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久本政府委員 先生御
指摘の、ないしょの文書でいろいろ朝の
交通を抑えるということの連絡等をしておるということでございますが、基本的に茨城の科学万博の
交通処理につきましての私
どもの考えで申し上げますと、こういった
規模のいわば大きな行事が、こういう地理的条件にありますのがすべて自動車
交通に依存するというのは、私
どもといたしましては、かなり特殊な行事であり、これはそう生易しいことで処理はできないだろうということで大変頭を悩ましておるというところでございます。
鉄道でもつくってもらえばよろしかったわけですけれ
ども、最終的にはこれはできないということで、私
どもそれを聞きまして、これはえらいことだという感じを率直に言って持っておるところでございます。したがいまして、この
交通処理にはかなりいろいろ無理をしなければ、地元の
交通と、それから万博を見に来る観客
交通との両方をうまくさばくことはできないだろうというふうに考えているところでございます。
ただ、その中で、極力地元には大幅に不便を強いることになったということにならないように、できるだけ地元の平常な
交通についてもこれを確保するようにしてまいりたいというのが私
どもの基本的な考えでございまして、こういった
規模の
交通でございますから、茨城の中で影響が終わるとは思っておりませんので、ほかの周辺の県にも相当影響が及ぶと思っておりますけれ
ども、そういう意味で、
関係県の
担当者等にいろいろ協議いたしましたときにも、できるだけ茨城の大きなこういった問題についてはこれを受けとめるように努力してくれよというような指示、
指導もしているところでございます。
したがいまして、極力そのような形にはいたしますが、最終的に地元の方に全く不便がないという
交通で万博開催中
交通処理等をするということは、これは率直に言って不可能であろうというふうに思います。極力その点の圧縮につきましては努力はいたしますが、ある程度の不便も地元の方に忍んでいただくということはやむを得なかろう、まことにやむを得ないと考えているところでございます。
そこで、具体的な
交通規制につきましては、茨城県警が大変頭を絞りまして、万博
交通の安全と円滑とともに
地域の影響を最小限度に抑えるという形で規制
計画をしておりまして、具体的に申し上げますと、その中心になりますものは、臨時駅と会場との間のバス通行を確保するためのバス専用レーン規制、それから、臨時駅と国道六号線との間の
道路における通行規制、それから、博覧会会場周辺の
道路における通行規制、それから、バス専用レーンの通行を確保するために、この
道路に係る細街路あるいは
交通につきまして若干の
右折規制をするということが大体その基本でございます。
こういう点につきまして、茨城県警は本年の四月、五月の二カ月にわたりまして規制
計画を地元に
説明する際に資料を配っておるというふうに聞いております。ですから、
先生御
指摘の、いわば内々にいろいろ資料を出したということはあるいはこの資料ではないかというふうに考えますが、これは別に秘密でも何でもございませんので、これはオープンにして、できるだけ広く理解をしていただくという構えでしておりますので、特にこの点について内々でというふうに扱っているというふうには聞いておらないところでございます。
ところで、こういった規制につきましては、要するにもう車で運ばざるを得ないわけでございますから、鉄道が会場まで人を運んでくれないわけでございますから、いわば地元の
交通も万博
交通も一緒くたにあの付近で渦を巻く、したがいまして、これをできるだけ分離をして両方がうまく両立するようにしたいということでございますので、そのためには、バス専用規制というのは、これは
一般のところでもそうでございますが、特にこの万博絡みにつきましては重視せざるを得ない。
したがって、こういう
道路につきましては、バスレーンを有効に通すということは
一般の
交通にできるだけ影響を少なくするということの基本的な戦術でもございますので、これに邪魔になるような
交通は、場合によっては若干迂回をしていただくということにならざるを得ない。その点では、今まで行けた
道路が若干回り道をしないと目的地へ行けなくなるということは、これは関連の規制上では出てくることでございます。そういう点につきまして、それは不便になるという議論があることも承知はいたしておりますが、これは、そういった万博
交通と地元の
交通の迷惑を最小限度にして両立を図るという点から、やむを得ない規制であるというふうに私は承知をしているところでございます。
また、会場周辺
道路における通行禁止規制につきましても、これは
一般車両を無制限に入れますと混乱が生ずることは必至でございますので、これを抑えるために、ともかくある一定の
地域内には普通の
交通を入れないということでの通行規制でございますが、これは沿道住民の方の便宜もございますので、沿道住民の方に対しては通行許可証を交付して通行を確保するということを
計画の基本にしておりまして、これはそういった
交通のさばきと住民の利便との両立をできるだけ図るという形で処理をしていることでございます。なお、通行禁止規制の主要な対象
道路はほとんど新設
道路でございまして、この規制が既存の
通過交通に影響を与えるということはまずないのではないかというふうに考えているところでございます。
したがいまして、ともかく基本的には、ああいった
地域で
一般の
地域交通と膨れ上がる観客
交通との両方をさばくということは、これは率直に申して大変条件も悪いし無理なことでございまして、しかし、それでもこれを何とかさばくということは私
どもの課題でございます。そういうことから、地元の迷惑は最小限度に抑えるということを中心にしていろいろ
計画を立て、これで地元の方にも
説明をしているということでございますので、ある程度の従前の
交通が確保できないということは、現実にどうしても起こることでございますので、これは私
どもとしては最小限度のものとして考えるよう努力をしておるということでひとつ御了解をいただきたいということでございます。
それから第二のお尋ねでございますけれ
ども、確かにあの辺は農道に毛が生えたような細い
道路がたくさんございまして、そこに万博
交通が入り込んでくるということも当然に予想されるところでございます。したがいまして、これはやはりできるだけ情報、管制、誘導ということを有効にいたしまして、頭と頭がぶつかってどうにもならないというようなことを
防止したいと思いますが、最も物理的に有効な方法というのは、やはり一方通行をできるだけ入れることでございまして、多少回り道になってもぶつかり合うことがなく目的地には地元
交通も観客
交通も行けるという方法を取り入れるのが有効ではないかと思っております。
ただ、一方通行ということになりますと、大分いろいろ抵抗、摩擦がございましてなかなか思うようにはまいりませんけれ
ども、私は、もし本格的に細い
道路でもなるべく邪魔にならないように円滑にするということでございますれば、一方通行をなるべく取り入れまして、それに情報と誘導を加えて
交通の織り込みを最小限度にしていくということしかないと思っております。
県の方もそういうことを頭に置いていろいろ相談もしているようでございますが、なかなか今通れる
道路が通れないということを納得していただくことは難しいということで、思うように進んでいないというのが
現状でございますが、そういったことの中で、極力物理的な通行の確保をいたすように努めてまいりたいというふうに考えます。
第三の駐車場のお尋ねでございますが、これはほうっておきますと、お尋ねのようにどんどん車が入り込んでくるという可能性があると思います。したがいまして、これはむしろ管理者の方に了解をいただいて、そこを駐車場として開放できるということが可能であるならば非常に望ましいというふうに考えております。管理をされた形で駐車需要に応ずるということが望ましいと思いますので、これは地元の茨城県警といたしましては、既に文書で
関係の向きに、万博開催中はひとつ駐車場の開放をしていただきたいというようなことを
お願いしているようでございますが、
先生の御懸念等は私もっともだと思いますので、こういったお尋ねがありました機会に、私
どもといたしましても、周辺の公共機関の敷地利用につきましては、御懸念の趣旨を踏まえまして
協力を得られるような申し入れ等もひとつ試みてみたいというふうに考えております。
以上でございます。