○
関委員 まだまだこの論戦をしたいのですけれ
ども、予定されている時間が余りありません。本当はこれは三十分ぐらいの予定だったのですが、意外に時間を食ってしまいました。
とにかく申し上げておきたいことは、私は先ほどA、B、Cの
論理を言いましたが、世間によくあることなんです。AとCとは敵対
関係にある、だがAとBとは友好
関係にある、その場合、AからCにはやれないがAからBにやってBがCにやるということは世間
一般にあるわけです。あるいは出資の仕方にしても、直接にはやれないがそちらを通してやる、いわゆる
迂回出資というのがあります。私は、これは迂回
利用の典型的な見本だと思っているのです。そして
国会の目や団法の趣旨というものを逃れて事を運ぼうとしているわけですから、この際ひとつ
開発事業団としても第一条に忠実であるようにということについての監視の
あり方、監視の仕方を強めていただいて、いまの問題についてはさらに誤った
方向に行かぬよう、初めが大事でありますので、この点については、
開発事業団の、きょうは
理事長がお見えになりません、副
理事長さんがお見えになっていますが、
理事会においても御
検討しておいていただきたい。これは
他人ごとじゃない。外へ回してしまったものだからおれの方はかかわりがない、何せ科学技術庁のやることだから、政府のやることだから、
事業団はいろんなことを
考えているのだが、
事業団がしゃべったって予算をもらってくるときにまた困るのだからという遠慮もあって黙っているなんということはやはり道を誤ることになります。
私
どもは、
宇宙開発を大いにやるべしとの立場であります。日本の
宇宙開発がおくれて、そしてアメリカやソ連にいつまでも世話になったり競争したりするということよりは、自主的な
開発に踏み込まなければならないし、そういうことができる力があるわけですから、その力が軍事に
利用されるということからまた論議になって、障害が残って、そこに停滞がされるということであってはこれはわれわれ本意じゃありませんので、ひとつ平和の
目的に限り、全人類のために働くのだ、貢献するのだという高邁なところに立って、安っぽいところに流されないようにして、方針というものを持って、また
科学技術庁長官にも誤りのないように御進言をしていただいて、長官も踏み込んじゃっているものですからなかなか戻れないでいま困っているわけなので、その点は私はひとつ一体となって当たっていただきたいし、
郵政省の
考え方は、おれが物にすれば何でもできるのだというような詭弁でこのことを運ぶことは適当ではない、私はこう思いますので、この後もひとつ十二分に御
検討して対処していただきたい、こう思います。
次に、
原子力船「むつ」の問題について
お尋ねをいたしたい、こう思いますので、
宇宙開発の方はどうぞ。ありがとうございました。
先般、
安田長官が青森県に参りまして、そうして県当局の皆様方に大変な感謝の意を表されまして、お帰りになられました。二十三億の漁業補償というものをとにかくすることになって、この補償で事が終わった、こうお思いのようでありますが、この二十三億円は、初めは六億という補償であったと思います。六億が九億になり、九億が十五億になり、十五億が十八億になり、おしまいには二十三億、こうした金額のはね上がり、また、この漁業補償で事が解決するというような問題には実はなっていないことを申し上げたい。
その第一は、この二十三億によって漁業権を放棄するということにおいての総会がありました。総会における出席組合員数は二百四十一名であります。二百四十一名の方が投票いたされまして、結果として投票総数というものは二百二十三、賛成百五十九、反対七十四であります。この二百三十三に照らし合わせますと、三分の二はわずかに超えるでありましょう。しかし、出席組合員の二百四十一名というものの中から八名が投票しないままに終わっているわけであります。そうしますと、二百四十一名というものに対しての三分の二は、二百三十三にはなっておらない、二票ばかり足りないようであります。その点についてそれぞれにまた疑念もあったりしているのですが、こういうような事実、実態というものについてどうお
考えになっておられますか。三分の二の議決、終わり、もうひたすら方針どおり進もう、こういうことなんでしょうか。