名
通産の方では定員を減らして、
公庫の方では三十二名定員がふえるわけですね。これはわかるわけですね。ところが、
公庫の方ではその三十二名ふえた分については一部二課ですか、機構を新たにつくってそこに全員が配置になるという形になっているように思うわけですね。今
お答えを聞いておりますと、いや
公庫の方の人力にある
程度の
期間をかけて
仕事も
一緒に覚えてもらうんだ、こういう形になっているのです。
これは
公庫の方にも
お尋ねしなければならないのですが、一つは、これは勘定を別にしなければならないということになっていますね。そのために新しい機構をつくってそこに
通産から行く人間が全員配置になるということで、それで
移管されても
業務が停滞しないでスムーズにいくという
体制になっているわけです。
〔
委員長退席、
渡辺(秀)
委員長代理着席〕
公庫の方としては、例えば
仕事を覚えてもらうといったって一人や二人の人間を三十二名と
一緒に
仕事をさせてやったって、これはなかなか全般の
仕事を覚えるわけにはいかないと思うのですよ。少なくとも十人とか二十人くらい
一緒に
仕事を覚えてもらわないとこれはできないわけですね。まず
公庫の方にそれだけの人的な余裕があるのかどうかという
心配が一つあるわけです。それから、勘定は別だけれ
ども、
公庫の方で従来からやられている
仕事の方のそちらの方からこっちへ持ってくる、そういうような
状況というものができるのかどうか、これは
公庫の方にひとつ
お尋ねをしたいと思います。
それから、今
お答えのあった中でそういうようなことが実際上、もし今度は
公庫のほかの
仕事に影響するなんということになったら、これは大変なことになるわけですね。それで今お伺いしますと、この出向というのは通常の出向だから二、三年くらいだ、こういうことでございます。二、三年くらいで例えば戻ってくる、二、三年くらいまでの間に
公庫が今度は
仕事ができるだけの
体制をとってやらなければならない。もちろん三十二名の方が全員戻ってこられるか、あるいはそのまま
公庫の方におられるということになるか、これはその
時点にならなければわからないと思いますけれ
ども、そういう
状況の中で、この人間のやりくりということで
公庫の運営に支障がないということになるのか、この点をひとつ
お尋ねしたい。
それから今
お答えになった中で、仮に三十二名がそっくり戻ってくるというときに、実際実在員というのは動いているんだから、いや、定員というものは直さなくてもいいんだ、そういう仕組みのものなのかどうかということなんですね。それだったら、今出ていく三十二名だって、これは定員減になるわけでしょう。三十二名出ていくのに定員減になって、仮に三十二名戻ってくるのに、いや、それは実在員は動いているんだから何とかその中に当てはめますよという、そんな簡単なことでこれはいける仕組みのものなのかどうかですね。
それとさっき
お尋ねをした中で、退職金のことについては、これは
お話を聞いて私もわかりました。それはわかりましたというのは、例えば三十二名の方がそのまま
公庫の方に行かれるという場合には、一たん何か本省に戻ってきて、
通産省としての、いわゆる国家公務員としてだと思うのですが、退職金をその
時点でいただいて、今行くときには退職金はもらわないで行くということですから、今度は正式に
公庫の
職員になる場合には一たん本省に戻られて、そして退職をして退職金をいただいて、それから新たに今度は
公庫の
職員ということで、そこから
公庫の方は退職の起算が始まる、それはわかったわけなんです。
私が聞きたかったのは、年金の場合に、今度はそういうふうにしてやめられていく場合、
公庫の方も同じ年金の仕組みになっているのですか。その点もう一遍ちょっと
お尋ねをしておきたいと思うのです。