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説明員(
古橋源六郎君) ただいまの御質問でございますが、まずその前に、私
どもが行っております定員管理方式について若干御説明を申し上げて御理解を賜りたいと思います。
まず、定員の削減をしていくためには、まず業務の合理化、効率化をやっていただく。それによって既定定員を縮減していただく、こういうことが大切でございまして、これに基づきまして第六次定員削減計画によりまして、臨調答申に基づきまして私
どもやっているわけでございますけれ
ども、公務員全体の数を、五十七年度を初年度といたしまして五年間で五%削減するという計画をやっておるわけでございます。しかし、五%と申しましても、これ一律に全部五%削減というわけじゃございませんで、全体としての五%でございますから、その業務量の効率化の難易度であるとか、あるいは現在の定員事情であるとか、そういうものを勘案いたしまして、各省別にいろいろと御相談をし、やっているわけでございます。
法務省の場合、全体が五%のときに四・四四%の削減でございまして、多いところは八%を超える削減をやっておるところもございますけれ
ども、平均より低い削減率でやっているわけでございます。こういうようにして定員削減をいたしまして、今度、毎年各省から要員の新規需要というものを伺いまして、必要
最小限度それに増員を加えていくということをやりまして、めり張りのきいた定員管理というものに私
どもは努めておるわけでございます。
そこで、いま御質問の登記事務であるとか刑務所関係の職員でございますけれ
ども、私も現場に行ってまいりました。登記関係で、不動産登記で、マンションが
一つできますと非常に多くの事務がふえるとか、こういうことはもう少し
制度を改革してもらわなければいけないのじゃないかというふうに私
ども感じておりますけれ
ども、しかし、現実に人はたくさん要るということは現
時点においては確かでございましょう。あるいはまた刑務所におきまして、覚せい剤事犯が非常に入ってくる、暴力団の関係者が入ってくる、そうすると従来よりも保安の関係で非常に神経を使わなければいけないということも現場で伺ってまいりました。したがいまして、私
どもが具体的に毎年度の定員を査定いたしますときには、そういうような特殊な業務であるということ、あるいはその業務量がふえているということを勘案いたしまして査定をしておるわけでございまして、たとえば五十八年度の場合に、全体として千六百九十五名という大幅なネットの減をやっている中で、刑務所につきましては十四名のネットの増、登記所につきましては三十五名のネットの増を行っておるわけでございます。したがいまして、各省の中でこれらの点については非常に配慮をしておるということを、まず御理解賜りたいと思います。
したがいまして、今後の問題でございますけれ
ども、まず第一に、
法務省の中においてどういう点がもう少し合理化できるのかできないのか、全体としてお考えをいただかなければいけない、あるいはもっと効率化できるところのものについては一層の御理解を賜りたい。しかし、それにもかかわらず業務の特殊性であるとか業務量の増大というようなことがあれば、それは私
どもも御相談に応じてまいりたいというような
考え方で、効率的、重点的な人員配置を進めてまいりたい、こういうふうに思っておる次第でございます。