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小川(新)委員 わかりました。もっと聞きたいのですが、時間の
関係で御配慮いただきたいということですので、どうぞお帰りになってください。
大臣にお尋ねいたしますが、お人柄もまた識見も非常に立派な
岩動長官のもとで我々審議することについては、私個人としては非常に喜んでおります。ただ
一つ、私の頭にかつんときたことがありますので、表現の問題ですけれども、御参考のためにひとつ改めていただくようにお願いしたいと思います。
我が国の科学
行政が新しい段階に入って、
岩動科学技術庁長官が
所信表明の中で
原子力問題とかいろいろな問題で所信を述べていらっしゃいます。このいただいた第百一回国会のあなたの
所信表明の中で、五ページの
原子力船の
研究開発問題についてのところでございますが、ずっとありまして、「
原子力船「むつ」のあり方につきましては、今後
政府自民党内において
検討を行うこととしております。」これはまことに私は理解に苦しむのです。しかも、この印刷は「
政府自民党」、ポツも何にもない。こういう
政府自民党などという党ができたのかどうか。
大臣の場合は
行政府の長であって、一々政党の意見というものを聞くことは自由でございます。そうであるならば、社会党もまた共産党も民社党も私どもの公明党もまた新自由クラブも、また多くの国民も平和的団体も、すべての意見を聞いて
検討を行うと表現するのが公平な
科学技術の最高責任者としての
大臣の識見であると思うのに、今後
政府自民党内において
検討を加えることとしておりますと、この重大な「むつ」問題をげたを預けてしまう。
しかも、御意見を聞いておりますと、
科学技術庁としては「むつ」の実験を進めていきたい。ところが自民党の
科学技術部会においては、今の財政上このような実験の姿勢、あり方、金の使い方、人材の配置、こういう問題が果たして今の
時代に合っているのかどうか再
検討したい、場合によっては「むつ」の実験もやめたい。こういう中で関根浜に新しい港をつくり、片方では多額の
お金をつぎ込んできた
原子力船の存続ということについては、あなた方自体が我々に対しても進めてもらいたい意向を持っているのに、このように「今後
政府自民党内において
検討を行うこととしております。」ので私は知りません、こういう表現はまことに私は、尊敬する
大臣としても表現としてはまずいんじゃないかと思う。
それと、これは本当は
政府・自民党ですね。議事録の方には「
政府・自民党」とあって、これには「
政府自民党」、黙って勝手に直してしまう。これは
委員長が許可したのかどうか。これは
委員長の問題にも
関係してくる問題です。私は、自分の政党の
委員長ですから言いたくないけれども、こういう問題まで絡めた中で、
大臣、
所信表明のわずかな一句ではあっても、この重大な問題をこうして勝手にやられたのじゃ困ってしまう。私たちは、これは何とか表現を変えてもらいたいと思っているくらいでございますが、御所見を承りたい。これは
大臣の言っていることなんだから、
大臣に答えてもらうよりしょうがない。