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伊藤(公)
委員 こんな話を権威ある
国会でしちゃ恐縮ですけれ
ども、落語家の話なら最後まで聞くのです。
政治家がそれだけの迫力を持って、来た五百人を帰さないくらいの、そのくらいの演説をしなければだめだね。他党の人たちだって、話の
内容がよかったり新鮮なものだったりしたら、見ようとか聞こうとして残りますよ。残すぐらいの迫力が
政治家はなきゃだめだ。私はそういう
意味で申し上げておきますが、これは修正できるかどうか知りませんが、
立会演説会だけはぜひ残してください。私はこれが生きがいだから、
立会演説会だけはぜひ残してもらいたい、そのことを強く言っておきます。
それから、朝の時間が八時でしょう。私の町だったら、八時ならみんな行ってしまい、だれもいなくなってしまう。六時四十五分から七時半でピークは終わってしまう。二十万人の人たちがあそこを通るのだから、八時からしかやれないというと私はちょっと困る。私、
選挙が厳しかったら恨みますよ。それは冗談ですが、迷惑ということもあるでしょうけれ
ども、
選挙はもっとおおらかでいいのです。さっき戸別訪問の話がありましたけれ
ども、あんなもの何回も何回もしつこくやったら絶対投票しませんよ。絶対投票しない。心配することはない。あんなものはみんな、戸別訪問は全部
自由化してください。
それから朝だって、こんなものは六時からやらしたっていいんです。六時からやった者には絶対投票しないですよ。朝の寝ているときにガーガーやったら、これは投票しない。有権者のレベルはいまは高いんですよ。やはり有権者の
立場に立って、寝ているときには小さな声で、急いでいるときには急いでいるように合わしてやるわけでしょう。だからこんなことを、そんな子供の手を縛るようなことを一々やらなくたって、こんなものは自由にしておけば大丈夫です、有権者が選ぶんだから。うるさ過ぎてだめだ、そうしたら絶対にその人に入れないんだから。だから、もう少し
選挙を投票する人の
立場に立ってやったら、この
選挙法はもっとおおらかになると思うんですよ。これは八時だと言うけれ
ども、先生の一番大事なところの通勤の駅は、ピークは何時ですか。
私の
意見だけ
一つ申し述べておきます。もし、そういう手直しをまたやることがあれば、私の希望としては、せめていままでどおりやらしてもらいたい。それで、うるさいと思っているところは、われわれもちゃんと自分で判断してやりますよ。ぜひ、そういうようにお
考えをいただきたいと思うのであります。
先ほど、いま申し上げた戸別訪問の禁止ということがありましたが、私、共産党とはちょっと
考えが違うのだけれ
ども、いま言うように、戸別訪問を禁止しているところ、世界でどこにありますか。僕は、アメリカの大統領
選挙のさなか、四年間も向こうに住んでいた。この戸別訪問が、彼らの唯一の最も大事な
選挙運動なんですよ。シェークハンド、コーヒーアワー、いかにして身近に
候補者と会うか。近くへ行って話してみて、やはりあの先生はだめだ、会ってみたらなかなかいいよ、こうでしょう。やはり本物を見てみなければ、遠くの方でテレビで見たんじゃ、リンゴがうまいかまずいかわからないんだから。近くへ行って、リンゴをさわってみたり食べてみて、初めてうまいかまずいかわかるわけでしょう。
だから、先ほど先生から御
説明がありましたけれ
ども、戸別訪問、これを
自由化したらうるさいだろうとか、それから買収の何とか、こんな発想、全然
時代おくれですね。こんなことをして物を配ったって、いまは票を入れませんよ。また、そうしてやはり有権者を疑うわけでしょう。そこが
時代おくれですよ。アメリカにだって物を配る人がいるんですよ。そういう人は必ず落選するんですよ。(「日本は当選する」と呼ぶ者あり)日本はちょっといろいろありますけれ
ども、しかし、日本だってやり方が余り露骨なら入れませんよ。だから、戸別訪問は、さっき
お話を聞いたら、先生方も個人的には賛成だそうだから、戸別訪問なんというのは全部
規制をなくしちゃったらどうですか。思い切ってこれでやったらいいんですよ。こういう画期的なことをやらなければ、せっかく
選挙法を
改正するんだから。
先生、戸別訪問どうですか。これでやれるか。これでやることはできるわね、直していけばいいんだから、お二人とも先生方賛成だと言うんだから。賛成の人、結構いますよ。(「反対もいる」と呼ぶ者あり)全然そんなの恐れることはない。
選挙は、
基本はもっとおおらかに堂々とやったらいいんですよ。そうして、だめな者は選ばないから。ぜひそうやってもらいたい。戸別訪問でちょっと御
意見を聞かしてください。