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渡部(一)
委員 この問題は問題があり過ぎます。せっかく自民党の
理事が苦心惨たんしてこの時間を生んでくださった事情もわからぬでもありませんから、私は
質疑をやめます。ですけれ
ども、これは問題が多過ぎる。いまの答弁も、私はこれは今後の
委員会において処理されることを同僚の議員に望みたいと思います。
もう
一つ問題なのは、ここに防衛庁の人は来ていますか。——防衛庁の
関係者が来ているか来ていないかわからぬけれ
ども、いなければよろしいです、元
長官までおられることですから。私言っておきますけれ
ども、ソビエトの
漁船に限らず、
漁船の形をとって他国の領海内に進入する船舶が電波妨害を行ったり、あるいは行わなくともその強烈な能力を持っていたり、あるいはミサイル誘導装置に対して、その誘導電波システムに対して一定の影響を与えることのできるような能力あるいは装置を保持していたりするケースは枚挙にいとまがない。現にアメリカ
政府においては、二百海里線の以内にソビエト
漁船の進入を厳重に警戒しているのもそういう
意味であると同僚議員から御注意までいただいた。小名浜港の中にこうした
漁船を進入させることによって、東北及び北海道における自衛隊の将来の安全保障に対して重大な影響を与える可能性が生じるのか生じないのかわからないけれ
ども、その点を十分計量されてこういうのを結ばれたのかどうか。それは戦争状態になってからの話だと言われるかもしれないけれ
ども、そういうふうにみずからの能力を極端に削減していくということは将来大問題を惹起するんではないか。
こうしたことについて、
質疑応答する時間がありません。こうした問題についても
政府当局は十分反省されていることだろうと思うから、当該船舶入港に当たっては領海線において点検したり、臨検するとか——たとえばですよ。ほかの代償措置がとられているだろうと思うし、おられていないはずはないと思うが、ちゃんとルールを決めておいてもらいたい。そして、しかるべき御答弁をいただきたい。そうでないと、
日ソ友好という言葉の片側で緊張のための礎石が打たれる可能性すらあるから申し上げておる。不用意な
交渉の後に国益を害することが多過ぎる。これを出さない。ここの
委員会に土井議員からやかましい御注意をいただかなければ出さなかった理由というのもここにあると私は
考えておる。どうかその点を十分今後反省されるよう望みます。
外務大臣、私の述べましたことについて御感想を
一言お話しいただきたい。