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1984-02-29 第101回国会 衆議院 外務委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和五十九年二月二十九日(水曜日)     午前十時三十五分開議 出席委員   委員長 中島源太郎君    理事 石川 要三君 理事 野上  徹君    理事 浜田卓二郎君 理事 山下 元利君    理事 高沢 寅男君 理事 土井たか子君    理事 古川 雅司君 理事 河村  勝君       鍵田忠三郎君    鯨岡 兵輔君       西山敬次郎君    町村 信孝君       岡田 春夫君    小林  進君       八木  昇君    玉城 栄一君       渡部 一郎君    木下敬之助君       岡崎万寿秀君    瀬長亀次郎君  出席政府委員         外務政務次官  北川 石松君         外務大臣官房長 枝村 純郎君         外務大臣官房外         務参事官    斉藤 邦彦君         外務大臣官房会         計課長     林  貞行君  委員外出席者         外務委員会調査         室長      伊藤 政雄君     ————————————— 委員異動 一月十八日  辞任         補欠選任   中村正三郎君     江藤 隆美君 同月二十六日  辞任         補欠選任   赤城 宗徳君     野中 広務君 二月六日  辞任         補欠選任   伊東 正義君     近藤 元次君 同月七日  辞任        補欠選任   玉沢徳一郎君     野上  徹君   中山 正暉君     与謝野 馨君 同月二十九日  理事井上泉君及び渡辺朗昭和五十八年十二月  二十八日委員辞任につき、その補欠として高沢  寅男君及び河村勝君が理事に当選した。     ————————————— 二月二十九日       野上  徹君  が理事に当選した。     ————————————— 本日の会議に付した案件  理事の互選  理事補欠選任  国際情勢に関する件      ————◇—————
  2. 中島源太郎

    中島委員長 これより会議を開きます。  理事選任の件についてお諮りいたします。  前回の委員会において、理事一名の指名を保留いたしておりますので、この際、その選任を行いたいと思いますが、委員長において指名するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 中島源太郎

    中島委員長 御異議なしと認めます。  それでは、野上徹君を理事指名いたします。  次に、理事補欠選任についてお諮りいたします。  委員異動に伴ない、現在理事二名が欠員となっております。その補欠選任につきましては、先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 中島源太郎

    中島委員長 御異議なしと認めます。  それでは、       高沢 寅男君 及び 河村  勝君を理事指名いたします。      ————◇—————
  5. 中島源太郎

    中島委員長 次に、国際情勢に関する件について調査を進めます。  昭和五十九年度外務省関係予算について、その概要説明を聴取いたします。外務政務次官北川石松君。
  6. 北川石松

    北川政府委員 このたび外務政務次官に任命を受けました北川石松でございます。  ただいま委員長の御指名を受けまして五十九年度の予算説明を行います。よろしくお願いいたします。  昭和五十九年度外務省予算重点事項を御説明いたします。  昭和五十九年度一般会計予算において、外務省予算としては、三千七百八十六億六千三百六十万八千円が計上されております。これを前年度予算と比較いたしますと、五・四%の伸び率となっております。  次に内容について御説明いたします。  国際情勢は今日ますます厳しさを加えており、平和国家たる我が国がみずからの安全と繁栄を確保していくためには、従来にも増して積極的な外交を展開していくことが必要とされております。特に、自由世界第二位の経済規模を持つに至った我が国世界の中の日本として、その国力に相ふさわしい国際的な役割を果たすことが期待されております。  かかる見地から、昭和五十九年度においては、定員機構拡充強化在外勤務環境整備情報機能強化政府開発援助及びその他の国際協力海外啓発文化交流機能充実海外子女教育充実等を最重点事項といたしました。  外務省定員につきましては、本省及び在外公館新規増八十三名、他省庁からの振りかえ増四十四名、計百二十七名の増員となりますが、他方、定員削減が四十一名ありますので、純増数は八十六名となります。この結果、五十九年度末外務省予算定員は合計三千七百九十八名となります。  本省機構につきましては、臨時行政調査会の答申をも踏まえ、情報機能強化観点より情報調査局が設置されるほか、報道・広報・文化交流機能強化観点より、外務報道官文化交流部等が設置されることとなります。  在外公館機構整備につきましては、ブルネイに実館大使館の設置を、セント・クリストファー・ネイヴィースに兼館の大使館を設けることとしております。  在外勤務環境整備に要する経費は、二百五十五億三千百十三万五千円であり、前年度予算と比較いたしますと、三億六千九百三十九万円の増加であります。  情報機能強化関係経費は、五十五億四千九百七十八万六千円であり、前年度予算と比較いたしますと、二億四千三百四十七万九千円の増加であります。  次に、経済協力拡充強化でございますが、政府開発援助すなわちODA重要性は、経済協力を通じて世界の平和と安定に貢献するとの観点から、ますます高まっており、このため、政府は一九八〇年代前半五年間にわたる新中期目標のもとに、その拡充強化に努めております。ODA事業予算全体としては、五十九年度で三三・八%増の一兆二千九百五十二億円を計上しております。  なお、ODA一般会計予算外務省計上分は、前年度比百八十八億円、八・一%増の二千五百十二億円となっております。  特に、二国間無償資金協力相手国国民に直接裨益する基礎生活援助であり、また、外交の円滑なる推進に重要な役割を果たしており、その予算として前年度予算より七十五億円増の一千六十五億円を計上しております。  次に、技術協力拡充は、人づくり協力に資するものであります。このため国際協力事業団事業費として、前年度予算に比べて七・〇%増の八百二十三億八千五百万円を計上しております。  また、国連等国際機関を通じて援助等種々国際協力を行っておりますが、これら機関活動に対し引き続き積極的に協力すべく、前年度予算に比して、一・三%増の八百四十九億九千二百万円を計上いたしました。  次に海外啓発文化交流推進でございますが、海外啓発活動拡充強化のための経費として二十九億一千四百万円が計上されております。  国際文化交流事業の展開のための経費は二十七億九千五百万円であり、国際交流基金に対する補助金として二十五億四千四百万円を計上しており、前年度予算と比較しますと四億百万円の増加となっております。また、外務省において実施する文化事業費は、前年度予算に比し一九・八%増の二億五千百万円であり、これにより在外公館における文化活動等拡充を図っております。  また、我が国と諸外国との間の相互理解を一層促進するため人的交流計画拡充することとし、前年度予算比一億一千二百万円増の十一億九千八百万円を計上しております。  さらに重点事項のもう一本の柱は、日本人学校の新設を初めとする海外子女教育充実強化であります。現在海外に在住する学齢子女は、およそ三万五千七百人に達しており、これらの子女教育が極めて切実な問題となっております。  このための具体的施策として、バハレーンのマナーマ、インドネシアのバンドンの二都市に全日制日本人学校を新設するとともに、既設日本人学校施設等充実に対する援助現地採用教員の手当に対する援助等のため十六億八千九百万円を計上しております。  以上が外務省昭和五十九年度予算重点事項概要であります。御説明をさせていただきました。  外務大臣のもとによく仕え、皆さんの御意思を体しましてみずからの職責を全ういたしたく思っておりますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
  7. 中島源太郎

    中島委員長 以上で説明は終わりました。  次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午前十時四十五分散会