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水野国務大臣 月曜日でございますから十六日、おっしゃいますように川崎市と横浜市を訪れまして、川崎市の再開発
事業であるとか街路
計画であるとか、あるいは横浜市におきます
東京湾湾岸道路の先にございます羽田沖の、現在
埋め立てばやっておりますが、ここへ
湾岸道路が立体的に入るわけでございまして、その実情であるとか、あるいは横浜港の入り口に今かけておりますベイブリッジの工事現場であるとか、あるいは横浜市が今やっていらっしゃいます「みなとみらい21」であるとか、こういうのもを視察をさせていただきました。
いずれも
建設省でやっております大変大型の
事業でございますが、私の第一義的な目的はまずそれを見せていただく。今までの私の前任の閣僚の方で神奈川県下を視察した方が割合に少ないようでございましたので、まずそれを見せていただきたい。その中で川崎市長さんと長洲知事のお二人にお目にかかるであろうと思いましたし、時間もお約束をいたしましたが、お目にかからせていただいた、こういうことでございます。
そこで、お目にかかればどうしても、私が就任以来
東京湾の横断
道路を第九次五カ年
計画内で何とかしたいということを言っておりますだけに、当然記者会見でその御
質問があった、こういうことでございますが、私の申していることの真意にはちょうど盾の両面がございまして、第九次五カ年
計画の中で
東京湾横断
道路の
着工のめどをつけるということは既に閣議了解事項になっているわけでございます。細かいことは後で
道路局長に補足をいたさせますが、そこで私は、一面では第九次
道路整備五カ年
計画内に何とかこのめどをつけたい、こういうことでございますが、同時に大変巨大なプロジェクトでございまして、片面では、
東京湾の大きな環境問題であるとか、あるいは
東京湾をめぐる
千葉から東京—神奈川に至る大きな
交通のローテーションをどうするかという問題がございます。あるいは
東京湾の中の船舶航行の問題も一体うまくいくだろうかというような問題がございまして、御承知のとおり現在巨額の
予算をいただいて
調査中でございますが、
調査は非常に慎重にやっているわけでございます。
今まで、実は私が
千葉県出身の
建設大臣だという形に結論としてなるわけでありますが、
千葉県側からは大変性急に、早く
着工しろ
着工しろということを言い、神奈川県側が賛成しないからできないかのような印象を
千葉県側では持っておるわけでございます。さりとて、それではどんな
お話をしたかというと、それほど公式の
お話をした人もいない。儀礼訪問も正式に余りやってない。ですから現地の記者会見で申し上げたのですが、
千葉県ばかり片思いでいろいろやっているが、神奈川県側に意思が届いているかどうかも確認した人もいない、そういう表現をとったわけでありますが、きょうは、きょうはというのはその十六日の日は、
建設省のやっている諸
事業を現地に視察をさせていただいて、お顔を拝見をしてというところでございますということで、事実、川崎市長さんとは一切横断
道路の話はしておりません。
これは二人で会ったわけでもございませんで、大勢の方がそこにおられたのでございますから、御心配要らないわけでございます。今川崎市長さんにそんなことをお尋ねしたりすることはかえって御迷惑だろうと思いましたから、私は一切申し上げませんでした。記者会見でも一切出ていない。しかし何かあるだろう、こういう
お話ですから、何も言わないことがいいんじゃないですかというような、強いて言えばあうんの呼吸ですか、こう言ったのが新聞記事になったようであります。
それから神奈川県庁に参りまして、神奈川県下の
建設行政について知事さん以下幹部の皆さん方から
お話を承りました。この席でも、私の方から横断
道路を早くやってもらいたいとか承諾をしてもらいだいとかいう
お話は一切いたしませんでした。ただ帰り際に知事さんが、私も今までみたいに、そんな強くノーと言っているわけじゃないですよというお言葉はいただいた。それを私は、知事さんはノーと言っておられましたが、ノーと言わないと言っておられたのを記者会見でも申し上げていいかと言ったら、それはいいですよと言っておられましたので会見でそういう話をした。新聞記事になりますと非常にめり張りがつきますからこうございますが、平たんに申し上げるとそういうことでございます。
ですから、今も国会の本
会議で、ロビーである神奈川県の
先生と立ち話をしたのでございますが、神奈川新聞は横断
道路でなく
湾岸道路の視察に来たような見出しであった、東京新聞は
千葉県側なのか、東京の新聞は横断
道路の見出しがついておった、こうも違うのかね、こういう話も今したところでございます。正確に申し上げますとそういうことで、第九次
道路整備五カ年
計画の期間内にめどの話は、
道路局長から正確に申し上げさせていただきます。