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1983-09-10 第100回国会 参議院 本会議 第3号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
五十八年九月十日(土曜日) 午後零時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第二号
昭和
五十八年九月十日 正午
開議
第一
国務大臣
の
演説
に関する件
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件
議事日程
のとおり ─────・─────
木村睦男
1
○
議長
(
木村睦男
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
国務大臣
の
演説
に関する件
内閣総理大臣
から
所信
について
発言
を求められております。これより
発言
を許します。
中曽根内閣総理大臣
。 〔
国務大臣中曽根康弘
君登壇、
拍手
〕
中曽根康弘
2
○
国務大臣
(
中曽根康弘
君) 第百回
国会
の開会に臨み、
所信
の一端を申し述べ、
国民
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を仰ぎたいと存じます。 去る九月一日早朝、
大韓航空機
が
サハリン西南端
の海上で行方不明になるという
事件
があり、諸般の
情報
を分析した結果、
当該航空機
は驚くべきことに、
ソ連軍用機
のミサイルにより撃墜されたことが確認されております。
政府
はここに、今回の不幸な
事件
に遭われた
方々
並びにその御家族の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
政府
は、いかなる理由があるにせよ、今回のごとき非武装かつ無抵抗の
民間航空機
を撃墜することは、
人道
に
もと
り、
国際法
に反するのみならず、
国際民間航空
の
安全確保
という
観点
からも断じて許されず、
文明社会
がこぞってこれを非難すべきであると考えます。
政府
は、
関係各国
と
協力
して、
ソ連
に対し真相の徹底的な究明並びに
国民
及び
国際世論
の
納得
のいく
解決
を求めるべく、最善の
努力
をする
所存
であります。 また、先般の
日本海中部地震
、
山陰豪雨
などによって被災された
方々
に対し心からお
見舞い
を申し上げます。
政府
は、
復旧対策
に
全力
をささげるとともに、
災害対策
の
強化
に一層
努力
してまいります。
国会
は、
昭和
二十二年、
日本国憲法
の
もと
で第一回の召集が行われて以来、三十七年目にして、ここに、第百回の大きな節目を迎えました。このことは、旧
憲法下
の
議会
が、明治二十三年から五十八年目にして、第九十二回で終了したことを考え合わせますと、戦後
日本
の
議会制民主主義
がいかに活発旺盛に機能し、
発展
してきたかを物語るものであると考えます。 全
国民
が
文化
と豊かさをあまねく享受する
社会
、自由と
人権
が
確立
された
社会
、平和と
国際的協調
の
精神
に立脚した
社会
、こうした今日の
わが国社会
の興隆と
繁栄
は、新
憲法
の
もと
に
確立
した
議会制民主主義
の確固たる地盤の上に初めて開花し得たのであります。
行政
の
責任者
として、
国会
及び
議員各位
並びに
主権者
である
国民
の
皆様
に対し、深甚なる喜びと
敬意
を表するものであります。
政府
もまた、
国会
におけるこのような御
努力
にこたえ、
主権在民
、
平和主義
、三権分立を初め
民主主義
を支える
憲法
の諸
原則
を忠実に守り、
国民
の
皆様
の声を的確に反映した簡素、
効率
的な
行政
の
実現
に
全力
を傾ける決心であります。
議会制民主主義
の
発展
のためには、高い
政治倫理
の
確立
が必須であります。
政治倫理
は、一面において、
代表者
たる個々の
政治家
が、公私において高い
道徳性
を持って、いかに誠実かつ効果的に
活動
するかの問題であり、他面において、
政党
その他の
政治団体
が、いかにして
国民
の
納得
のいく、清潔澄明な
活動
と機能を
確保
するかの問題であります。それはまた、およそ
政治
にかかわるものすべてが、
民意
をくみ上げ、
