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新井委員 それはあなたに言いましても、そのぐらいしか言えないというのはこっちもよくわかります。だから、大体そのくらいの答弁だとは思いますけれ
ども、やはり財政が今非常に赤字であるということと、そういうものに対して守っていかなければいけないということについては、やはり国としては
考えていかなければいけないわけでございます。したがって、
財源をどこに求めるかということになるわけでございますけれ
ども、これもいろいろと議論があるし、難しい問題もあるかと思いますけれ
ども、例えて言うと、姫路におきましても、先ほどの話と同じように水尾川とかあるいは大井川というような川があるわけですけれ
ども、それは約四
メーターぐらいの川でございます。そしてまた片方は二
メーターぐらいの川でございます。それが都市小
河川ということで、お金がないわけでございますから、本当になかなか
事業の進捗はしない。そういう中で、初めはそこは田んぼの地域でございますから、千世帯ぐらいしかなかったのですけれ
ども、そこに六千世帯の
住宅ができた。当然田んぼは宅地に変わったわけです。そうしてまたその南側には高団地区というのがありまして、そこもまた六千世帯ぐらいできた。そうすると、そこも今までため池のような状況でありましたので、なかなか水を吸わないわけでございますから、その
河川では二十ミリ以下の雨でもこれは隘水して当たり前である。それに対して何とかしなければいけない。市の方も一生懸命やっておるわけでございますが、大体同じような局長の答弁あるいは
大臣の答弁になろうかと思いますが、そういうふうな状況にあるわけです。しかし、川はやはり
河川法に基づいて、普通
河川といえ
どもそんな勝手にさわれるわけではありません。したがって、
地元住民が自分たちの家を守るために、それじゃ
河川を広くしようかと言っても、なかなかそれはそうはならない。しかし、予算はない。こういうときに人命を守り財産を守るという建前の中で、この新たな
財源確保の手段というものを
考えていかなければならぬのじゃないか。
〔
委員長退席、
中島(衛)
委員長代理着席〕
極端な話が、それがいいことか悪いことかわかりませんけれ
ども、地域住民が床上浸水になるたびに多額なお金を払っておるわけです。しかし、それを防ぐためには、たとえ一部でもお金を出そう、そしてちょっとでも、ある程度の金を出した場合は優先して国の方でもあるいは市の方でもやろう、こういうようなことで、やってほしくないと言えばやってもらわなくていいわけでありますから、とにかく早くやらなければいけない地域については、今の財政事情からかんがみて、新しい手法というものも
考えていかなけばいけない、こういうぐあいに私は
考えます。
もう一つは、治山治水対策というのは、これから百年も二百年もかかって毎年
努力しながらやっていかなければいけない。これはもう日本の歴史を見ても明らかなように、治山治水対策というのは長年にわたってやっておるわけでございます。ところが、御
承知のように山の木は切られておる。あるいは下は田んぼは埋められておる、
住宅地になっている。人口は密集した。そしてあるときには水害になるかわりに、あるときには渇水である、ダムをつくらなければいけない。あるいは
河川ももっと大きくしてそれに合ったように変えていかなければいけない。だから、今までの
河川があるからそれだけでいいとか、そういうことじゃなくて、この日本の国土の中にあって、全体的な
住宅政策、あるいはまた住みよい環境
施設というものについては今後こうあるべきなんだ、あるいはまた水
事業はこうなんだということも、本当に先を見通しながら投資をしないと、
災害対策でもって幾ら
復旧しましても、これはあくまでも
復旧しただけでございます。したがって、そういうことについては、今後もよく研究をしてやっていかなければいけない、こういうぐあいに
考えるわけでございますが、
大臣の御所見をお
伺いしておきたいと思います。