○
増岡康治君 過大評価の問題、確かによくわかるわけでございますが、もう
一つまたこの問題に関連しましていつも出てくるのが、景気対策として公共事業等の扱い方でございます。
幸いに昨年の暮れ、補正
予算でゼロ国債というものを思い切ってやっていただいたのが、ちょうどいま端境期に、四月五月にこれが効果的に効く、非常にいいことをされた、私
どもはこういう気がしておるわけでございますけれ
ども、これは五十八
年度の先食いじゃないか、こういうような話も出ておりますだけに、この公共事業というものに対する
国民の期待感というものは、この数年来の伸び悩みからくる問題と、
国民一般が私的消費財よりは公的な消費財を、だんだん二十一世紀に向かって期待をしておるという問題があるわけでございます。これはいろいろ
議論はございましょう。財政当局は百兆円に近い国債残高に心をとらえられておるという
現状でございまして、よく私は知っておりますけれ
ども、やはりこれは
国民的期待というものがございます。こういうものをあわせて
考えていただけないものか、こういう問題があるわけでございます。
皆さん、
大臣は特に専門家でございますけれ
ども、建設産業の景気浮揚に対する波及効果というものは思ったより大きい。いまごろ余りないじゃないかという
議論がございますけれ
ども、心情的な
意味まで加えて、沖縄から北海道まで
日本国民が潤ってくる。こういう
感じを私からも、これは
お願いでございますけれ
ども、申し上げておかなければいけないと思っておるわけでございます。
以上、まだ通産その他に対しても景気対策の問題、いろいろありますけれ
ども、これで一応景気対策の問題については終わりますが、どうか財政当局におかれましても、一番
最後のかなめを握っていらっしゃるだけに格段の御配慮を願いたい、これは
お願いでございます。
それから
臨調問題につきましては、長らく御
議論を聞いておりました。いずれにいたしましても、
財政再建から財政改革へと
一つの踏み出しをなさっておられる。
臨調の
答申というものは、これを
行政改革の
てこにしようということで、われわれも理解しておりますし、しばしばの
大臣の答弁からわかっておるわけでございますが、ここで私が申し上げたいのは、五十六年、五十七年、五十八年とずっときて、第一次
答申からずっと今日まできておるわけでございますが、その都度大蔵当局は相当苦労して
歳出カット等をやられたはずでございます。これが案外評価されてないかなという気が私はするんです。各
項目において
臨調とよくタイアップして、実は五十八
年度の
予算についても、
最終答申とよく整合性を持ちながら、処理したものと処理されないものとがよくわかるわけでございます。
ひとつ具体的に、五十八
年度予算について、財政当局が
臨調答申のこの辺はやったぞ、この辺はまだ残っているんだという例を挙げて、
政府委員からで結構でございますけれ
ども、おっしゃっていただきたいと思います。