民権
を拡充し、
国民
の
繁栄
と国際平和の
確立
、
民主主義
の高揚に営々として貢献しているかどうか、みずからの積極的な
役割り
を常に
検討
反省することにもあります。私は、この
観点
から、
政治倫理
の
確立
を重視し、
国民
の
政治
に対する変わらざる
信頼
を
確保
するよう、心を新たにして取り組んでまいります。 私は、現在の
わが国
をめぐる諸
情勢
の
変化
から生ずるもろもろの問題は、避けて通れない戦後
政治
の
歴史的ハードル
であり、これを乗り越えなければ、次の
日本
の命運が開けないと考えます。
時代
が激しく動いている今日、安定は、静止していることによってではなく、
変化
に対し、
動的対応
を着実に積み重ねていくことによって、初めて
実現
し得るものであります。この
見地
に立って、いまわれわれがとるべき
基本政策
の第一は、
国際的協力
による
世界
平和の
維持
、
軍縮
特に
核兵器廃絶
への
努力
であり、さらに
自由貿易体制
の
維持拡大
、
開発途上国
との
協力関係
の
強化
であります。第二は、
内政
における公正と調和、
効率
の
確保
であり、未来に向かっての
先導的対応
であると存じます。このため
政府
は、当面する内外の懸案を処理し、困難を乗り切り、
国際社会
における
わが国
の
地位
の安定を図りつつ、二十一
世紀
に向けて、いわば静かな
改革
を、
国民
の
皆様
の合意の
もと
にたゆみなく進めていく
決意
であります。 静かな
改革
の最
重要課題
は、
行財政改革
の断行であります。
行財政改革
は、
社会
、
経済
における
政府
の
役割り
が膨脹し、
国民生活
や
経済活動
の制約となり、あるいは
民間
の
創意
や自立の
精神
を萎縮させる結果とならないよう、
政府
と
民間
、中央と
地方等
の間の
役割り分担
を明確にし、
効率性
とダイナミズムを高め、二十一
世紀
への新たな
発展
に向けて、活力ある
社会
、
経済
の
構築
を図ろうとするものであります。 私は、
内閣総理大臣就任
以来、
臨時行政調査会
の数次にわたる
答申
を、
内政
の
基本路線
とし、五十八年度
予算
の
編成
、
日本国有鉄道事業
の再建、
年金制度
の
改革
、
行政組織
の
改革等
に取り組んでまいりました。今般さらに、
総理府本
府と
行政
管理庁を統合再
編成
して、新たに総務庁を設置するための
法律案
、
府県単位
の国の機関の整理のための
法律案
など
行政改革関係
の五法案を提案し、御
審議
をお願い申し上げている次第であります。
行政改革
の実を上げるために、
関係法律案
の速やかな成立をお願いするものであります。 また、残された
課題
につきましても、
次期通常国会
を目途に
日本電信電話公社
及び
日本専売公社
の
改革等
に係る
法律案
の
立案準備
を進めるなど、新
行政改革大綱
に沿って、
施策
の着実な
実施
を図ってまいります。
財政
の
改革
につきましては、引き続きその徹底、
具体化
を進めることとし、今後の
予算編成過程
を通じて、
歳出面
で、既存の
制度
、
施策
にもメスを入れ、その一層の
節減合理化
に積極的に
努力
するとともに、
税外収入等歳入面
においても
見直し
を行ってまいります。 このような
努力
を積み重ね、また、
財政
の
あり方
をさらに総合的に
検討
することによって、
昭和
六十五年度までに
特例公債依存体質
からの脱却と
公債依存度
の引き下げに努め、
財政
の
健全化
に取り組んでまいる
所存
でございます。 なお、減税につきましては、
勤労者
や
家庭
を預かる主婦の
皆様方
の強い御
期待
に沿うべく、きわめて厳しい
財政状況下
ではありますが、与野党の意向を踏まえた
衆議院議長見解
に基づき、前
通常国会
で
政府
が申し上げたとおり、必ずこれを実行いたします。現在、
政府
の
税制調査会
において、
税制
の中長期的な
あり方
をも考慮しつつ、その
具体的内容
について精力的に御
審議
いただいているところでありますが、
政府
といたしましては、その結論を踏まえまして可能な限り早期に対処することといたしております。 私は、
政権担当
以来、当面の
国際関係
の調整が急務であると考え、
わが国
の隣国である韓国及び
ASEAN諸国
を訪問し、これら
諸国
との
相互理解
と
友好関係
の
強化
に努めてまいりました。
中国
