○小林(進)
委員 まだ現在は具体的に進めていないということをおっしゃったのでございますが、その言葉は聞いておきます。
何しろ時間がありませんから、これは
外務大臣にもお話ししますけれ
ども、あなたも私も、子供の、小さいときは、日露戦争――私も生まれていなかった、それは八十年も前ですからな。けれ
ども、私は小
学校に行ったときには、日露戦争の旅順封鎖、あの旅順港におけるソ連の艦隊を封鎖するということで、あの軍艦、機雷じゃないけれ
ども敷設した。その敷設して引き揚げるときに、杉野兵曹長というのの姿が見えないというので、有名な広瀬中佐が杉野はいずこ、杉野はいずこと言っている、私はあの歌を歌わせられて、小
学校の時代に一生懸命に育ってきた。あなたも歌ったでしょう、軍神広瀬中佐。しかし、あのときは旅順港の封鎖でもせいぜい広瀬中佐や杉野兵曹長の戦死で済んだけれ
ども、今度は、この三海峡の封鎖になったら、
日本は全滅ですぞ。
それは中曽根さんが言うように、なるほど
日本列島不沈艦だ、国土は沈まぬだろうけれ
ども、その上に生きている人間はもとより、生きとし生けるものは、この原爆の戦いの中に全部戦死しなくちゃいけない。だからこそ、このロングの下院における証言を聞いたときに国民は震え上がったのですよ。戦争は始まるのですか、こんなことをやられたら、もはやそれ自体が戦争の突入じゃありませんか、これは朝となく腕となく私のところへ電話が鳴り響いた。こんな恐ろしいことを中曽根さんが去年の一月に言われた、
日本列島不沈艦、三海峡を封鎖すると言われたことが、いみじくも
アメリカの議会の中で証明をされた。大体、大変なことはみんな
アメリカの議会から出てくる。五十一年のあのロッキードも、
アメリカの議会のチャーチ
委員会から出てきたように、こういうような恐ろしい
日本の運命を決することは皆
アメリカから出てくるのだが、これは重大問題でございますので、時間がないですがこれは残念ながらやっていますけれ
ども、こういうことをひとつ国民の前に真相を明らかにして、国民の憂いをなくすようにしてもらわなくてはいけません。これで、質問は後日にとどめておくのです、用意したものの半分もやっていないものですから。
ただ、いま
一つ、これに
関係してまた、国民が挙げて大騒ぎをしておるものにトマホークの問題がありますね。これも今、ほんの三分ばかりでひとつあれしますが、トマホークのこの配置の問題についても、これも
アメリカだ。我々、今国民が挙げて
心配しているときに、米上院のデュレンバーガー、マサイアス、これは全部共和党の議員です。この共和党の議員が、
アメリカの上院の三日の本
会議において、海上・海中発射型の核弾頭巡航、ミサイル、トマホークの配備中止を求める動議を提出した。ところがこれを受けて、下院でもまた、共和党の議員が同様の動議を提出する予定で作業を進めているというのだが、両議員は、この動議の中で、いわゆる核弾頭トマホーク配備反対の理由として、
一つは、核弾頭型と非核型との区別ができず検証ができない。それから二番目には、米ソ核軍縮交渉への障害となる。三番目には、トマホーク搭載の米艦船が
外国の港に寄港した場合に、核が搭載されたか非核だかという論議を呼ぶ、論証することが不可能だ。それから、トマホークはソ連
領土の一〇%しか射程に入らないが、ソ連のSSN21は米
領土の七五%を標的にでき、米国に不利だ。こういうような条件を挙げて、これはいわゆる搭載すべきではないという動議を今
アメリカの上院に、また下院に提出する準備をしているというのだな。
こういう中にあって、一体
日本政府はどうなっているんだ。「核弾頭つき巡航ミサイルトマホークは、この六月から攻撃型原潜ロサンゼルス、スタージョン両級、戦艦ニュージャージーなどに配備されることになっている。攻撃型原潜はすでにひんぱんに
日本に寄港しており、ニュージャージーの
日本寄港もいずれは現実化するとみられ、その際には核持ち込み問題が焦点となる。」その焦点となるときに「
日本政府は「米国から事前協議の通告がなければ、核持ち込みはない」との
立場をとっている。」トマホークはいわゆる非核弾頭もあるから、
米軍艦が核の搭載がしてあるのかしてないかということを証明はできないから、
アメリカの方が核を搭載してまいりましたと言わない限りは、
日本政府は核は搭載しないものと判断をして入港を認める態度であるというふうに報道している。これは天下の一大事ですよ。
外務大臣、こういう態度でお臨みになるのでございますか。これでおやりになるのですか。このまま事前協議の申し込みのないものはさっさと
日本の港に入れるのですか。トマホークを積んだのを入れるのですか。どうぞひとつお聞かせください。