○
岡田(利)
委員 一番
最後だけ「ございません」と極めて明快に述べられたような気がするのです。
この問題でここで余り詳しいやりとりは私もどうかと思い
ますからやめ
ますけれ
ども、やはり
情勢の変化に対して
日本側の対応がおくれているのではないのか、私はそういう気がしてならないのであり
ます。例えば、四万トンあるいは四万二千五百トンのクォータを母船式あるいは中部流し網、小型、
日本海
サケ・
マス、はえ縄、それぞれに分けるわけですね。そういう全体の構図を見ても、どうも今の徐々に変化している北洋
サケ・
マス漁業に対応する体制になっていない。ここに問題があるわけであり
ます。そういう点を考えないで幾ら違反をするなと言っても、線引きが明確にされているわけではありませんし、レーダーでわかるわけであり
ますから、なかなかそうならないのではないのか。その結果国際不信を招くのではないのか。そして結局遡河性の
サケ・
マス漁業がむしろ沖取りができないという結果にみずから追い込まれてくるのではないのか、私はこういう心配をするのであり
ます。そういう
意味で、そろそろ沖取り
サケ・
マス漁業に対する対応の仕方についても十分これから検討すべきだという
意見をまず述べておき
ますので、ぜひ今後検討願いたい、かように思い
ます。
そこで、次の
質問であり
ますけれ
ども、今次
交渉で漁場の交換という問題が出ているわけですね。二百海里以前は四八以南流し網と言ったわけですが、現在は四四以南の流し網ということになっておるわけであり
ます。そういう
意味で、漁場の転換が行われて大体もう六年になっておるわけであり
ます。この
機会に漁場の交換という問題が持ち出されたということは、政治的に判断し
ますと相当根回しが行われておったのではないのか、こう言わざるを得ないわけであり
ます。したがって、
政府間
交渉として
政府がこの漁場交換問題を前面に出されたという
意味においては、
情勢について何らかの可能な判断があったのではないのか、こう思うのですけれ
ども、この点についてはどういう判断で漁場の交換協議をなされたのか、承っておきたいと思い
ます。