に対しましても、特使を派遣し、
わが国
の対
中国友好政策
の一層の
強化
について
理解
を求めました。また、
日本外交
の基軸である対
米関係
につきましても、一月の訪米以来、緊密な
信頼
と
友好関係
の
構築
を図ってまいりました。五月には
主要国首脳会議
に出席し、
自由主義諸国
間の結束によって、
世界経済
のインフレなき
持続的成長
の
実現
と
自由貿易
の
維持強化
、
南北
間の
協力強化
を確認し合いました。特に私は、
アジア
からの唯一の
参加者
として、「南の
繁栄
なくして北の
繁栄
なし」と強く主張し、
南北
間の
協力
の
重要性
について、
各国首脳
の賛同を求めたのであります。 私は、近来特に
わが国
に対する
世界
の
期待
と要望が一層高まりつつあることを痛感いたします。
日本
は、いまや、その高まりを無視しては、
国際社会
におけるみずからの安定した
地位
を
確保
することはきわめてむずかしくなりつつあります。
わが国
は、すでに久しい間、
経済
の
国際化
に
努力
を払い、また、相当の実績を上げてまいりました。もちろん、今後一層の
努力
が必要であり、特に
各国
における
保護主義
の風潮の中で、いかにして
貿易
上の
摩擦
を回避し、合理的な
協力関係
を
維持拡大
し、
貿易立国
の安定した進路を開くか、真剣な模索を続けなければなりません。 また、
開発途上国
との
関係
においては、
わが国
の重要な
国際的責務
として、新
中期目標
の
もと
で、
経済
・
技術協力
の一層の
充実
に努める必要があると考えます。 しかし、問題は、なお広くかつ深いものがあり、単に
経済
の
国際化
にとどまらず、
わが国
を
文化
的にもまた
政治
的にも積極的に
世界的役割り
を果たす国にさらに前進させなければ、真の
国際国家
たり得ないことを痛感するのであります。われわれ
日本人
が、二千年の伝統の上に立ってみずからの特色を発揮しつつ、
文化
的にも
政治
的にも
世界
と調和し、
世界的普遍性
を兼ね備えることがいま強く求められているのであります。 私は、
さき
の
主要国首脳会談
において、
現下
の
世界共通
の
重要関心事
である
がん対策
について
国際協力
を呼びかけ、また、遺伝子組みかえについて
問題提起
をいたしました。遺伝子組みかえのような新しい
科学技術
の出現は、生命の神秘の解明に貢献し、広範な応用の
可能性
を開きますが、一歩その考え方や方法を誤れば、
人間
の尊厳にもかかわってくる問題を提起するものであります。これについては一個人、一
大学
、一国の問題としてでなく、全
人類的課題
として対処していくべきときに来ていると考えます。その意味において私は、この
人類共通
の
課題
に対する
わが国
の
文化的関心
と
役割り分担
への
決意
を明らかにした次第であります。 また、
主要国首脳会議
におきましては、
参加国
が一致して、平和の探求と
軍縮
への強い
決意
を再確認するとともに、
ソ連
に対し、この
目的実現
のためにともに
努力
するよう呼びかける
声明
を採択いたしました。
わが国
は、その独自の
国是国策
を堅持しつつ、この
声明
を積極的に支持し、特に、
中距離核戦力交渉
が、
アジア
や
日本
の犠牲において進められてはならず、グローバルな
観点
から
解決
が図られるべきことを主張し、
参加国
全体の
共通認識
として、これを確認いたしました。このことは、
わが国
が、平和と
軍縮
の
推進
のため
政治的役割り
を果たした成果であり、今後とも、周到な
配慮
と慎重な
行動
の
もと
、平和の
維持
と
軍縮
、なかんずく
核兵器廃絶
を目指し、積極的に貢献してまいりたいと考えております。 また、
わが国
と
ソ連
との
関係
については、北方領土問題を
解決
して
平和条約
を締結し、真の
相互理解
に基づく安定的な
関係
を
確立
するため、今後とも粘り強く話し合っていく
所存
であります。今回の
大韓航空機撃墜事件
については、
ソ連
の
行動
は明らかな
不法行為
であり、
人道
上の
見地
からも厳しく非難されなければならず、
わが国
としては厳正に対処しなければなりません。 このように、
世界各国
との良好な
関係
を保ちつつ、さらに、
経済
的、
文化
的、
政治
的に、
世界
に対して積極的な貢献をいたしたいと存じます。また、
わが国
の
安全保障
を確かなものとするため、
