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山崎昇君
基本的には
人事院でいろいろ検討されて、そしてある程度の方針が出て、総理府とももちろん協議はしなきゃならぬと思いますが、ただ、いま私は何点かについて問題点と考えられる点の
指摘をしているわけでありますが、これがきちっとしませんと、ところどころはもう戦前のやつをつまみ食いしておる、ところどころはまたずっと進んでいるような――私は、もうせっかく見直すわけでありますから、
公務員制度全般について、私ももしあれならこの
公務員法について私の
見解ももちろんありますし、いずれ論戦する場もあるんじゃないかと思いますが、そういう
意味で、どうかひとつこれらの問題については、せっかくの機会でありますから、さればといって余り
職員にあれもだめだこれもだめだという圧迫感を与えるといいますか規制するといいますか、そんなことでは無
意味なんで、そういうことにならぬように御注意はお願いしておきますが、いずれにしてもひとつ検討方をお願いをしておきたい、こう思います。
きょう、もう時間ございませんので、詰めたいことはたくさんありますけれ
ども、
国会の問題に移りたいと思いますので、
総務長官と
人事院総裁、これで結構であります。
それじゃ、最後になりまして、大変お待たせして恐縮でありました。
去年も私は、この
委嘱審査の際に
国会の問題について一、二質問をさしてもらいました。特に、
国会職員の
特殊性という問題について、私なりに三点ほどにまとめて申し上げてみたところでありまして、皆さんの方でも余り異議がなかったのではないかというふうに私は考えております。したがいまして、それらを土台にしながら二、三点お聞きをしておきたいと思うんです。もう私の時間余りありませんので、続けて申し上げますから、ひとつ
見解をお述べいただきたいと思うんです。
第一点は、何としても私は、私
ども国会議員が
職務を遂行する上において調査室の拡充ということは避けて通れない。たとえば、いま
内閣調査室でも私の聞くところによれば十一名。防衛問題担当一名、
公務員給与担当一名、恩給共済一名、これだけ膨大なものをたった一人でやっているわけです。私
ども資料をお願いするにしても、何か気がねする点もあります。そして、私
ども社会党ばかりにその
職員の方々は応対するわけにいきません。これだけある会派、ここで言えば二十名になりますが、
委員の皆さんの要望にこたえなきゃならぬということになる。全く、私はそういう
意味では、私
ども国会議員がもう少し詰めた勉強をするという
意味におきましては、その補助をしてもらいます調査室の機能の強化という、これは定員の問題もあるでしょう、あるいは資質の問題もあるかもしれませんが、そういう定員増の問題等に絡んでまず一点お聞きをしておきたい。
それから第二点は、調査室のない特別
委員会がたくさんございます。衆議院は特別
委員会が二つほど常任
委員会になりましたからちょっと参議院とは違う点もありますが、私が公害及び交通安全対策特別
委員長のときに公害及び交通安全の調査室はつくってもらいました。これはわずか三名ですね。
職員は。しかし、八つあります特別
委員会で調査室のないものが大半である。これも常任
委員会と兼ねておりますから、そこの
職員は大変なことです、これは。そういう
意味で、この調査室の新設というものについてどういう
見解をお持ちになるのか。あわせまして、専門員の任命あるいは扱い等についてもお聞きをしておきたいと思うんです。
それから第二点としまして、速記の方々から私
どもお聞きをしますというと、従前、速記職の皆さんにつきましては、一課三名程度になりましょうか、何か課長職相当という形に処遇をされておる、現在十二名ぐらいにおるようでありますが。そこで、一般職の行政の(一)の課長さんが二等級から一等級に昇格をされておる。これは指定職
俸給表がつくられてそういうことになっておるわけでありますが、何も
職務が変わらぬのに等級だけ上がったという
仕組みになっている。ところが、課長職相当というんですけれ
ども、速記職については二等級でそのまま抑えられておる。一等級への道がない。これはやっぱり考えてみなきゃならぬのではないんだろうか。その
意味で、一等級への道筋というものを
一体どうお考えになっておるのか。それから、いま十二名ぐらいおられるようでありますが、その枠を広げる考えがないのかどうか。
それから第三点として、私が
昭和四十年に
国会に参りまして、行(二)の問題でずいぶんここで議論をやりました。例を自動車の運転手の皆さんにとりますが、ほとんどの方は行(二)から行(一)にいま移行されていると聞いております。しかし残念ながら、行(一)にいったのはいいんだけれ
ども、これまた四等級どまりでそれ以上いかない。言うならば、せっかく皆さん魂入れて行(二)を事実上なくされた
んですが、これまた三等級への道というものを
一体どうお考えになっているのか、これもお聞きをしておきたいと思うんです。
それから第四点としまして、私は十八年間宿舎に御厄介になっているわけでありますが、あそこの
職員の皆さんといろいろ話をしてみますというと、名称はどうも用務員というようであります。所得税の源泉徴収も用務員という名前で出てくるようでありますが、いろいろ
意見があるようであります。昼間は確かに用務員としての仕事もされますが、昼間の場合には書類の整理あるいは各室に配付あるいは本院との連絡等々、一般的な事務や一般的な技術と変わりない仕事もやられる。しかし、名称だけは用務員という言うならば社会的差別みたいな用語になっておる。
これは私の
一つの案でありますが、私は北海道庁に勤務しているときに組合の
委員長をやっておりまして、こういう名称をやめました。事務をやっている方については事務補という名前にしています。技術の方については技術補という名前にいたしました。そういう経験もあるところから、でき得るならばそういう名称に直らぬものだろうか。ただ、この問題は、お聞きをしますというといまあります規程との
関係でありますとかあるいはその他人事
制度上の問題等もあって、用務員という名称をそっくりそのままいますぐなくするということはできないというような話もあるようでありますが、少なくとも対外的にはそういう名称が言われないように、そういう措置がとれないものだろうかどうだろうか。私は、
基本的には、こういう用務員というような名称をやめてもらいたいと思っているんですが、それらについての御
見解をひとつお聞きをしておきたい。