○新井
委員 この問題は非常に大きな問題でございますし、ひとりだれかが特別にやるとかあるいは一つの政党がやるというような問題ではなくて、やはり今後の
日本の国の社会資本をどのように整備して国民の皆様方におこたえしていくかという大事な問題であろうかと思います。そういう意味におきまして、各界各層のいろいろな意見を集約して、それこそベターな道を選ぶ、こういうぐあいにやっていただきたいと思うわけでございます。
先ほ
ども、
景気浮揚策について非常に効果があるというのとないのといろいろあるわけでございますが、やり方によって当然やはり
景気浮揚策の効果はある。特に、今消費の方も落ち込んでおりますし、いろいろな指数から見まして、どうしても内需を喚起していかなきゃいけないということになりますと、効果的な
公共投資によって、やはりどうしても内需を喚起しなきゃいけないのじゃないか、こういうぐあいにも思うわけでございます。また余裕
財源が本年は出るような
状況にあるようでございますが、
行政改革推進審議会の方からは、これは当然国債の返還に回すべきである、こういうことも言われているわけでございますけれ
ども、これらもやはり今後の
状況を見ながらやっていかなきゃいけないというように思うわけでございます。
それから、もう一つよく認識をしなきゃいけないと思いますのは、赤字国債と建設国債というのは明らかに性質が違うものです。確かにそれだけの借金になるということは借金になるわけでございますが、今後をずっと長い目で見た場合において、当然そのときそのときにやっていかなければならない問題、そういう社会資本の充実、投資でございますので、それらは子孫末代まで財産として残るわけでございますし、おくれればおくれるほどそれだけ高額な費用がかかる、こういうことになるわけでございます。
そういうことで、
自由民主党の方々もいろいろと今やられているようでございますが、
大臣といたしましても、どうぞこの
公共事業の
予算獲得につきましては全力を挙げてひとつやっていっていただきますことをお願いをいたしておきます。
社会資本が非常におくれているということについては、
道路を見ましても、
河川、公園、下水道、いろいろあるわけでございますが、
道路の問題等につきましては非常に要望が強い。市
町村からあるいはまた都道府県知事会からも、
道路についての要望というのも特に強いわけでございます。したがいまして、
道路問題について一、二点お
伺いしておきたいと思うわけでございます。
五十八年の十一月に
総理府が行った都市再開発に関する世論
調査で、急いで解決すべき都市問題は何が一番大事か、こういう質問に対して、
道路の交通渋滞を直してほしい、こう答えたのが一番最高で四〇%でございます。それからまたほかの方の資料によりましても、最近の
道路で目立つのは渋滞によるロスである。国道での平均走行速度はこのところ年々低下しており、五十八
年度で時速三十六二一キロメートルと、五十二
年度に比べて六・二キロメートルも落ちている。アメリカでは連邦
道路のうち約七割で時速八十八キロメートル以上で走れる。そういうことで、これも時間がかがりますからいろいろ内容は言いませんけれ
ども、非常に
経済的な効率も落ち込んでいる、こういうような
状況があります。
そういう中で、
道路の特定
財源につきましても、五十九
年度においても約一千百億円という自動車重量税のオーバーフロー問題があるわけでございますが、やはり納税者からすれば、これだけ
道路に対する要望が多くて、交通渋滞がある、なおかつまだどんどん整備をしなければいけない、こういうことで、特定
財源というものにも皆理解をされているわけでございますので、これだけが特定
財源ということで特別に
予算が目立ってふえたとしても決しておかしくない
状況じゃないか、こういうぐあいに思うわけでございますが、こういう問題についてはいかがお
考えでございますか。