総合的安全保障
の
見地
から適切な
施策
を着実に
実施
することとし、その一環として、
日米安全保障体制
を有効に
維持
し、自衛のために必要な限度において、他の
施策
とのバランスにも留意しつつ、引き続き質の高い
防衛力
の
整備
を図ってまいります。
もと
より、
憲法
を守り、非核三
原則
を堅持し、
軍事大国
にならず、
近隣諸国
に
軍事的脅威
を与えないとの方針には、いささかも揺るぎはありません。 この秋には、
コール西独首相
、
レーガン米大統領
、
胡耀邦中国共産党
総
書記等
多くの賓客が来日される予定であります。これらの
各国代表
を心から歓迎するとともに、その来日が双方の国にとって実りあるものとなり、
わが国
が
国際国家
として
世界
平和と
人類福祉
の
向上
に、さらなる前進をする契機となることを期したいと存じます。 去る八月、
政府
は、
経済審議会
の
答申
を受けて、「一九八〇年代
経済社会
の展望と指針」を閣議決定いたしました。これは、新
行政改革大綱
とともに、二十一
世紀
に向けて
わが国
の
経済社会
の一層の
発展
を
実現
するために、八〇年代をその
基礎固め
の
時代
、
創造的安定社会
の
構築期
とすべく、今後の国政の
基本方向
を指し示したものであります。
政府
は、今後これらに基づいて、
完全雇用
の達成と
物価
の安定を
基本
としつつ活力ある
経済社会
の
建設
を目指し、
行財政改革
の
実施
、
創造的技術開発
の
推進
、
農林水産業
の
体質強化
と食糧の
安定供給
の
確保
、
創意
あふれる
中小企業
の
育成
、
資源エネルギー政策
の
重点的展開
、
社会資本整備
の
推進
、
高度情報化社会
への新しい
成長
の
実現等
を図り、ひいては
世界経済
の
発展
へ積極的に貢献していく
所存
であります。 当面の
わが国経済
は、ようやく前途に明るさを見出しつつあるものの、なお
内需
の回復は力強さを欠いております。
対外経済関係
の調和ある
発展
を
維持
しながら、引き続き
内需
の
振興
に努め、息の長い安定的な
経済成長
を図っていくことが、
現下
の
課題
であります。このため、
エネルギー価格
の
低下傾向
をてこにしながら、さらに
物価
の安定を
維持
し、
勤労者
の
生活
の安定、
向上
にきめ細かい
配慮
を加え、
投資活動
の
維持拡大
を期するとともに、対外的には一層の
市場開放
、輸入の促進に努めることにより、
摩擦
の解消と
国際協調
の実を上げてまいります。 なお、
政府
は、現在、都市再
開発
における諸
規制
を見直す一方、とりあえず東京、大阪において
国公有地等
につき
民間
の英知を結集して、思い切って
高度利用
の道を開こうと
検討
を進めているところでありますが、いずれ全国的にこの構想を拡大してまいる
所存
であります。さらに、他の
分野
においても、
規制
、
制度
の
見直し
や諸
条件
の
整備
を図り、
民間
の
創意工夫
の導入、長続きのする
景気振興
への
環境づくり
を進めてまいります。
国民
の
皆様
は、いま、真に豊かな
生活
を求めております。それは単に
経済
的な豊かさだけではな く、
文化
的豊かさ、
生活
の快適さ、そして
人生
の
充実感
であります。これらは、私がかねて
目標
として掲げております「たくましい
文化
と
福祉
の国」の
実現
によって初めて得られるものであり、これを支える
基本精神
は、自主、連帯、友愛、
責任
であります。 人々に活力と心の
充実
をもたらす新しい豊かな
社会建設
のため、私は、
地方
の芸術、
文化
、スポーツの
振興
、花と緑に囲まれた安全で快適な
生活環境
の
創造
、総合的、計画的な
がん対策
や
難病対策
の
推進
、
障害者等
に対する
重点的施策
の
実施
、
人生
八十年に備えた新しい
社会体系
への転換、婦人の能力を生かすための
条件整備
、明るい
家庭
と心の触れ合う
コミュニティーづくり
、
ボランティア活動
の奨励等多面的な
施策
を実行してまいります。 また、
わが国
の将来を左右する
課題
として
教育
の
改革
があります。 現代は
価値
の
多様化
の
時代
といわれますが、
時代
を超え、
社会体制
を超えて、万人が守るべき変わらぬ
価値
があるはずであります。
両親
を敬愛すること、友情を重んずること等は、
人間
として守るべき
基本
