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国務大臣(山中
貞則君) 先ほど来ずっとやりとりを聞いていたわけでありますが、そういう輸出の拡大の摩擦の後始末は私のところに来るわけです。そして、汗水流してけんかしたり、どなったりしてやっていますが、
経済の通常についても内需
中心でいくという
経済企画庁長官の話でしたからまあまあいいとして、結果的には企業というのはやはりチャンスと見たら出ていきますので、それで、まだ
日本で実際に輸出もしていないディジタル・オーディオ・デスクでしたか、ああいうものの関税を音響機器の二倍に上げて、垣根をもう
ヨーロッパはつくっちゃっている。そういうやり方な
どもおかしいじゃないか、国民のニーズは
考えていないのかというので、いまやりとりしていますけれ
ども。
アメリカについては、それらしき物の言い方を背景にしながらブロックUSTR代表が来ましたけれ
ども、そういうことは直接には言いませんでした。私の返事は、言ったら、それは内政干渉である、そして
アメリカ自身がやっている行為の一つ一つをまだ持っていますから取り上げて、そして
アメリカだって国家助成をいろいろやっているじゃないか、あるいは対外的にもやっているじゃないか、人様のことを言う前に
自分のところしっかりしろと言うつもりでおりましたが、それは出ませんでしたけれ
ども。
また、議会筋と会いました。この連中もそのようなことらしきこと、たとえば
日本がこれから航空エンジン、ジェットエンジンの部門に乗り出していくらしい、やがてそれが完成すると
アメリカの空の支配を脅かすというようなことを、議員ですから勝手なことを言いますからね。じゃ、あなたたちは、世界の国民総生産の一割を占める国がジェットエンジンを自国で開発できない国であるということを不思議だなと思いませんか、研究に
アメリカやイギリスと一緒になって着手するのがなぜ悪い、自力でもやれますけれ
ども、一緒にやるんですからというようなことでやりとりなどいたしまして、やっぱり言いたいことははっきり言っておりますが、いま部内でやっていますのは、それを
アメリカが、たとえば研究開発投資などに軍事費を含めたりすると大変巨額な助成をしている実態とか、そういうものを
調査さしておりまして、これは公式なものともまだ言い切れませんが、それを見て私が判断をして、
アメリカにどのような対処でやるか、あるいはECも含めて世界に、
日本はそんなに国家が産業を助成して外国を荒らし回っているのではないということを筋を通して述べていくために、いまちょっとした作業をやらしている段階でございます。