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大木正吾君 きょう実はデータをつくって持ってこようと思って、時間がなかったものですから間に合わなかったのですが、西独のいま
お話のあった基準などを少し
日本的に当てはめていきますと、これはぜひ冷静に聞いてほしい、私がずっと頭で計算してやってみて、次点の
方々、この
方々が仮に上がってきたということで
定数是正を若干しましてやっていきますと、
衆議院の場合には準伯仲状態、ほぼそういった状態が現出できるようなあれが出てくるんですよね。
参議院の場合でも、これはさっき極端なことを申し上げましたけれ
ども、要するに
選挙区
候補者がおって、私
たちは名簿登載でいくわけですが、いえば
比例代表区と
選挙区、これ
自身が法的に非常に基盤的に矛盾ですわね。まあ
法律論は余りやっていませんけれ
ども、もしこれをすべて
比例代表選挙型にしていきますと、これまた準伯仲もしくは逆転状態に入ることになるんですね。
相当これは重大な問題でございまして、
自民党の
選挙対策
委員長もおられますし、同時に
片岡さんもえらい今度は御苦労なさったわけですからね。そういったことをお含みの中で、
国民の感情からしますれば全体の定数増はなかなかむずかしいということを含めて、しかし私は、やっぱり裁判所、最高裁なりが違憲だから、極端なことを言えば将来は
選挙そのものが無効なんということが出てきたら、これは大変な
立法府の恥ですからぬ。そういう点を含めて、
定数是正問題につきましては次回の国会という話もありましたので、そういった中でぜひ出していただきたい。私
たち野党側、特に社会党側といたしましてもこの問題については積極的に
問題点、
意見をまとめましてお出しをする、こういうふうに
考えておりますので、この問題についてぜひ、これは重大な
立法府のあり方を問われる問題でございますので、そういったことを最後にお願い申し上げておきたいと思います。
さて、最後の項目でございますが、これは今回の
選挙法改正を私がひがんで見ているわけでもありませんが、どうも端的に申し上げて、先ほど
片岡さん、党利党略、派利派略、派の方が入ってきたのですが、私は派の方を言うつもりなかったのですけれ
ども、結局、戦後のずっと
選挙法改正の流れを見ていきますと、もうほとんどか
運動の圧縮なんですね。時間の制限ですね。
そういったことがずっと継続しているわけでございますが、今度の
選挙法でも、大体五団体ぐらいありますが、有権者同盟とか、あるいは日青協とか主婦連とか、こういった
方々がこの
法案について、
選挙をする側の市民、
国民の
立場に立ってこの
法案に反対です、こういう要請が出てきているわけです。私はこれは単なる市民の、いわばローカルの団体ではないと思うのです、主婦連にしても日青協にしましても。おつき合いを持った
方々が相当
メンバーの中におりますのでね。
全国的な団体ですからね。このバックには相当な影響を受ける
方々がおるわけです。そういったこと等の
関係の中での
意見も、やっぱり
選挙をする側の
立場ということについてほとんど触れてないし、だんだん窮屈にされているんですね。
極端なことを言えば、私
自身の例ですが、六月に
選挙がありまして、実は田舎の方にあいさつに行ったのだけれ
ども、家内からそでを引っ張られまして、お父さんいま行ったら危ないですよと。お布施
問題等の話も
新聞にがんがん出ていましたからね。お盆に墓参りのついでにと、こういう話になったことがある。これは現実のケースなんですよね。八月のお盆というと二カ月過ぎますからね。そういったことも
考えたりしているのですが、特にいまの場合に、
選挙民の
方々は自分がやりたいということができない。しかも
運動員の
方々も、告示後はもうほとんど違反ですと言っているんです。どうすればすれすれのことができるか、この判断なんですよね。なぜそうしてしまったかが問題なんです。
私は、戦後三、四回の
選挙法の
改正がございますが、ほとんどが窮屈にするばかりであって、党利党略なんですね。派利派略の方はどうぞ
自民党の内部でやっていただきたいのですが、そういうことについて、
片岡さん、もうちょっとオープンにできる
方法について今後
考えるというお気持ちがございましょうか、どうでしょうか、それは。