の型であり、不易の徳性であります。これを幼少のころから体得させることは、
両親
、
教師
さらには
社会
全体の務めであると信じます。
日本人
一人一人が、これらの
人間
としての徳目を備えてこそ、住みよい質の高い
民主主義国家
が形成され、国際的な尊敬もかち得る国になると確信するものなのであります。
教育
問題については、従来から、
政府
も
国民
の
皆様
も真剣に取り組んでまいりましたが、いまや、国や
教師
の側からのみならず、むしろ児童、生徒、親等の立場に立って、改めて
受験制度
や
大学
の
あり方
、さらには
社会教育
を含めた
教育全般
の
あり方
を
見直し
、自由で多様な生き生きとした
人間
性あふれる
教育
、
健全
で個性豊かな青少年の
育成
のための
基本
的、包括的な
対策等
の
検討
を行う
所存
でおります。 いまわれわれは、静かな
改革
をたゆみなく進めることによって、将来のさらなる
発展
と
繁栄
のための新しい
軌道
を敷設するときに来ていると信じます。特に、現在進行しつつある
行財政改革
は、その中軸をなすものであり、あすの
繁栄
を約束するかぎであります。 もちろん、これらの
改革
は、一
内閣
や一
政党
の力だけでできるものではありません。国の
基本
にかかわるこれらの
政策完遂
には、
各党
、各
会派
は
もと
より、全
国民
の
皆様
の
積極的協力
と
参加
を仰がねばなりません。今次の
行財政改革
の
推進
につきましては、
鈴木内閣
以来、全
国民
の温かい御
理解
と、
各党
、各
会派
の御鞭撻をいただき、
政府
も
全力
を尽くしてまいりましたが、この
改革
はいままさに正念場を迎えんとしております。この
改革
が着実に
推進
の
軌道
に乗り、さらに次なる
改革
への地歩を築き、
わが国
の
繁栄
への
跳躍台
となることができますよう、
国民
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を願う次第であります。
さき
に申し述べましたように
国会
もすでに第百回を迎えました。百年になんなんとする
わが国
の
議会政治
の
歴史
を顧みるとき、われわれは何回となく
政党政治
や
民主政治
の危機を経験してまいりました。そのときに当たって、
民意
を
政治
に反映し、
民権
を拡充し、
福祉
と平和の
確保
に尽くされ、また倒れられた多くの諸先輩に対し、心から
敬意
を表する次第であります。私は、その先人の遺志を継ぎ、
わが国民主政治
をさらに
確固不抜
のものに培い、平和と自由と
人権
の
発展充実
のために、
国民
の
皆様
とともに、全身全霊を傾けて
努力
することを誓うものであります。 いまや
国際情勢
の先行きは予断を許さず、
政治
、
経済
さらには
安全保障
の各
分野
において、憂慮すべき事態が生起し、イデオロギーや
文化
の
歴史的相克
という様相すらうかがわれるのであります。 この間にあって、
日本国家
が、いかに国内の諸
改革
を進め、国際的に正当な
役割り
を果たし、安定した
国家
として名誉ある
地位
を占め得るか、まさに現在に生きる
政治家
と
国民
が、われわれの子孫と
わが国
の
歴史
に対して重大な
責任
を負っていると言うべきであり、私は、
全力
を傾けてこの
歴史的負託
にこたえる
決意
であります。 本
国会
に提案した
行政改革
のための諸
政策
は、困難を突破し、将来に向かって
国民
の
皆様
に希望と生きがいを保障するための一里塚であります。この
政策
を
推進
し、この道に徹せずして
わが国
が次代への光明を探ることは不可能であります。
政府
は、固い
決意
と
責任
を持ってこれらの
政策
を実行し、
国民
の
皆様
の御
期待
にこたえる
決意
であります。 ここに重ねて、
国民
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を切にお願いする次第であります。(
拍手
)
木村睦男
3
○
議長
(
木村睦男
君) ただいまの
演説
に対する質疑は
次会
に譲りたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
木村睦男
4
○
議長
(
木村睦男
君) 御
異議
ないと認めます。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十分散会